ドラクエ６って面白いよねー

ゲームブックより
「･････お別れの時が来ちゃったみたい。悲しいから、みんなに内緒で行こうと思ったんだけど、見つかっちゃったね･･･････」
とたんに、バーバラの姿が薄くなり始めた。
「バーバラっ!?」
慌ててバーバラの手を握る僕。するとバーバラは、僕の手をぎゅっと握り返し、ちょっと微笑んできびすを返すと、玉座の窓を大きく開け放った。
「ファルシオン！」

バーバラの呼び声で、城の外に待機していたファルシオンが、翼をはためかせてやってくる。実体が薄くなり始めたバーバラは、窓からヒラリとファルシオンの背に飛び乗ると、僕に向かって叫んだ。
「ファルシオン････････天馬は、アタシからゼニス王に返しておくわ！あたしはね、ゼニス王のもとで修行をするつもり、そしてきっと、立派な代魔女になるわ！」
それからバーバラは、何とも言えない表情を作った。泣き笑いのような、せつなく、心の奥がぎゅっと絞られるような、悲しい笑顔･････そして--------。
「･･････好きだったわ･･････」
え？と思ったとき、既にバーバラの姿は見えなくなっていた。