我が愛しのエアリスよ

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31名無しさん@LV2001
の端を緩ませて笑顔を作ると、クラウドはエアリスと長い長いキスを交わした。

まるで、これから交わされる激しい行為の準備のような、柔らかく、ゆっくりとした口交。

クラウドの舌が、エアリスの柔らかい舌の裏側や、口蓋(コウガイ)をくすぐり、

エアリスのそれはクラウドの舌を絡めとって、唾液を交換する。

その間中、クラウドの大きな手は、エアリスの長い髪を撫でていた。愛しいひとを愛撫するときの感覚は、抱擁されているときのそれに似ている……。クラウドは、開かれているエアリスの両脚に手を添えて一度閉じさせると、彼女の指の脇で、既に用を成さなくなっている下着を脱がせた。

片脚を抜き取られた下着は、もう片方の脚の足首に滑り落ち、再びクラウドは、エアリスの両脚を寝台の上に大きく開かせた。

その間エアリスは、クラウドのするがままに任せている。

やがて、彼女の下半身を覆うものは何もなくなった。「口付けるよ」

「うん……」確認する必要もないことだったが、それでエアリスの花孔は、新たな粘液を分泌させる。

とろりとした蜜の滴(シタタ)る花の中心に、クラウドは口付けた。

花弁の縁に沿うように、唇の表面を滑らせると、クラウドはそのまま淫液を啜(スス)り上げた。「ゃん……っ!」待ち焦がれた末の突然の刺激に、思わずエアリスは白い喉を仰け反らせて短い悲鳴を上げた。

クラウドは構わず、剥き出しになった粘膜に直接吸いついて、後から後から溢れ出す蜜を吸い上げては、音を立てて呑み下した。片手でエアリスの花芯を広げ、中指で花芽を抉(コジ)るように擦り上げる。

包皮から剥き出しにされたそれを、中指の腹で小さく円を描くように擽(クスグ)る。

剥き出しになっている粘膜に、最も表面積を広くした舌をあてがい、塗された蜜と一緒に嘗(ナ)め上げる。

舌先を尖らせ、エアリスの胎内に侵入させる。

クラウドの舌が、襞(ヒダ)に分け入り、膣壁を直接弄(ナブ)り上げた。「ひ…っくっ!…あっ…あーーーっ!!」一瞬、エアリスの膣口が激しく収縮し、内部に侵入したクラウドの舌を締めつける。

同時に、爪先まで慄わせて、大量の愛液を分泌させる。

まるで小水を排泄する時のような勢いで、半透明な潤滑油が噴出し、クラウドの顔を汚して、エアリスは達した。
32名無しさん@LV2001:2001/01/10(水) 11:15
「あっ…あっ……あはっ……あ……」クラウドは全く構わず、そのまま噴き出したエアリスの絶頂の証を嘗(ナ)めとって綺麗にすると、顔を上げる。

紅い顔で荒い呼吸を繰り返すエアリスの顔を見詰め、その火照った頬を優しく撫でる。

達した直後の痺れるような感覚に、クラウドの掌の感触が心地よかった。「はぁ、はぁ……はぁ…ごめんなさい。イっちゃった……ゥ」エアリスはそう言って、哀願するように、潤みきった瞳でクラウドを見詰めた。

ぞくり。

と、その表情を見たクラウドの背に、サディスティックな慄(フル)えが走る。「……ダメだ、許さない」そう言うと、クラウドはエアリスの上に覆い被さるように半身を起こした。

ますます瞳を潤ませるエアリスに、クラウドは一転、微笑んだ。「そんな顔されたら、もう我慢できないよ」エアリスは泣き笑いの表情を浮かべると、「うん……来て。今度は、クラウドに入ってきて欲しい。私の中を満たして……」そう言って、クラウドの頭を引き寄せた。
33名無しさん@LV2001:2001/01/10(水) 11:16
あっ、だ、ダメぇっ……ゥ」

「くっ……」エアリスが哭(ナ)くような媚声で痙攣し、膣全体でクラウドのペニスを締め上げる。

まるで、彼の精液を搾り上げようとするかのようなその動きに、クラウドも限界に来ていた。クラウドを受け入れてから、エアリスはもう何度達しただろう。

クラウド自身も既に、エアリスの中に二度、放っている。

注挿を繰り返す度に、二人の行為の証がエアリスの膣から溢れ、クラウドの陰嚢を伝って、シーツにぬかるみを作っていた。先に達したエアリスを気遣って、ゆるやかなグラインドを続けていたクラウドは、ようやく慄(フル)えの収まった彼女を正面から抱きかかえた。

密着した、弾むようなエアリスの乳房の感触が、汗の浮いた胸板に心地よい。

しこった先端が時折腹部をくすぐると、クラウドの中心に鈍痛のような快感が走る。込み上げるものを抑えるように、クラウドはエアリスを強く抱きしめた。

その感触を感じたエアリスも、クラウドにしがみつく。

どちらからともなく、何度目かの口付けを交わす。二人は、何かに衝(ツ)き動かされるように互いを求めた。

クラウドは注ぎ込み、エアリスは包み込む……。

まるで、強く抱きしめ合っていなければ、どちらかが消えてしまいそうな気がして。それは、明日をも知れない闘いの中に身を置いているせいだろうか。

それとも、人恋しさのためか。少なくとも、そのどちらでもない。

エアリスはクラウドを愛していたし、クラウドもまた、彼女を愛し始めていた。

それは、おそらく始まりのはずだった。しかし、今夜エアリスはクラウドを、より激しく求めた。

クラウドには、その理由が分からなかった。今はまだ。二人は絡めていた舌を解くと、上気し切った顔で、律動を再開した。

互いの性器をぶつけ合う。

自らの吐き出した精液と、エアリスの潤滑液のために、クラウドのペニスは既にぬるぬるだった。

エアリスの膣内は、クラウドの注ぎ込んだもので一杯で、彼が動く度に胎内で波打ち、粟立った。

二人が紡ぎ出す粘性の響きが室内を満たし、肉のぶつかり合う音と重なり合い、複雑な重奏をかなでていた。
34名無しさん@LV2001:2001/01/10(水) 11:16

「エアリス……またイきそうだ」

「うん…うん……いいの。イって。私の中を満たして……もっと」

「ああ……」

「もっと溢れるくらい……身篭るくらい」

「お、おい……」

「ふふ……う・そ。だいじょぶだから、注ぎ込んで。クラウドの精液、ちょうだい」エアリスが紡ぐ猥らな言葉に、クラウドのペニスは敏感に反応していた。

ひとつ、言葉が紡がれる度に、リミッターが一つずつ外されていくようだ。「……私、ふしだらだと思う?」ふっ、と不安そうな色を、マリンブルーの瞳に浮かべるエアリス。

大胆なように見えて、危うげな感情を狭間見せるエアリスを、クラウドは優しく抱き寄せた。「いや……綺麗だ、エアリス。とても」

「……嬉しい」

「可愛いよ……」クラウドは、それ以上エアリスに何も言わせないように、激しい律動を再開した。

もう堪(コラ)える必要のない、上り坂を一気に駆け上る。「エアリス…エアリス……!」

「あっ、クラウド……クラウドぉ……っ!!」激しく腰をぶつけ合いながら、二人は互いに愛しい人の名を、繰り返し呼び続けた。

やがて大波が訪れても、互いが離れて行かないように、しっかりと両手を絡み合わせる。「う、あっ……!」

「あっ、あーーーーーーっ!!」絶頂の瞬間、クラウドはエアリスの唇を奪った。

上り詰める瞬間にそれを受けたエアリスは、今までで一番強烈な快感を味わった。クラウドがエアリスの胎内で爆ぜる。

掻き回され、とろとろの精液に満ちた膣内に、新たな粘液が、奔流のように注ぎ込まれる。

クラウドのペニスは、最も奥まった場所で激しい射精を繰り返した。

子宮の入り口を、繰り返し熱い液が叩きつける。

それまででも飽和状態にあったところへ、おなじ量のミルクが注入され、行き場を失う。

エアリスの子宮が引き攣り、その中までも、クラウドの子種が蹂躙した。

その中に吸い込まれる度に、エアリスは慄(フル)え、クラウドの痙攣の数だけ彼女は達した。「クラウド……愛してる」可聴域ぎりぎりの大きさで呟いたエアリスの瞳の端に、小さな雫が煌(キラメ)いて、消えた。
35名無しさん@LV2001:2001/01/10(水) 11:16
小さな寝息が聞こえる。「エアリス……眠ったのか?」クラウドは、自分の片腕を枕に、縮こまるように身を寄せる、エアリスの顔を覗きこんだ。

先ほどまでの、すがりつくような不安の影はもはやなく、安らかな寝顔をしていた。クラウドは軽く、その尖った金髪を掻き回すと、吐息した。

と、エアリスの顔にかかったほつれ毛を撫でつけてやった。「……今日は、どうしたんだ」クラウドは答えるはずのないエアリスに、小さく問い掛けてみる。

もちろん、彼の疑問は解消されなかった。ただ、漠然とした不安だけが残った。

彼女のあどけない寝顔と裏腹に。「エアリス……」

「……ん……」その時、エアリスが軽く身じろぎしたので、クラウドは驚いた。

もう一度、彼女が寝入っているのを確認して、安堵する。「オレが護るから……だから……」そう呟くことで、クラウドは、不安を払拭させようとした。

それは完全に成功したとは言いがたかったが、エアリスの寝顔を見ているうちに、クラウドにも睡魔が訪れた。

胸の裡(ウチ)に根付き始めた感情を抱きかかえるようにして、クラウドはエアリスに身を寄せて目を閉じた。……やがて、朝が来ると彼は知ることになる。

その夜のエアリスの行動の意味を。そして、再びこの地を訪れた時、クラウドは知る。

エアリスの願いと、そして彼女の想いを……。

「……今夜は、一緒に……いさせて」……エアリスが、そう言ってクラウドの部屋の扉を叩いたのは、忘らるる都での一夜だった。