アレクサンドリア許さない×2〔DISC5〕

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92名無しさん@LV2
>536の続きです

ラニ「あーちょっと待ったあ」
ブラネの墓の前へ戻った

頭蓋骨を拾い上げる、両手で抱えるとカスタネットのようにカツカツと鳴らした。
ラニ「うふふ、やっぱり思ったとおり!」
してやったりの笑みを浮かべて、上顎めがけポイズンアクスを振り下ろした。
ガツッーン、、白い破片が飛びちった。

リンド兵「何をしているんだ…?」
ラニ「うわっ、なんだリンド兵さんか、マリンと行ったんじゃなかったの?
   何ってほら、歯よ歯、ダイヤが埋め込んであるのよ。いいねえ金持ちは遺体も
   金になるんだから。」
リンド兵「……。」
ラニ「何見てるの?あんたに渡す分なんてないからね?」
93名無しさん@LV2 :2000/09/29(金) 10:57
引き続き、ラニは切り裂かれたブラネの衣服を剥ぎ取った。巨大な骨がごろごろと転がる、
いくつかの骨片が棺の外に落ちたが、お構いなしだ。
ラニ「んー上等の布地ねえ」
傷んでしまい布そのものとしての価値は薄いが、散りばめられたスパンコールは
本物の宝石が使われていた。ブラネの巨体を覆った巨大な布地だ、小さな宝石も
かき集めれば手のひらからあふれるほどになるだろう。
ラニ「まさにブラネさまさまね、でも私がブラネなら無駄に着飾る前に整形でもするわよ、
   ふふふ仕方ないかきっと直しようもなかったのね」
そして上腕骨を拾うと軽く振るって見せる
ラニ「それにしても人間の骨には見えないわー、あんたらがばかすか壊さなきゃ
   この骨格自体、売れたかもね。トレノあたりのの悪趣味貴族が飾ってくれたろうに、」
94名無しさん@LV2 :2000/09/29(金) 11:00
ラニ「ついに発見、ベヒーモスと人間の混血児!とか」
リンド兵「おい」
ラニ「はい?」
振り返った直後、
剣がラニの眼前をかすめ…はらりと前髪が散る…
恐る恐る自分の額に指先を触れると、わずかに赤い血が付着した
(なにすんのよ!)そう叫ぼうと顔を見やった直後、一気に血の気がひき、腰を抜かした、
リンドブルム兵の鎧をまとった、その人物の顔は…

ラニ「が、が、が、ガーネットォ!!!!」
ガーネット「…死者を辱めるのはその辺にしてもらおうか、そんな女でも私の母なんでな」