アレクサンドリア許さない×2〔DISC5〕

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371名無しさん@sage
ーー会議室ーー
「……。」
ガーネットは無言のうちに男の腹部に剣を突き立てる。
せいぜい苦しんで死ね、と
あえてトドメを指さずに男を放置し、ガーネットは背を向ける。
そのとき、
ガタンっ…椅子が倒れる音。
男は最後の足掻きで手にとどく限りの物を倒し音をたてて助けを求めるのだ。

ー通路(ドアの前)ー
(あの女兵何かされたのでは…!)
ガタンという音を耳にし、
門番の脳裏に真っ先に浮かんだのはそのことだった。
ドアノブに手をかけ一気に引いた。
372名無しさん@sage:2000/10/29(日) 01:48
ー会議室ー
ドアを開けた先に広がる光景。喉から血を流し倒れる大尉…。
「なんてこった…」
「……」
情景を見てもなお、
好色で知れた大尉が無理矢理「事」に及ぼうとし、過剰防衛にいたったのだと推測した。
「と、とにかく、手当てを…命を取り留めれば罪が軽くすむかもしれん…」
ハイポーションを注ぎながら
喉元の傷をみはかる
「…頚動脈が切れたわけではないな…これなら…」しかし、そう思った矢先
腹部から滲む血液に気づく、裂け目から腸がのぞいた。
「ひっ…わ…わ…」
(騒ぐな…!)
どっ…ガーネットの手刀が振り下ろされる。門番はそれで気を失った。
そして大尉の喉元に左胸に剣を突き刺し、剣先が床に触れる手応えを確認すると、
ガーネットは何も無かったように会議室を後にした。