178 :
名無しさん@LV3 :
トレノ近郊の村。
技師「俺はシド・ハイウィンド」
助手「シエラです。」それぞれ名前を名乗る。
ガーネット 「シド?」
ハイウィンド「うちの家系に多い名前なんだよ。
シド大公とも、元は同じ家系だったのかもしれねーな」
一呼吸おいて、
ずっと考えていた事に結論を出す。
ハイウィンド「……エーコのことはもういい。」
ハイウィンド「シド大公には悪いが、
あんたがラニをぶっとばしてくれただけで…いくらかすっきりしたよ。」
ガーネット 「なにもそなたのためにやるわけではない、自分の国を取り戻すだけだ。」
ハイウィンド「アレは元々あんたの国じゃねえんだ。忘れろ。
……プルメシアに対しての虐殺やアレクサンドリアの政治を考えれば
もうあんたを許して受け入れる国はない。
かといって、エーコと戦って死ぬことも俺は許さない。…死なれてたまるか。」
ガーネット 「……。」
ハイウィンド「俺が唯一許すことがあるとすれば、「逃げること」だ。
それだけは俺に邪魔する権利はない。」
ガーネット 「逃げる?」
ハイウィンド「そうだ。知恵も体力も総動員して命からがら逃げまわるんだ。
それがあんたにとって、惨めだろうとも…。」