アレクサンドリア許さない×2〔DISC5〕

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172名無しさん@LV3
二人の間に訪れた一瞬の静寂、それを先に打ち破ったのはマリンだった。
「あら?あなたはジタンの造った人形なの?まぁどうでもいいわ」
挨拶代わりにブリザガを放つマリン、
タイミングを読み持ち前の身の軽さでブリザガの発動地点から飛び退くフウジン。
「斬!」
ブリザガ発動の隙を狙い攻撃を仕掛けるがマリンの剣に円月輪はあっさり叩き落とされてしまう。
「甘い、その技はもう通用しない…!?」
円月輪を叩き落とし再びフウジンに視線を戻すとマリンは大地に立つ感覚に妙な違和感を覚えた、
円月輪を投げると共にフウジンが唱えていたエアロがマリンを捕らえたのだ。
渦巻く風を受け空に投げ出されるマリン。
「小癪なっ!」
マリンは空中で体勢を整えるとファイガをフウジンに向けて放つ。
すでに円月輪を回収していたフウジンは出現した火球をかわすと
マリンの着地点を狙い円月輪に気を込めた。
「砕!」
着地点を狙われたマリンは円月輪をかわせずまともに「砕」を喰らってしまう。
「ぐぅ」
思わず片膝を付くマリン。
173名無しさん@LV3 :2000/10/11(水) 07:22
相手の体力を根こそぎ奪いとってしまう技「砕」。
その「砕」をマリンに当てた事でフウジンは勝利を確信し
エクスカリバー2を狙う目的を聞き出そうとマリンに近付いた。
「抜かったわね!」
近付いて来たフウジンにポイズンを放つマリン、
警戒を解いていたフウジンに予想しえなかったマリンの反撃を避ける術は無かった。
「…!」
黒魔導士の村でジェノム相手にその威力を確かめた筈の
「砕」であったがもはや人外の者へとの変化を遂げているマリンにそこまでの効果は望めなかった。
産まれて初めて味わう毒に体を蝕まれる感覚、
フウジンは顔の血の気が引き体のバランスを保てず崩れ落ちた。
今度はマリンがフウジンを見下ろす形になった。
「あはは、あの程度の技で私を仕留められたと思ったのかしら?」
マリンはそう言うと剣の柄でフウジンの頬を殴り飛ばす。
「とりあえず動きは封じさせて貰うわよ」
そして横倒れになったフウジンの脚に向けてファイアを一発。
ジュゥッ
「〜〜〜っ!」
声にならない呻きをあげるフウジン。