アレクサンドリア許さない×2〔DISC5〕

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14名無しさん@LV2
ささやかな宴の夜が明け太陽が真上に来る頃ギルガメッシュは遅すぎる朝食を取っていた。
「う〜、スティルツキンに変な物を飲まされたおかげで二日酔いになっちまったぜ…」
額に手を当て辛い表情を浮かべるギルガメッシュ。
「何言ってやがる、それよりダゲレオ行きの理由をまだ聞いて無いが?」
すでに朝食を済ませていたスティルツキンがギルガメッシュに問いかける。
「ん?そういやまだだったな、ダゲレオのさる人物に剣の鑑定して貰う為に行くのさ」
「…!、あの爺さんにか」
ギルガメッシュの話に昔のエクスカリバーの一件を思い出しとっさに反応を示すサラマンダー。
「へへ、さすがに話が早いねそう言うこった」
サラマンダーの理解の早さに満足気なギルガメッシュ。
15名無しさん@LV2 :2000/09/20(水) 06:53
「よく判らんがその爺さんなら鑑定できるのか?」
ダゲレオでのエクスカリバーの一件を知らないスティルツキンにとっては至極当然の疑問である。
「聖剣エクスカリバーを造った程の名工だが、どうだかな…」
が、しかしいかな名工とてエクスカリバー2の鑑定が出来るかはサラマンダーにとっても疑問であった。
「そこらへんの事は俺様がジタンから聞いている、まっ俺様にまかせとけって」
「じゃぁ俺様はもうひとねむり〜」
ギルガメッシュはそう言うと朝食を喰い散らかしたまま寝室へと向かう。
「まだ時間は有るな、俺は荷物の整理でもして時間を潰すがお前はどうする?」
「俺は少し風に当たってくる…」
ブリッジを後にしてサラマンダーは艦首まで足を運ぶ。
そこには同じように風に当たる一人のジェノムを見つけたがサラマンダーはさして気にも止めなかった。
今どの辺りを飛んでいるかは眼下に広がる一面の雲海を見たところで測り知る事はできない、
ただまだしばらくは時間に余裕が有った。
サラマンダーは久しぶりに訪れた一人きりの静かな時間を感じていた。