AIRはいいよね4

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464ファミ痛から
『オレはギャルゲー専門じゃないんだ!!』

適材適所という言葉がある
"人の能力や特性などを正しく評価して、その人にふさわしい地位、仕事を与えることの意"
って、ネットで調べたらそう書いてあった。
アイデアを出させたら天下一品な人なら企画屋をさせるのがいいし、
物事や人の管理運営がバッチシという人なら管理職やプロデューサーがぴったりという具合に、
その人の才能が活かせる職種に就かせてあげようよ、
いや、逆に就けさせてあげないともったいないよ旦那、という大体そんな感じの言葉。
改めて考えてみた。僕の場合の適材適所とは何ぞや、
僕はまわりからどういう評価をされてどういう仕事が与えられているのだろうか。
ポクポクポクチーン。結論はすぐに出た。
「ギャルゲーのことを書かせればボチボチなんじゃない?」
という評価で、ギャルゲー関連のお仕事がたくさんやってきているのである。
そりゃ週刊ファミ通誌上において『ときめきメモリアル』シリーズのコーナーを約5年間担当してたんだから、
そう見られてもいたしかたない。だがしかし、これは声を大にして言っておきたいのだが、
僕はギャルゲーはほとんどプレイしないのだ。
ただ『ときめきメモリアル』シリーズが大好きなだけで、
ギャルゲーなら手当たりしだいプレイしているキッシー嵐山(週刊ファミ通編集者・31歳)とは違うのである。
ギャルゲー専門のライターじゃないから、アクションゲームでもRPGでもどんなジャンルのゲームの原稿も
書くことができるんだぁぁー、もっとそういうお仕事を僕にくださいキシャァァァ!!
と思ってた矢先に、週刊ファミ通からゲーム関連の原稿の以来が来た。
『AIR』。ものの見事にギャルゲーだった。
465ファミ痛から:01/09/23 04:59 ID:v8Cmn6wo
『これはギャルゲー?いや違うでしょ?』

さて、そんなこんなで『AIR』である。
パソコン用のソフトとして発売されていたものをドリームキャストに移植したこの作品。
もとのパソコン版をプレイしていないので比較するとどうってことは僕には書けない。ごめんなさい。
というか、きっとパソコン版からのファンの人はもう買うと心に決めているだろうから、
それ以外の、パソコン版も遊んでないしギャルゲーにもあまり興味ない人にもオススメですよっ!
という観点から書いてみようと思う。
まず、ひととおりプレイして抱いた感想をひと言で言い表すと。
「これがギャルゲー?」
いや、ホントにそんな感じなのだ。たしかに女の子のイラストを見ると、
ほっぺがぷにぷにしてて目がくりくりしててかわいくて、どこからどう見てもギャルゲーの女の子なんだけれども、
ゲームの中身はぜんぜんギャルゲーっぽくない。
これまでのギャルゲーって、女の子といかにして仲よくなるかがシステム的にもシナリオ的にも重視されてて、
ゲーム中の期限の日までに女の子と仲よくなれたー、やったー、そしてハッピーエンドですぅ♪(きゅるん☆)
ってなものが多かったんだけど、この『AIR』はまったく違っていた。
とにかく"シナリオありき"なんである。作り手側のシナリオに対する圧倒的な自身がヒシヒシと伝わってくるのだ。
実際、ゲームをプレイしている最中の僕の興味は、かわいい女の子たちと仲よくしたいなんて事柄よりも、
この物語はこれからどういうふうに展開していくのか、に向けられていたし。
466ファミ痛から:01/09/23 05:00 ID:v8Cmn6wo
僕は不覚にも、プレイしているうちに、この作品がギャルゲーだということを忘れてしまっていた。
もはやこうなってくると、ギャルゲーと呼んでいいものかどうかもわからない。
そういえば、パソコン版『AIR』が発売されたときに、とあるネットのギャルゲーサイトで
"『AIR』はギャルゲーか否か"という議論がされていたらしい。
でも、そんなことはじつはどうでもよかったりすることで。
だって、質の高いシナリオが根底に流れている、そんじょそこらの映画や小説なんかに負けない感動作である
ということだけで十分じゃないだろうか。
"ギャルゲーは女の子と仲よくなって云々"、という概念を見事に壊したこの『AIR』は僕に大きなサプライズ(驚き)
をもたらしてくれた。こういうサプライズなら大歓迎。
いちゲームユーザーとしてもっと驚かせてほしいと希望してやまないであります隊長。
でも僕にとっていちばんのサプライズは、ヒロイン神尾観鈴の声を担当していたのが、
ラジオ(AM神戸『Lazy Junk Night』毎週日曜日 深夜2時55分より放送)で
ごいっしょさせていただいてる声優の川上とも子さんだったということなんだけど。
「観鈴はメチャかわいいなぁ」と思っていたが、クリアー後にその事実を知り、
それ以来観鈴を見るたびに川上さんのことを思い出して何だかやるせない気分でいっぱいになってしまうのだ。
が、がお・・・(困ってる)。

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