ケンスケ×アスカの可能性を前向きに考えよう

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ラブラブではありませんが、面白かったです。
私の中のケンスケは、もっと絶望している感じですが。
世界を救うパイロットにあこがれているけど、自分は駄目だと諦めている絶望感じゃなくって、
パイロットへのあこがれそのものが絶望感をバックボーンにしている感じ。
加持がそれ自体にはなんの価値もない真実を求めるように、パイロットへのあこがれみたいな物を
本当は馬鹿に仕切っていて、無意味だと感じているからこそあこがれる自分を演じるみたいな。
本当は何にも熱くなれない自分を馬鹿にするために。

かなり妄想はいってますが、私の中ではケンスケって加持とダブるんですよ。
>>141
うーん、深いです。
加持についてのイメージは私と全く逆ですがね。
ミサトやアスカを捨ててまでセカンドインパクトの真相などもろもろを知ろうとしていたんですよ?
真実を求める事に確かな希望、汚い言い方をすると欲望のようなものを感じていたのではないかと思うんです。
他人にとって大した価値がなくても自分にとっては宝物、そういうものってありませんか?
ひたすら夢を追う姿はまるで少年のような加持、…似合いませんね(w
また、絶望感をバックボーンにしているのは、むしろカヲルの方がピッタリだと思います。
あ、スレ違いでスマソ、脱線し過ぎですな(w
確かに、加持の場合は純粋な好奇心が先立っているかもしれませんね。
だからこそミサトにとって研究のために家族を捨てた、父(子供みたいな人とはミサト
の弁)の代わりになったのでしょうし。
ただ、自分を馬鹿にするということはなかったかもしれませんが、自分のしていること
が他人から見たら馬鹿馬鹿しいことだろうなという冷めた視点はあったと思います。
真実を知ったところで、加持ではどうしようもないですから、世界を救うつもりがあるのなら
本当ならエヴァという力を振るえる立場にいるシンジに伝える必要があったと思います。
真実を全て伝えたわけではないですが、貞本版がそうであったように。

おそらく自分が死んだ後を託そうと思って、ユニゾンの時にシンジをけしかけた貞本版
と違って、アスカに対する接し方は兄の妹に対する接し方ではなく、やはり仕事上の接
し方だと思います。自分の死によってアスカが悲しんでもどうでも良いと思っている。

ミサトの場合も体だけの関係とは言いませんが、一緒にいて楽しければいいという、刹
那的な関係であったと思います。加持の優しい言葉はミサトを依存させるだけだったと
思いますし、自分が死ぬことが解っていてそういう態度をとったということは、本気で
ミサトのことを救おうとは考えていなかったのだと思います。
死ぬことが解っていてヨリを戻したのも、ミサトのためじゃなくて自分のためでしょう。


ガラスの向こうから世界を観察している感じで、距離があるからこそ物事を客観的に判
断して正しいことも言えるけど、その言葉の本当の意味は解っていない。

カヲルも加持も「人とふれあうことを恐れてはならない」とシンジに諭しましたが、実
際には二人とも自閉してましたから。

加持とカヲルとケンスケというのは、自分に価値が感じられないし(自分が他人のため
に何か出来ると思えないから逆説的にエゴイストにもなる)、世界にも価値が感じられ
ない(だから距離をとる)、失う物がないから自分の欲望(加持にとっての真実、ケン
スケにとってのエヴァ、カヲルにとっての死)に命をかけられるほど忠実になる(加持
とケンスケでは違いがあるでしょうが)という点で似ているのだと思います。
他人の迷惑は考えずに。

まあ、意味がないと解りながら本気でのめり込んでいたように見える加持よりも、徹底
的に無意味な死を選んだカヲルの方が、冷めた目をして戦争ごっこをしていたケンスケ
に近いのかもしれませんが。

加持とケンスケの共通点は欲望が絶望をバックボーンにしているというよりも、絶望しているか
らこそエゴイストになり、欲望に忠実になるという点ですかね。