レイ×アスカのスレ

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164名無しが氏んでも代わりはいるもの
○月○日

レイなんて大嫌い!!

私になんかあんな表情見せないくせに!!
私となんかあんな風におしゃべりしないくせに!!

司令と楽しそうに会話している姿を思い出し、また涙がこぼれ始める。

「ばか…ばか…ばか…あんたなんか…あんたなんか…」

その時…

ピンポーン

玄関のチャイムが鳴った。
誰? シンジやミサトならチャイムを鳴らす必要なんかないはずだ。
ビールの配達にしては時間が違うし…宅配便?
涙目をこすりながら玄関へ行ってみた。

「…はーい…ん、ちょっと待ってね…」

そう言いながら玄関のドアを半分開け………そして思いっきりドアを閉め、
慌ててドアに鍵を掛け、慌てて自分の部屋に戻り布団の中に潜った。
玄関の前にいたのはレイ…だよね?

「ななななななななな、な、なんであのコがここに来るわけ?」

ふと頬に冷たいものを感じたとき、さっきまで自分が泣いていたのを思い出した。

「ひょっとして…私の泣き顔見られたのかな…あ、ああ…」

顔が火照ってきた。
あー、もう!! 恥ずかしくて死にそう……。

再び玄関からチャイムの音が鳴り響いてきた。
どう…しよう…。
165名無しが氏んでも代わりはいるもの : 2001/04/12(木) 13:46 ID:???
○月○日

玄関の方からチャイムが鳴り響く。
私は無視して布団の中で猫のように丸まりながら考えた。

今回のこと、なんで私は怒っているわけ?
司令とレイが楽しそうにおしゃべりしていたから?
ううん、違う。
あのコが私を裏切ったから?
裏切ったって何を? レイは何も裏切っていない…。
いや、裏切ってないにしても私とは距離をおいて付き合っているハズ!
そうよそうよ、全部レイが悪いのよ…どうせ私の事なんかどうでもいいと思ってる
だろうし、それに…それに…。

都合のいい自己弁護に責任転換。
開き直って逆切れしてみても胸の中にポッカリ浮かぶ喪失感。
どうせならとレイのことを恨んでみても、胸が痛くて苦しくなるだけ…。

「レイのバカ…なんでアンタのために…苦しい…思いをしなくちゃいけない…の」
「…苦しい? アスカ病気なの?」
「そんなんじゃないわよ! …ってうわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」

レイが私の事を覗き見ていた。
私は慌てて飛び起きた。
目の前にレイがいるという事を忘れて…。
後はお約束の行動。
そのままレイのおでこと私のおでこが正面衝突し、鼻の奥がツーンとなり
目の前に火花が飛び散った。
そしてフラフラと後ろに倒れ込むとモロに後頭部を強打。
我ながら情けないと思いつつも、私はそのまま意識を失った…。