奇面組のエロパロスレッド

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497D
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「縛ったり、いやらしい事したり。ひどいことばっかり」
 珠美が泣き出しそうな弱々しい声で言った。
 男はまっすぐに珠美を見つめる。先ほどまでの笑みは消え、その目の輝きには、切実なまでの真剣さが含まれていた。すくなくとも、珠美にはそう感じられた。
「イヤだったのか?」
「え?」
「僕にこんな事をされるのはイヤだったのか? と聴いているんだ」
「そ、それは……」
「気持ち良かったんだろ?」
 そう言うと、男はブルマの中の手をもぞつかせた。珠美の蜜で濡れた中指の先でクリトリスをさすりあげる。指の動きに応じて珠美の紺色のブルマがうごめく山をかたちづくった。
「あっ、ああっ」
「ちょっと触れただけでこんなになってるじゃないか。それとも物月は嫌いな奴にこんなことされても感じてしまうのか? ……違うだろう?」
 言いながら男は指を小刻みに震わせて珠美の敏感な部分を責めつづけた。ときに激しく指をふるわせ、ときにやさしく撫でさすることで変化をつけ、珠美の秘所から甘美な快感の水をくみだす。
498D:2001/08/25(土) 06:35 ID:ARRcmyfg
 珠美は用具室のくらがりに映える白い肌をよじらせて、局部から全身へと流れ込む快楽の波をこらえていた。
「あっ、ふあ、くっ、真実くん、だめ、あああっ」
「僕はなんでも本気になるタチなんだ。物月を好きになったのだってそうだし、こうして縛るのだってそうだ。物月がこうなる事をきっと望んでいると思ったから僕はこうしたんだ」
 そう言って男は、ブルマの中で手の動きをとめた。
「あ……えっ……どうして?」
 突然の愛撫の中断に珠美はとまどい、切ない声をあげる。。
 珠美自身は気づかなかったが、思わず口をついた疑問には、手を止めてしまった男への不満の色がわずかながら含まれていた。
「さあ、今度は物月が決める番だ。これから先どうして欲しいのか僕に言うんだ。僕はそれにしたがう」
「え、あ、わ、私……?」
 男が一つうなずく。
「本当にやめて欲しいならそう言えばいい。すぐにロープをほどいてあげよう。そして、もう二度とこんなことはしない」
「……わ、わたし……」
 ロープをほどいてもらおう、そして、家に帰してもらうんだ。
 心のどこかがそう訴えていた。そして、珠美はそれを口にだそうとして唇をひらいた。
499D:2001/08/25(土) 06:36 ID:ARRcmyfg
「……」
 しかし、喉まででかかったその言葉が口をついて外に出ることはなかった。口にすることを阻むのは何なのだろう? 珠美はそう自問しながら、間近にせまった男の瞳の奥をのぞきこんだ。
 そして、ドキリとした。
 目をそらすことなく一心に珠美の視線を受け止める男の瞳は、山奥に隠された泉のように澄んだ色をしていた。それは、決して善人のものではなかったが、彼が常に自分の心に正直にに生きてきた事を珠美に信じさせるに足る深い色だった。
 珠美は、その目をみながら、とくんとくんと鳴る自分の胸の鼓動がだんだん早くなっていく音を聴いていた。
(……ああ、真実くん……)
 そして、その時になってようやく珠美は、この男に辱められ、自由を奪われ、所有される事を悪く思っていない。いや、それどころか嬉しくすら思っている自分がいることに気づいた。
 解放を望むよりもはるかに強く、今ここでこうして束縛されたまま、彼の指で、舌で、そしてアレで思いきり嬲られたい。愛されたい。そう主張する自分の声が心音と共に胸の中でこだましていた。
 そして、それを後押しするかのように、縛られた興奮で火照って敏感になった身体がじんじんと疼いて、男の手や舌の感触をもとめている。
500D:2001/08/25(土) 06:36 ID:ARRcmyfg
「素直になれよ、物月」
 男は、右手をそっと珠美の頬にあてがい、やさしい声でささやきかけた。
 もはや、自分の気持ちを知ってしまった珠美には、そのやさしさにあらがう術はなかった。かすかに開いた口が、なかば無意識のうちに言葉を紡ぎだす。
「……わ、わたし、……しい」
 珠美はかぼそい声を震わせながら言った。
 男は首を横にふった。
「聞こえないよ。物月」
「私……欲しい」
「何が欲しいんだい? はっきり言うんだ」
「わ、私、真実くんが欲しい。手でも舌でもいい。縛られてもいい。思いきり愛して欲しいの!」
 珠美は、頬を羞恥に染めながらもハッキリと言いきった。そして、恥ずかしさに耐えきれずに潤んだ視線を脇へとそらした。
「よく言ったね」
 男は、やさしい微笑みを浮かべて、指で珠美のあごをクイともちあげた。
「さあ、ごほうびだ。舌をつきだして」
「あぁ」
501D:2001/08/25(土) 06:37 ID:ARRcmyfg
 切ない声をもらすと、珠美は目をつむり、言われた通りにおずおずと唇をひらいて小さな苺のような舌をつきだした。唾液で濡れた舌先は、かすかに震えてぬらぬらと光を放っている。
 男はわずかに首を傾げると、珠美の唇にむしゃぶりついた。
「むうっ、ん、んんっ」
 珠美は、口腔内になだれ込んできた男を受けとめるかのように舌を絡めた。男の舌を伝って蜂蜜のようにとろりとした唾液が流れ込んでくる。珠美はこくり、こくりと小さく喉を鳴らしてそれを嚥下した。
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