441 :
槙原愛:
うう… ぐすっ
…私、やっぱり料理はダメなのかしら
でも、今日はちょっと調子に乗ってた私が悪いんだし
いきなりたくさん作って失敗するのって、たちが悪いですもんね。
これからは、夜食ぐらいの軽いやつで練習することにします。
うん、頑張ります。
…みんな、心配してるかもしれないから 笑って帰らなきゃ…
(目を赤くしつつ)
ぐすっ あ、真雪さん 起きてたんですか?
さっきじろちゃんたちが、窓ガラス割っちゃって大変だったんですよ。
まるごと 変えないとダメみたいです。
え? お夕飯ですか?
さっきまであったんですけど、みんな食べきっちゃったみたいで…ごめんなさい。
えと、お寿司でも出前、取りますね。
さっきのじゃ足りなかったみたいだから、みなみちゃんたちの分も取っておきますね。
全部で10人前くらい。
はぁ……何だか寒い……
夏っていっても、やっぱり夜の高台は、寒いですー……
ううん、寒いのは、一人だからなのかも知れませんね。
さざなみ寮は……みんながいて……とっても暖かくて。
それを私の料理で邪魔してたなんて……全然気づけなかったです。
オーナー、失格ですね。
みんなの所に、帰りたいです。
でも、どんな顔をして帰ればいいのか。
どんな言葉をかければいいのか。
私には、全然、思いつけません。
考えれば考えるほど、さっきの光景が頭に浮かんできて。
ちっとも、まとまらないんです。
……ミニちゃん。
私、どうしたらいいのかな……