そー。空いている扉から中を覗く。
ピアノを弾きながら歌っているのは…千堂さんだ。
そのかたわらで、リズムに合わせて小声で歌っているちっこいの…。
なんだ、小鳥だ.。
…よく聞くと、歌、少し前に流行ったアイドルソングじゃないか。
小鳥】「あ、真く…じゃないや、相川くん」
瞳】「相川くん」
二人から同時に声をかけられる。…あれま。なんで息があってるんだ、この人達は…。
真一郎】「あの、すみません、順番に…」
……二人は手振りで、どうやら小鳥から、ということになったらしい。
小鳥】「相川くん…。千堂さんとは、どういう お知り合いなの…?」
選択肢「ちょっと、運命的な出会いを」
真一郎】「思い起こせば、先週の木曜日…」
瞳】「相川くん!しー、しー!」
千堂さんは俺をつかまえて、小声でつぶやく。
瞳】「あれは、忘れる約束でしょう…もう」
真一郎】「そうでした」
小鳥は、俺達の事を見てきょとーん、としている。
瞳】「秘密なんですから…いいですね」
千堂さんはこほん、と咳払いを一つして、いつもの表情に戻る。
瞳】「…野々村さんとは、どういうお友達なんですか?」
選択肢「ぼくの彼女なんです!」とだっこする
小鳥】「ししし、真くん、ななな、なにを…」
真一郎】「ほら、こんなことだってしちゃう」
ひょい、と小鳥を抱き上げる。おー、相変わらず軽い。
抱き上げた小鳥の顔に顔を近づけ、ほっぺた同士ををすりすりする。
小鳥】「ししし、真くん、なにゆってるの、なにするの!!!
ちちち、違いますよ、千堂さん!ご、誤解です!!」
ぴょん、と俺の腕の中から飛び降りた小鳥は、大あわてで俺と千堂さんの間を暴れまわる。
まるでねずみ花火だ。
小鳥】「はうう……」
「ななな、なんてことゆーの真くん!」
瞳】「お、落ち着いて、野々村さん」
真一郎】「…あはは、すみません、冗談です」
「面白いでしょ、小鳥って」
瞳】「あら、冗談なんですか…。ずいぶんかわいらしいカップルさんだな、と思ったんですが」
真一郎】「あは、俺達、かわいいって。嬉しいね、小鳥」
小鳥】「あうう…」
小鳥は、ただでさえ小さい体を、さらに小さくしている…。
千堂さんは、くすくすと楽しそうに笑う。
瞳】「じゃ、私はそろそろ…」
小鳥】「あう…す、すみません、千堂さん…」
瞳】「いえいえ」
二人きりになった音楽室…。小鳥が、真っ赤な顔をしてこっちを睨んでいる。
小鳥】「あんな恥ずかしい事、ひと様にゆっちゃ だめ!」
小鳥】「誤解されたりしたら、真くん、困るでしょ! 彼女さん、できなくなっちゃうよ!」
小鳥】「真くんなんて、嫌いだよ、もう!」
小鳥は、俺の胸に平手ぱんちを一発ぺしん、と入れて、ぷんすかと部屋を出ていった…。
…ちょっと、ふざけすぎたかな…。
はあ、つっかれた〜。
捜すのも修正も大変だわ、こりゃ。
改行やらスペースやらは俺の判断で修正したが、
めっさズレとるな。無念。