英語の勉強の仕方・20

このエントリーをはてなブックマークに追加
12いいめえる
●よくある質問1
レス12
【Q】『英ナビ』→『新・英頻』→『ビジュアル』でどのレベルまでいきますか?

【A】もちろん人によって異なりますが
偏差値70レベルはじゅうぶん可能です。
ただし、それぞれ100%近く理解でき、8割以上が身についているという条件付きです。

よくある質問2
【Q】『新・英頻』がなかなかきつくて進みません。何かいい方法はありませんか?

【A】『新・英頻』のやり方についてですが、少しやり方を間違えてると思います。
一問ずつ解いていくと多分くじけると思います。だから一章ずつ解いていくんです。
答がわからないと解説を読みたくなると思いますが
そこは耐えてサクサク問題を解いていきましょう。
その時に大切なのは確実に理解していた問題だけを正解にして
適当に書いて当たってたのは不正解として下さい。

そして答合わせをして間違いだったところは解説を読んで、
解説を読んでもわからなかたら英ナビの該当個所を読んで下さい。

一章ごとの正解率がそうすると簡単にわかるはずです。
そうすれば自分が文法ででこが弱いか一目瞭然になりますし
進み具合も格段に早くなるはずです。 弱点個所は英ナビでチェックです!!
一問ずつ解くと常人ばなれした忍耐力がないととけきれないとおもいますし
効果も半減すると思います。

やり方一つ次第で効果って随分変わりますよ。
努力をうまくパフォーマンスにつなげる方法を探すのも勉強の一つだと思います。
13いいめえる:2001/06/19(火) 09:20
レス13
よくある質問3
【Q】Z会の参考書は使ってもいいですか?
また、どのように使ったらいいのでしょうか?

【A】Z会の本は、どれも作りに一貫性があり、性格が似ている点で特徴的です。
長所は、1.網羅性が高いこと、2.説明が正確であること、
短所は、1.並べ方に思想がないこと、2.出題率の考慮がやや甘いこと

たしかにどの本も質がたいへん高く、丁寧につくられていると思います。
ただ、個人的には、問題集は問題の並べ方こそが命であって
その並べ方によって、土台となる学力を養成していくものだと考えています。
(『新・英頻』の見事な流れと比べると一目瞭然です)

したがって、Z会の本はやり方が決まってきます。
何度も繰り返しやって1問1問について覚え、理解するというやり方がベストで
それ以外の方法では効果がかなり落ちてくるということです。

『桐原英頻』ですと、さらに並べ方は実にめちゃくちゃですが、
本当に良く出る問題ばかりを集めていますから(名人芸ですね)
最後に漏れがないかチェックするのにはたいへん向いていることになります。

それに対し、Z会の本をチェック用に使ったら、
それこそ「漏ればかり」ということになってしまいます。
けっきょく1つ1つ覚えていかねばならない、それしか使い道がない、というわけです。

したがって、
1.Z会ブランドが好きである・信頼している
2.基礎学力がある
3.最初から何度も繰り返すつもりである
という条件がそろえば、たいへんいい参考書になるわけですが
半端な使い方をすれば、無駄が多くなってしまうだろうと思います。
これのことは、ほかの主立った本(『速読』『解釈のトレーニング』など)でも
共通していえるのではないでしょうか。
ただ、『英作文のトレーニング 入門編』は全体の構成もしっかりしていて、
ユニークな視点も得ることができるので、この限りではありません。
14いいめえる:2001/06/19(火) 09:21
レス14 ●よくある質問4
【Q】単語集はどれがいいのですか?

【A】単語集を使うこと自体は否定していませんが
『DUO』と『速単』のどっちがいい、なんて質問は無視しています。
どれを使ってもいいと思います。

たしかに単語集は必要なことがあります。それは3段階に分けられます。
1段階目は、本格的な文法の勉強をやる場合に必要な中学レベルの単語1500程度です。
(『入門英単語』を推薦するときはこの意識があります。)

2段階目は読解演習を始めるときに最低限必要な単語で
『ターゲット英単語』でいうと、受験では1900のうちの1500が必要ですが
その1500のなかの最初の800単語くらいがかなり重要です。
(『基礎ターゲット』にも重なる部分がありますが)
これは最初に身につけておかないといけないのですが
文法と構文の本をなんとかなんとか読みこなした人は
おそらくそのレベルはクリアしていると推測できます。
また、このレベルの単語は英文にどんどん出てくるので、
単語集を使ってもかなり覚えられるので、使ってもまったく差し支えはないでしょう。

1500のうちの残りの700は読解演習を数ヶ月重ねているうちに身につきますが
やはり漏れがある場合があるので、11月あたりに一度見直したほうがいいというわけです。

さて、3段階目にあたる以下のアドバイスは、いつも秋以降にやるものです。

1900のうちの最後の300〜400はいらないのか、と疑問に思いませんでしたか?
答えは、いらない人もいれば、いる人もいる、というものになります。
比較的やさしい英文を出すところならいらないでしょう。

また、必要な人であっても、じつは志望学部で違ってきます。
このレベルの単語は分野ごとのキーワードになるものが大半です。
学部ごとの英文のテーマは、だいたい分野が限られているので
過去問で慣れてしまったら、あとはその分野の英文を読んだり
『英単語分野別』や『リンガメタリカ』で、絞って覚えたほうが効率がよくなります。
(出ない分野は大学に入ってから覚えてもいいですよね)

蛇足になりますが、単語集のことはよく聞かれるので、まとめておきます。
ボクは学生に『ターゲット』を勧めていました。
難易度と重要度の順番になっていて、例文が別冊でチェック用に向いていること
重複のない『基礎ターゲット』があること、などがあります。

でも、最初から『速単』のように英文で覚えたい人はそうすればいいし
例文暗唱をかねて『DOU』を使いたい人はそうすればいいし
『2001』でも『システム』でも、ほかの単語集でもなんでもいいのです。
ただ、「入試問題数十年分を分析した。これまでの単語集は間違い」なんて言う人がいると
「単語の傾向は学部によって違うのによく言うよ」と思います。
すべての学部を分析している時点で、
万人向け=そこそこの的中率、にしかならないことに気づいていないのです。
また、「基本単語」をどこで線引きするか、文法・語法問題に出る単語をどう処理するかで
どんな単語集だって一長一短が出てくるモノです。

「どの単語集がいいか」という議論はまったく不毛です。
15いいめえる:2001/06/19(火) 09:21
レス15 よくある質問5
【Q】不定詞がぜんぜんわかりません。

【A】次のことを確認してください。
不定詞のポイントは以下の3つです。
不定詞とは「決まっていない言葉」という意味
→では、to doと言ったときに、「何が決まっていないのか」を考えます。

1. 品詞が決まっていない
to doというだけでは、これが名詞か形容詞か副詞か、どの働きをしているのかわからない。
→だから文全体から判断するしかありません。
2. 動詞が決まっていない
to doというだけでは誰がdoするのか、つまり(意味上の)主語がわからない。
→主節と同じが、一般的な人の場合はfor 〜をつけない。
He seems to be rich.(to beの意味上の主語はHe)
It is not easy to master English. (to masterの意味上の主語は「一般的な人」)
3. 時制が決まっていない。
to doというだけでは過去か現在か未来かがわからない。
→主節が過去なら過去。未来なら未来。現在なら現在だが未来志向的。
+主節より1つ前ならto have 過去分詞となる。

【追加という名のおまけ】不定詞の副詞用法がよくわかりません。
【A】まずは伊藤メソッド的に覚えておいてほしいのが、
To不定詞で英文が始まっている場合です。
To master English…で英語が始まっているときに
「『英語をマスターするために』かな?」と副詞用法として考えたとします。
ところがTo master English isとbe動詞が続いたとしたら読みを修正して
名詞用法と考え直します。「英語をマスターすることは…」になります。
もちろんTo master English you have to…なんてあったらその読みでOKですね。
まずはこれができることが大切です。

次に、副詞用法の「意味」の問題があります。まず、「目的」と「結果」。
A. We went to school to study English.
B. He grew up to be an English teacher.
Aは「英語を勉強するために」という目的で、Bは「英語教師になった」という結果です。
違いはAのwentとBのgrew upのところです。
「行く」という行為は自分の意志でやっているのでto以下はその目的となり、
「成長する」は自分の意志とは関係ない行為なので結果になる、というわけです。
(だから「学校に行く」のが自分の意志でなければ結果のこともあります)
この2つはまとめて考えます。
英語をアタマから読むためには、どちらも結果で訳せばいいからです。

Aだと「我々は学校に行って、英語を勉強した」と考えれば、返り読みしなくてすみます。
あとは「原因」と「理由」ですが、これも同じように考えられます。
A. She was happy to find it.「それがわかって彼女は幸せだった」
B. She must be crazy to eat that food.「その食べ物を食べるなんて彼女はおかしいのか」
Aは主語の感情をあらわしているので、to以下はその原因 <br> Bは話し手の判断なので
to以下はその根拠(理由)というわけです。これも、両者とも「なぜなら」とつなぐと、
アタマから読めるのでセットにします。
Aは「彼女は幸せだった、なぜならそれがわかったから」
Bは「彼女は気が触れたに違いない、なぜならその食べ物を食べたからだ」
のようになります。
16いいめえる:2001/06/19(火) 09:23
レス16 ●よくある質問6
【Q】カンマの使い方がわかりません。
【A】カンマには以下のような機能があります。
● カンマの役割1 意味の切れ目を示す。
ほとんどはこれです。基本ですね。
When S+V,S+V.のときのカンマはまさにそれです。
● カンマの役割2 言い換え A,B「A、すなわちB」
Aだけだと読み手に意味がわかりにくいときなど、わかりやすくなるようにする役割です。
同格はこの例が多くなります。
● カンマの役割3 付加説明 <br> A,B「A、つまりそれはBのことなのだが」
2と似ていますが、Aまで一応意味が完結していて
さらに説明をするときの使い方です。
I have two sons, who are teachers.「人の息子がいるのだが、3人とも教師をしている」
このカンマは、付加説明のためのカンマです(非制限用法)。
● カンマの機能4 挿入の印 A,X,B→A(X)B
カンマ2つで、かっこ1つぶんになります。
つまり、連続性のあるABのあいだに、前か後ろから語句を持ってきた例です。
He's right, however, …のような例はすぐ思いつきますよね。
● カンマの機能5 並列のカンマ A, B and C→A and B and C
等位接続詞andを使えば、
A and B and C and D and ...X and Z
ように同じ性質の言葉をつなげることができますが
普通は最後のandだけを残して、ほかはカンマで代用します。
→A, B, C, D, .....X(,) and Z

●よくある質問7
【Q】高1〜2生の学校の授業を中心にした勉強の仕方を教えてください。
【A】まずは授業の予習を中心に考えてください。
授業で復習が完了するくらいの予習の深さが必要です。
リーダーの英語は、学習辞書をフル活用して味をとっていく、できれば全訳して
授業で添削するようにするといいでしょう。
また、授業で読み終わった英文は必ず音読すること。
意味をとりながらゆっくり音読してください。
定期試験までに少なくとも20回以上読んでください(定期テストの点数に反映されます)。

同時に文法の本を読んでいくと目に見えて実力がアップします。
本は学校で買わされた「総合英語」を少しずつ、練習問題もきちんと解きながら
読み進めてください。
もう一つのポイントは自分の英文読解の基本書を作ることです。
つまり1年かけるつもりで自分のお気に入りの参考書を読むことをおすすめします。
これだけできれば、高1は十分すぎるくらい十分です。
本は自分で探してください。自分のためです。足が棒になるくらい本屋さんを回って、
もちろん先生や先輩の意見も参考にしてかまいませんが、
「これだ!」って思える本を見つけましょう。
17いいめえる:2001/06/19(火) 09:23
レス17 ●よくある質問8
【Q】学校で配布された『桐原英頻』は役に立ちますか?
【A】「桐原の英頻」の解説は一貫して
「(問題では)Aとなっているから、Bが入る」という形式です。
AゆえにBはもちろん、もっとも基本的な論理展開で、
ほかの本の解説(たとえば「駿台の英頻」)と比べてみてください。
ほかの本はまず文の構造としくみ、つまり文法を解説し
「Aは〜という文法事項を含んでいる。問題Aは〜となっているから答えはB」
というようになっています。「桐原の英頻」では文法解説が不十分です。
また問題の並べ方にもなんの統一性も思想もありません。
あえていえば、点数になる順番、かもしれませんね。
ようするに問題の解法しか書かれていないわけです。

その結果、1.文法がわかっている人
文法がわかっている人は、文法解説は必要ないわけだから
最低限の問題解法さえあれば、「間違えた」ということさえわかれば
それで次は間違えない、というわけ。
2.まだ文法があやふやな人
2の人は文法はわかっていないわけですが
解説に「〜という問題なら・・・が入る」となっているわけで
解答と解説を丸暗記しておけば類題が出たときに答えられるわけです。
しかも、この本1冊まるまるやれば、だいたい対応可能です。

ところで、2の人は文法問題はやっているけれど
文法そのものはやっていないわけですね。
つまり「問題の類型と対策」だけをやっただけで
「文法問題で英語のしくみを考える」ということをやっていないわけです。
でも、点数は確実にアップするわけで、しかも問題を見ただけで「あ、例の問題だ」と
わかるので解答時間もすごく短くてすみます。 このあたりが1の人と違う部分です。

実際、出題者の中にはこれを驚異に感じている人がいて
問題に巧妙なワナをしかけて2の受験者にふるいをかけることもあります。
文法は「桐原の英頻」のみという人はすぐひっかかります。
そのあたりは予め考慮してください。
18いいめえる:2001/06/19(火) 09:24
レス18 ●よくある質問9
【Q】会話問題が苦手です。対策を教えてください。
【A】会話問題ができないのは、文章の暗記不足というより、
読んだ英語の絶対量が不足しているためでしょう。
入試の会話長文は、英会話や口語表現の勉強をしていなくても解けるものが中心です。
ああいった類の問題は知識ではなく、英語的な発想をできるかどうかを試しています。
早い時期に口語表現の対策を立てる必要はありません。
最初は構文をしっかり勉強して、なるべくたくさんの英文に触れるようにしてください。