1. 品詞が決まっていない to doというだけでは、これが名詞か形容詞か副詞か、どの働きをしているのかわからない。 →だから文全体から判断するしかありません。 2. 動詞が決まっていない to doというだけでは誰がdoするのか、つまり(意味上の)主語がわからない。 →主節と同じが、一般的な人の場合はfor 〜をつけない。 He seems to be rich.(to beの意味上の主語はHe) It is not easy to master English. (to masterの意味上の主語は「一般的な人」) 3. 時制が決まっていない。 to doというだけでは過去か現在か未来かがわからない。 →主節が過去なら過去。未来なら未来。現在なら現在だが未来志向的。 +主節より1つ前ならto have 過去分詞となる。
【追加という名のおまけ】不定詞の副詞用法がよくわかりません。 【A】まずは伊藤メソッド的に覚えておいてほしいのが、 To不定詞で英文が始まっている場合です。 To master English…で英語が始まっているときに 「『英語をマスターするために』かな?」と副詞用法として考えたとします。 ところがTo master English isとbe動詞が続いたとしたら読みを修正して 名詞用法と考え直します。「英語をマスターすることは…」になります。 もちろんTo master English you have to…なんてあったらその読みでOKですね。 まずはこれができることが大切です。
次に、副詞用法の「意味」の問題があります。まず、「目的」と「結果」。 A. We went to school to study English. B. He grew up to be an English teacher. Aは「英語を勉強するために」という目的で、Bは「英語教師になった」という結果です。 違いはAのwentとBのgrew upのところです。 「行く」という行為は自分の意志でやっているのでto以下はその目的となり、 「成長する」は自分の意志とは関係ない行為なので結果になる、というわけです。 (だから「学校に行く」のが自分の意志でなければ結果のこともあります) この2つはまとめて考えます。 英語をアタマから読むためには、どちらも結果で訳せばいいからです。
Aだと「我々は学校に行って、英語を勉強した」と考えれば、返り読みしなくてすみます。 あとは「原因」と「理由」ですが、これも同じように考えられます。 A. She was happy to find it.「それがわかって彼女は幸せだった」 B. She must be crazy to eat that food.「その食べ物を食べるなんて彼女はおかしいのか」 Aは主語の感情をあらわしているので、to以下はその原因 <br> Bは話し手の判断なので to以下はその根拠(理由)というわけです。これも、両者とも「なぜなら」とつなぐと、 アタマから読めるのでセットにします。 Aは「彼女は幸せだった、なぜならそれがわかったから」 Bは「彼女は気が触れたに違いない、なぜならその食べ物を食べたからだ」 のようになります。
レス16 ●よくある質問6 【Q】カンマの使い方がわかりません。 【A】カンマには以下のような機能があります。 ● カンマの役割1 意味の切れ目を示す。 ほとんどはこれです。基本ですね。 When S+V,S+V.のときのカンマはまさにそれです。 ● カンマの役割2 言い換え A,B「A、すなわちB」 Aだけだと読み手に意味がわかりにくいときなど、わかりやすくなるようにする役割です。 同格はこの例が多くなります。 ● カンマの役割3 付加説明 <br> A,B「A、つまりそれはBのことなのだが」 2と似ていますが、Aまで一応意味が完結していて さらに説明をするときの使い方です。 I have two sons, who are teachers.「人の息子がいるのだが、3人とも教師をしている」 このカンマは、付加説明のためのカンマです(非制限用法)。 ● カンマの機能4 挿入の印 A,X,B→A(X)B カンマ2つで、かっこ1つぶんになります。 つまり、連続性のあるABのあいだに、前か後ろから語句を持ってきた例です。 He's right, however, …のような例はすぐ思いつきますよね。 ● カンマの機能5 並列のカンマ A, B and C→A and B and C 等位接続詞andを使えば、 A and B and C and D and ...X and Z ように同じ性質の言葉をつなげることができますが 普通は最後のandだけを残して、ほかはカンマで代用します。 →A, B, C, D, .....X(,) and Z