すみません。
あの後書き込もうとしたら、青い画面に「例外エラー」というメッセージが出て
わたわたしていて、書き込みが遅れてしまいました。
とりあえず動いたけど、コレは何ー?!!!
お待たせした上に妙に引っ張ってしまってごめんなさい。
貼り付けが終わったら、プレステのコードで首吊ります。
それではいきます。
あの忌まわしい惨劇(詳しくは過去ログ・その16を参照下さい)から3年ほど
たった8月8日の昼下がり。
私は既にそのことも忘れかけ、来る夏込みコミに向けての準備を着々と
進めておりました。
原稿も書き終え、ペーパーのコピーも取り終え、さて後は買い物と、
当日着ていく服のコーディネイトと・・・など、まるで遠足の前の小学生の
ようにルンルン気分で浮かれていた私の元へ、一通のメールが届きました。
あんなことがあってから、2CHの同人板を見始めて色々な知識を付けた私は、
本やペーパーの連絡先に直接住所は書かず、携帯のメアドのみを記入するように
していたのですが、そのメアドは友人・学校やバイト先の人に教えている物と分け
ていません。なので、知らないアドレスの人(大抵はメアドを変えた友人とかなのですが。)からメールが来ることもしばしばあります。
全く当たり障りのないタイトルのそのメールをひらいた瞬間、私は氏にかけました。
タイトル 「こんにちはっ!!」
『○○さん、きょんにちはぁ★
前略なんですけどー、今どこにいると思う?
わかったらお返事くださぁい!!正解した場合も外れた場合も、もれなく
お部屋のドアをノックしますぅ♪えへへ』
ごめんなさぁい、わかんないや☆・・・っていうか、あんた誰ー?!
その時です。
部屋のドアを「コンコンコン」と叩く音と、女の子のくすくす笑う声が表から・・・。
いっそこのまま居留守を使ってしまおうかとも思ったのですが、生憎先ほどの
メールを受信するときに音量が最大になっていたことと、ノックされた瞬間
あまりにびっくりしてイスの角に小指をぶつけて倒した挙げ句に悩ましい
呻き声を上げてしまったので、多分無理です。
とりあえずはチェーンを掛け、ドアを開けずに対応することにしました。
「あの・・・、失礼ですが、どちら様ですか?」
「(笑いをこらえながら)えー?わかりませんかぁ?○○さん案外ニブい?」
「いや、あなたのメアドにも声にも覚えがないんですが・・・?」
「エー、マジ?絶対わかりますよ!!とりあえず、ここ開けてください♪」
開けろと言われて開けるバカはいねぇよ!!・・・と思ったのですが、ろくに掃除を
していないためドアのレンズが曇って、外がはっきり見えません。
シルエットからしてコニー・複数ではなさそうなので、チェーンを切られることは
まさかあるまいと踏んで、おそるおそるドアを開けました。
そこにいた人物は・・・。
「・・・誰?」
年の頃は高校生くらいでしょうか。近所のスーパーで揃えたような服装と、生や
しっぱなしの眉毛を何とかすればまあ普通かな?と思われる、中肉中背のお嬢
さんがにこにこ笑いながら立っていました。ですが、見覚えは全くありません。
「うそ?!ほんとに?やっぱり、コレを着てないからわかんないのかなぁ?」
そう言って彼女が重そうに下げた紙袋から引っ張り出したのは・・・縫い目がった
がたの、某格闘ゲームの男キャラの衣装でした。
「あ、もしかして・・・」
私の背中に、冷たい汗が流れます。
「きゃぁ、思い出しました?」
そう言って嬉しそうに妙なポーズをつける彼女+その衣装が、完璧にリンク
しました。
あれは、3ヶ月前の小規模イベントでのこと。隣のスペースにいた、ハイテン
ションでやたらなれなれしいお嬢さんとペーパーを交換して、少しキャラ萌え
話をしたっけかな・・・。
あくまでその程度です。自分は人を覚えるのは得意な方なんですが、それでも
忘れてるくらいで・・・って、待ってくれ。その程度のつきあいの君が、何で私の
住所氏名を知っているのだね??
「イベントの後、久しぶりに同人誌を整理してたらぁ、見覚えのある絵の本が
出てきたんで、ペンネーム見たら同じだったんですよぉ。驚かせようと思った
けど、どうせなら一緒にコミケに行こうと思って、準備してきたんですぅ♪」
繰り返しますが、今は8月8日。一体何日居座るつもりでしょう。
「あのですね、私、あんまり親しくない人を家に入れるの好きじゃないんです。
それに、勝手に住所調べて押し掛けるなんて、非常識だと思いませんか?」
「ええ?★★(厨房の名前)と○○さんは一緒にお話ししたことのあるお友達
だし、住所は○○さんの本に書いてあったんですよぉ?」
私は、頭が痛くなってきました。
「いくら住所を書いてあるからって、それ見て押し掛けていいわけないでしょ!」
「だってぇ、折角できたお友達だし、仲良くしたいしぃ・・・」
ああ、これだから厨国語は・・・!!!!
誰かヘルプは・・・と思ったのですが、生憎私より年上(だったことがわかった)Kは、
6年越しでつき合っていた同じ韓国人留学生の彼氏との結婚の準備のために
韓国に帰省していて留守です。
こんな所でなんだけど、Kおめでとう。幸せにね!!
これはつまり、自分の手で何とかしなければならないということか。悟った
私は、とにかく『友達ではない、家には入れない』作戦で行くことにしました。
「何度も言いますが、私とあなたは1度しか話してないし、あのイベント以来
会っていないし、それ以降何のやりとりもしてないでしょ?!そういう人は友達
とは言わないし、家にも入れたくないんです!」
「だって、友達は多い方が楽しいじゃん!★★的には、一回会った人は、たとえ
どんなむかつく人でもいやな人でも、友達なんです!!」
そりゃあ、過去のむかつく人・いやな人も、いい迷惑でしょう。
「あなたが思ってても私はそうは思わない。とにかく、帰って下さい!」
「えー?いいじゃないですか。入れてください。もっとお話しして仲良く
なればいいじゃないですか。
「だから、いやです!!帰ってください!!」
「嫌!○○さんともっと仲良くなりたいの!!」
帰れったら帰れ。
やだねったらやだね。
決着がつきません。するとそこへ、掃除のおじさんが通りがかりました。
『助けて!!管理人さんを呼んで!!』
私は、最後の望みを掛けて、おじさんに目で合図を送りました。
おじさんが妙な顔をして去っていってから数分後・・・
Kさんお幸せにー。
韓国マリエのデザイン豊富なのよねー。羨ましい。
「○○さん、どうしたんですか?」
天の助けが通じました。管理人のおばさんです。掃除のおじさんから、
廊下で揉めているとの連絡があって来てくれたとのこと。
私は、今までの事情をかいつまんで話し、親しくもない人が勝手に
やってきて家に入れろと言って困っている、仲良くもないし、泊める気も
ないということを説明しました。
「そんなことないもん!!○○さんと★★はお友達なんです!!住所も
知ってるし、メールも送りました!!」
なおも主張する厨房に、管理人さんは一言。
「あなた、どうやってここに入ったの?」
「え・・・」
厨房は黙り込み、下を向きました。
「私は見ていたわよ。あなた、入り口の所でずっとうろうろしてて、4階の
T山さんが入ってきたときに一緒に入ったわよね?本当にお友達なら、インター
ホンで開けてもらうんじゃない?」
そう。うちのマンションの入り口はオートロックになっていて、暗証番号を
入れるか、インターホンで開けてもらわないと入れないようになっているの
です。
さすが管理人さん。鋭いところをつきます。
「でも・・・」
さらに何か言い訳をしようとする厨房に向かって、管理人さんがきつい声で
トドメを刺してくれました。
「正当な手段で入ってこない人は、うちの管理組合では不審人物とみなします。
住人も嫌がっているようですし、状況が不自然です。早く退去しないと、警察に
連絡して引き取ってもらいますよ?」
その一言で、厨房は管理人さんに連れられ、私を恨みがましい目で見ながら
すごすごと引き下がっていきました。
後日管理人さんに話を聞いたところ、彼女は近所の公立高校の2年生で、家は
電車で2駅離れたところにあるということ、紙袋の中身は雑誌や変な洋服(笑)
で、初対面の私を驚かせるためにいきなり来たこと、8月の13日まで泊めて
もらって、一緒にゲームや漫画を読んで話をしようとしたらしいということが
わかりました。もちろん、管理は強化してくださるとのこと。
「かなり説教はしたけど、あなたもあまり人に住所を教えるものじゃないわよ?
嫁入り前の娘さんなんだから」
はい。おっしゃる通りです。本当に、心から感謝してます・・・(涙)
幸運なことに、今回も人に助けてもらうことになりました。
今までこのスレを読んできましたが、2度も押し掛けに会って2度も人の力で
撃退というのは、運がいいんだか悪いんだか微妙な気分です。
とりあえず、今回のことで得た教訓は
「ドアはきれいに」
です。
みなさんも気をつけてくださいね。(お前だけだっつーの)
今度、管理組合に菓子折を持ってお礼に行こうと思います。
小ネタの上、マシントラブルでカキコが遅れてすみませんでした。