三浦建太郎★ベルセルク★16〜ゾッドは猫だった〜

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111名無しんぼ@お腹いっぱい
架空人物辞典というのをたまたま読んでみたら、ベルセルクに
登場する人物の名前の元ネタか? と思われるのを見つけたので
紹介します。
112111:2001/07/23(月) 23:25
アドニス
 (男)フェニキアの王子
登場作品「ギリシア・ローマ神話」
関係人物「アプロディテ(恋人)」
→美少年の代名詞とも言うべきアドニスは、不義の子であった。
その出生の物語は次のようである。
 キュプロス島のキニュラス王には、美しい王女ミュラがいた。
ところがミュラは、肉親である父を激しく恋してしまう。彼女は
よその女になりすまし、十二夜も父の臥所を訪れ夜伽(よとぎ)
をする事に成功した。しかし、ある夜、王は篝日(かがりび)の
明かりで女の正体に気づいて愕然とする。恥いったミュラは国を
飛び出し、アラビアまで行き、そこで没薬(もつやく)の樹ミルラ
と化した。やがてその樹から生まれたのが、アドニスだという。

 アプロディテはアドニスを哀れむに思い、ペルセポネに養育を頼む。
しかし、ペルセポネは美しいアドニスを手放そうとせず、ゼウスが
一年の3分の一ずつをアプロディテとペルセポネの二女神、3分の一は
自分の好きなところで暮らすよう命じた。しかし、アドニスは神の
怒りに触れ、狩の最中にアレスの遣わした猪に胸を突かれて死ぬ。
彼の流した血から、美しい赤いアネモアが咲き、その血の流れた
レバノンのアドニス川の水は現在に至るも赤い。
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パック
 ロビン・グッドフェロー
 (男)妖精
登場作品「夏の夜の夢」 1595〜96年頃
作者 シェイクスピア 1564〜1616年 イギリス
関係人物 オベロン(妖精の王)
→バターを作ろうとしてミルクをかき回すそのそばから上澄みを
すくったり、ビールの酵母を泡立たなくさせてダメにしたりする
この有名ないたずら者は、かわいいパックと呼んでくれる人には
幸運を与えたりもする、陽気ですばしこい妖精である。
これは自称であるが、地球を一周するのに40分とはかからないそうである。

 この機敏性を持って妖精王オベロンに仕え、ふりかけられたら、
めざめて最初に出会った相手に恋をしてしまうという「恋の三色スミレ」
を用いて、八面六臂(ぴ)の活躍をする。最も、花汁をふりかける
相手を間違えて、まさに喜劇的状態を引き起こしたりもするが、これも
いたずら者の愛敬である。また、この失地ものちには回復され、彼の
活躍によって、妖精王夫妻を含め三つのカップルが元のさやに収まる
ことに成功するのである。イギリス文学史上、彼ほど愛された妖精はいない。
114111:2001/07/23(月) 23:26
ゲッツ
 ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン
 鉄手のゲッツ
 (男)貴族、騎士、城主、フランケン出身のドイツ人
登場作品「ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン」 1773年
作者 ゲーテ 1794〜1832年 ドイツ
関係人物 ワイプリンゲン(幼友だち、敵対者となる)
→高邁不屈の精神を身にたぎらせ、荒武者の名をはせるヤックストハウ
ゼンの城主。その昔、ランズフートの合戦で右手を射落とされ、黒がね
の義手をつけたので、以来「鉄手のゲッツ」と呼ばれるようになった。
 皇帝に対して忠誠心はあつく、不正や虚偽にはあくまで戦おうとする
正義の騎士たるが、正直者の御多分にもれず、騙されやすい。バンベルク
僧正を頂点とする宮廷の腐敗した権力に昂然と立ち向かうが、敵の奸策と
裏切りによって、孤独な正義感として滅亡していく。

百姓一揆がおこったとき、その狼藉(ろうぜき)を静めるために、押されるまま
頭目となるが、かえって敵方の非難の口実となり、奮戦の末生け捕られて
塔獄に押し込められる。最後は妹の助命歎願で釈放の声を聞きながら、
「・・・・・自由、自由」と叫んで絶命する。
虚飾を嫌い、自由独立のために利己的な権力に立ち向かう騎士の典型を、若い
ゲーテはこの劇曲で描いた。