カジメ焼け

牧　「うっ、はっこ・・・ここは？」
男　「おう、目が覚めたかい？よほど疲労が溜まってんたんだな…丸三日も眠ってたぜ。」
牧　「だ、誰だお前は！」
男　「あん？覚えてないの？しょうがないねえ、かじめは焼けるってのに・・・（かぱ）
　　　これでも思い出せない？」
牧　「あっ！お前は花野木！」
男　「ふっ、あんたもバカだねぇ、岩源の所に殴り込みしようなんてさ」
牧　「助けたのか？こうしちゃおれん！俺が行方不明になって村のみんなが大騒ぎして・・・」
男　「これを見なよ。あんたは死んだことにさせてもらった。」
牧　「え？うっ！？お、俺の死亡記事！？」

「網元の息子、将来をはかなんで投身自殺」

牧　「お、お前がやったのか！・・・・お前は何者なんだ？
男　「ああ、公権力買収取締室特別捜査官、ヨード坊　リン太郎
あんたの身代わりの死体を手配するのに骨が折れたよ」
牧　「・・・しかし、「将来をはかなんで自殺」ってなんなんだ！」
男　「ふん！俺は知らんよ。あんたが死んだことをいいことに村人がそう発表したんだ。」
牧　「バカな！村のみんながこんな仕打ちをするはずは・・・」
男　「・・・やれやれ嘆かわしいねぇ。あんたかじめは焼けるけど、なんにも見えちゃいないのかねえ
　　　あのさ、あんたみたいな人なんて呼ぶか知ってる？」
牧　「え？」
男　「村畜！ムラ組織の言いなりのまま死んでいく家畜・・・村畜って言うんだよ。」
牧　「う・・・ぐ・・・」
男　「あんたの死を利用して、あの村人はまたぞろはした金にありつこうとしたんだ。」
牧　「し、信じられん！」
男　「だからさ〜、あんたみたいなヤツ１回死んでみなきゃわかんねぇんだよな・・・」

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ワラタヨ