これから子猫ちゃん〆ます。

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237ダークムツゴロー
誕生から10日以上が過ぎて、仔猫の中には目が開いてくる子もちらほら見かけられるようになってきます。
そのかわいいつぶらな瞳で見つめられると胸がキュンとして思わずレンジでチンしたくなります。
けどそこは我慢。今年は『生かさず殺さず』がテーマですから。
母猫と仔猫の住処である巣箱は母猫2匹、仔猫7匹という大所帯を考慮して若干大きめに作りました。
横70センチ、縦50センチくらいのダンボール箱に5分の3ぐらいフタを付けて、下にはちぎった新聞紙を
敷き詰めてあげました。 仔猫達はまだ巣箱の外には出てきませんが母猫はずっと巣箱の中ににいると暑苦しく
なるらしく、しばしば外に出てはくつろいでます。 しかし2匹いるので片方が外で休憩していてももう片方が
巣箱に残り、仔猫にお乳をやったり、仔猫の下の世話をしてくれるので仔猫の発育には理想的な環境と言えるでしょう。
おかげで7匹の仔猫は毎日すくすくと育ち、今まではお乳を飲んでいる時以外はほとんど寝ていましたが、だんだんと
起きている時間が長くなってきました。そしてまだヨチヨチ歩きながらも巣の中を動き回るようになってきました。
もう少ししたら巣箱の外にも興味を示すようになるでしょう。
238ダークムツゴロー:2001/04/28(土) 10:31
さて、長く辛かった飢餓地獄を乗り切った仔猫ちゃん一行は無事、母猫の元に戻りました。
毎日お腹いっぱいに母猫のお乳を飲み、母猫の慈愛を受け、幸せ一杯の日々を過ごしています。
春の暖かな日差しの中、母猫のお腹の上でスヤスヤと寝ている仔猫達はまるで天使のよう。
この仔猫ちゃん達に幸多かれと願わずにはいられません。
しかし、困ったことが発覚しました。どうも仔猫達の中には基本的なマナーというか道徳をわきまえて
いない仔猫がいるらしいのです。 お腹のすいた仔猫は母猫のお腹のうえをまさぐり、乳首を探し当てて
乳首に吸い付くのですが、一部の心無い仔猫は他のお乳を吸っている仔猫を押しのけ、乳首を奪い取り、
自分のものにしてしまうのです。これは到底、道徳的に許されることではありませんし、なにより
その仔猫が外の世界に出て新しい飼い主に拾われた時に礼儀をわきまえない性格の悪い仔猫だと
かわいがってもらえません。  仔猫達に一人前の立派な猫になってもらう為、ここはあえて心を鬼にして
仔猫たちに『しつけ』をすることにしました。
239名無しさん@お腹いっぱい。:2001/04/28(土) 10:35
素敵!
240ダークムツゴロー:2001/04/28(土) 10:46
他の仔猫が吸い付いている乳首を横取りしようとしている悪い仔猫発見!!
ただちに首根っこをつまみあげて『更正施設』へ連行です。
『更正施設』といっても何のことはありません。ただ失禁対策として箱の上に新聞を敷いている所です。
勘の良い黒ムツさんは失禁対策と聞いてピンときたと思いますが、不良仔猫の更正の方法は・・・・
そう!絞首刑です! 仔猫の口を閉じ、鼻の穴を親指で塞ぐともう息が出来ません。
叫び声を出すこともできずに苦しむ仔猫はジタバタと手足を激しく動かし抵抗しますが、時間が経つに従い、
その動きは鈍くなりやがて動かなくなります。 そして、体中の力が抜けていき、ダラーンとなってしまいます。
さらに人間と同じく全ての筋肉が弛緩してしまうので小便と大便をだらしなくボタボタと垂れ流しやがります。
正確なタイムは計ったことはありませんが、この間大体、5〜8分ぐらいでしょうか。
ただ、ここで気をつけなければいけないのが、蘇生(更正)する余地を仔猫に残してあげなければならない
ということです。
241ダークムツゴロー:2001/04/28(土) 11:00
なぜならこれはあくまでも不良仔猫をマナーをわきまえた一人前の猫にする為の『更正』であって、
決して『処刑』ではないからです。 罪を憎んで猫を憎まず。
仔猫を失禁させ仮死状態に追い込みつつ蘇生(更正)させる。このさじ加減が実に難しい。
実は去年、2匹の仔猫をこの調節をしそこない、逝かせてしまいました。
無論、去年よりは経験を積んでいる分、技量はレベルアップしてる自信はあります。
しかし、かといって気を抜けばまた去年の二の舞なので細心の注意が必要です。
さて、仮死状態に陥り、三途の川を半分以上渡ってしまった仔猫ちゃんはっどうやってこの世に
戻ってくるのでしょうか?
息が出来るようになったからと言ってすぐに元のようにスーハースーハー呼吸できるわけではありません。
まず大きなしゃっくりの様にヒクッヒクッと体を痙攣させます。そして徐々にそのしゃっくりの間隔が
短くなり通常の呼吸に戻っていきます。
242ダークムツゴロー:2001/04/28(土) 11:11
しかし、仔猫が自力で蘇生できないケースも多々あります。 呼吸ができるようにしてあげても
しゃっくりも何の反応も無いときです。 そんな時は慌てずにまず仔猫の口を大きく開けてあげ、
下腹のあたりを手で持ち、首をカクンカクンと大きくうなずくような感じに振ってあげます。
要するに強制的に肺に空気を通す訳です。これで大抵は生き返ります。
しかしさらに決定的に危険なケースがあります。 それはベロが完全に口の上に上がってしまってる時です。
これではもう外から肺に空気を通すことができません。去年死なせてしまった2匹がこのケースでした。
この状態から蘇生させることができれば完璧なんですがなかなか難しいです。
それにしても完全に目がイッてしまいピクリとも動かなくなった仔猫を見る時のせつなさとやるせなさと言ったら・・・・。
今年こそはそんな痛ましい犠牲を出さないように頑張ります!