ロゴ後継車【フィッタ】詳細判明!

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685それにトヨタは・・・
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雑誌・新聞名: AutoBild 32/1999(08月13日)
タイトル:Ganz schon angeeckt ( すごい衝突/すごくご機嫌をそこねる)
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スモールカー・クラッシュテスト: 64km/h の衝突結果は?

車の世界は狂っている。現在ではスモールカーの方が、大きな車よりも安全になっている。
というのも、出来立てのスモールカーを中古のミドルクラス車と比較すると、
スモールカーの方が剛性が強く、抑止システム(ベルト) が益々効率的になっているからだ。

にもかかわらず自動車メーカーは(神経)過敏になっている。ヨーロッパでは絶えず、
全クラスのクラッシュテストが行われ、本誌と TUV ラインランドが共同してスモールカーの
クラッシュテストを行うという報も気になるからだ。というのも、本誌テストでは
スモールカーに荷物が積まれ、後部座席にもダミーが乗る。こうしなければ、後部座席乗員の
延命チャンスが計算できるという考慮からである。
686それにトヨタは・・・:2001/05/27(日) 16:22
それゆえ、本誌の99年度スモールカー・クラッシュテストに対しメーカーが非常に消極的で
あったのも当然である。だがトヨタは別であった。二人の日本人エンジニアが本誌テスト前に
自信をもって同社のテスト結果を本誌に提出した。「AutoBild のクラッシュテストは全く
不要だ。(自分たちの) ビデオがそれを証拠だてている」が同社のメッセージであった。

(ビデオの) 第一印象は素晴らしかった。トヨタは Yaris のために宿題をうまくやりとげた。
ボディーは模範的に折れ曲がり、エアバックも適時に点火した。ベルト・システムは完璧に
稼働し、身体への負荷も僅かで、ドライバー側のドアも簡単に開けられた... 。

だが、TUV ラインランドのクラッシュ・コースで明らかになった現実は違っていた。
本誌は、(他のモデル同様) 無作為抽出した車を成形可能なアルミ・バリアに 64 km/hの車速で
ぶつけるテスト( ドライバー側 40% オフセット) を実施した。

劇的な最後を伴う、非常に短いドライブだ。このテストで Yarisのボディーがつぶれ、
エンジニアの顔も歪んだ。以下、車の世界の出来事をお読み頂き、ご機嫌をそこねたメーカー、
喜んだメーカーが誰だかご覧願いたい。
687それにトヨタは・・・:2001/05/27(日) 16:22
トヨタ Yaris
誰も想像しなかったことだ。最新の開発モデルが旧態依然たる結果となった。衝突により乗員室が完全に
崩壊し、このスモールカーは 51.5cm 縮小した。 A-ピラーが大きく後ろに移動し、その際サイドシルを
下側に曲げ、フロント・ガラス領域で A-ピラーが何度も折れ曲がった。

ダミーを車から救出するのに、重工具でドアをこじ開けなければならなかった。
インパネが剥がれ、ステアリングコラムが室内に移動し、シートが前方に倒れたが、ドライバーの
延命スペースはまだ残っていた。だがドライバーは点火キーに膝を激しくぶつけている。
脚の保護の方がうまく行われてた。衝突時にペダル類が少し後方にずれ、そのため負傷リスクが
低減されたためだ。その代わり後部座席乗員の頭部、首に大きな負荷がかかった。衝突時に上半身が
ずっと前方に沈み、最後には頭部が膝に激しくぶつかった。

その後ダミーは非常に強力に揺れ戻り、首が非常に危険な状態で後方に伸びた。後頭部が天井に
ぶつかるほどの激しさである。こうなると、後部座席背もたれが荷物の荷重に耐えたのも、小さな
慰めでしかない。

【写真説明】
○衝突でドアがロックしてしまい、こじり棒なしには開かなかった。
○乗員室の最後。すべての安全性リザーブが使い果たされている。曲がった A-ピラー、進入して来た
 エンジン・ボンネットによりウインドシールドが破壊され、危険な破片が(霧のように) 舞い上がった。
○屑鉄の山。左側サイドレールは剛性が強いので、槍のようにそびえ立った。
○真っ二つに割れる。上部ドア・フレームが全長にわたり外側に外れた。