@@@「城西の爆撃機」増田章@@@

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494真樹 日佐夫
 しばらくぶりだな。
 真樹だよ。
 どうこう言いながら、俺の書き込みを楽しみにしている野郎が居たことを喜ぶべきかな。だがな、遅れた事は仕方ねえ。俺も生活をしている以上、突発的な出来事ぐらいあるさ。

 母親が深刻な病気になってしまってな。おまえらの相手してるどこじゃなかった。今後の手術費、入院費を稼ぐためには、現状のやりたい仕事をやるという生活は出来なくなった。また20年間世話になった会社に再雇用してもらう事になった。退職後の期間が短かったので、また同じポジションで雇ってくれたよ。そういう会社もあるんだよな。また、サラリーマンだ。帰宅後、深夜に森の中で修行する空手家に逆戻りだ。

少し落ち込んでるので、話は暗くなるだろが勘弁してくれ。

 その後の書き込みを見たが、HNをチョロチョロ変えて書いてあるみたいだな。木を見ないで森を見れば誰が書いているか大体分るな。メールの件だが、どうも疑心暗鬼になってしまうな。俺もな、現在のパソコンの中には重要な文章も多いから、ウイルスを流されては洒落にならない。すまんが、お断りさせて頂く。貴殿が心有る方だったなら、申し訳無いと詫びるしかない。

 マスオタ。おまえは子供だな。自分がコテハンで叩かれたからと言って、俺のせいにしたり、俺に矛先を向ける煽り行動は筋違いだ。自分の不幸を環境や他人のせいにするのは男として恥ずかしい行為だ。コテハンはきつくて当然。それを分っていて俺はお前にコテハンをつけたんだ。受けた以上、簡単に折れてしまうな。
 それから俺は、お前(及び現在の極真道場生を含む)への説教はするが、秘話系はもうしないと書いたはずだ。勝手に約束にするな。創作だの、聞いてから煽るなどと言う輩の為に情報を流す気にならんな。そもそも、俺は2ちゃんでは珍しく過去の情報を長文で書くタイプだ。今回も思い出しながらゆっくり長く書いていくつもりだったが、書く気持ちが無くなったので御終い。おかしいか? 興味本位で近寄って悪態つく連中の為に義理だてる理由等ねえな。俺に絡んでた連中に言っておくがな、ここから先は詰まんねえ話だ。読むんじゃねえ。
495真樹 日佐夫:2001/07/18(水) 18:44
 秘話噺はせんと言ったが、増田に関しては増田スレだけに奴の名誉の為に、一つだけ俺を未だ感心させている事柄について書いておこう。

 数ある極真の大会でローキックが強いと言われていた選手は沢山居た。黒澤、中村、数見、ロウ山、八巻、馬鹿の東、河童のサンペー・・・・。その誰よりも強かったのが増田だ。奴こそは極真空手最強の下段の使い手だ。一発の破壊力が上の奴はいただろう。しかし、あのルールではいかに相手に効かせるかが問題だ。あれだけ強力な下段を乱れ打ち出来る奴は、極真史上、奴しか居ない。なによりもスピード、スタミナといったあのルールで必要不可欠な部分が突出していた。おそらく、極真をやらずにキックに進んでいれば、K-1の世界舞台でも活躍できる器だった。俺に言わせれば典型的なアスリートファイターだったな。だから、喧嘩が強いという言い方をすれば、また少し違うがな。
 松井とは負けっぱなしだったな。おそらくキックをやっても彼には勝てなかったはずだ。理由についてはここでは述べないが、勝てないのは松井だけ。アンディには勝てていたはずだ。奴は格闘家として致命的な怪我を負っていたのだ。これはその当時極身近な人間しか知らない話だった。それは、ビデオを追っていけば簡単にわかる。ある大会を境に目に炎が消えているはずだ。アンディの試合の時は、すでに目に炎が消えていた。なにか壊しちゃいけない物を背負ったオドオドした戦い方であったのがわかるだろう。試合中タクティスイニシアティブがアンディにあったのは俺には非常に残念だったし、本来の実力ならばと思ったのは俺だけではないだろう。第四回世界大会は、松井は最悪の体調だった。増田が勝てるとしたらあの時しかなかったはずなのに、増田はアンディに折れた。生涯悔いていくかもしれない。
 ところで、俺が何が言いたいかわかるか? それは、その事についてお前らは知っていたかという事だ。知らなかっただろう。そう、奴は引退してからも、その事について殆ど口外していない。言い訳しない男だ。俺は奴が今でも立派な奴だと思ってるよ。その件に関してはな。
 奴が道場を開いた当時から時々見に行ってる。府中の総合体育館ではよく昇級昇段テストや、小さな大会をやっていたよな。もう10年以上経つよな。頑張ってると思うよ。新しく出来た多摩市のブックオフ4Fの拓真塾も立派な部屋を借りてるじゃねえか。驚いたよ。武道家としてより、実業家として成功してやるという意欲が強く感じられたよ。
 増田の話は、待たせたマスオタへのプレゼントだ。いいか、お前はよく文意を読み違えるが、俺の真意は、言い訳しなかった奴の生き方を知って欲しいという事だ。
496真樹 日佐夫:2001/07/18(水) 18:48
 お前らに言いたいこと。
 以下は、バンナスレで書いた事と少しダブるところがあるが、了承してくれ。

 先日、ボディガードとして雇った奴に極真の黒帯とか言う奴が来た。体格は180cm90kgぐらいの奴だ。体格的には俺より少し小さい程度だが、若いから俺よりパワーがあって良いはずだ。うちでは、通り一遍の護身もやる。奴とスパーがやりたかったので、やった。思った通り、極真のルールの動きしか出来ない。俺流の倒し方で引きずり倒して、喉に膝を落として目をしばいてやった。5秒ぐらいの事だ。しばらく泣いていたよ。
 これが真実だ。現在の極真は弱い。お前達は弱いという事実を認識しろ。
 よく昔の空手マンは170もあれば大柄だったと言われた。実際そうだった。皆小さかった。だが、喧嘩になればお前らの誰一人勝てねえよ。問題にならねえ。実際弱いものお前ら。

 俺は空手を始めて35年以上になる。叩きこまれた正拳は35年以上。俺の身体は正拳の歴史を知ってるんだよ。極真には20年近く居た。だがよ、後半の10年は最低だったな、無駄な10年だった。当時の俺は、まさにオウム信者と言ってよい輩だった。

 俺の道場は今でいう本部直外道場で,目白に在った。そこには極真の伝説の達人と言われる人達がいた。俺は、先輩たちに連れられてよく喧嘩を見せてもらった。空手っていうのはどんな場面でも勝負に勝たなくてはいけないものだ。とそこで学んだ。ルールが違うから負けると言うのは言い訳だと先輩に教えてもらった。
 東京オリンピック以来、日本は高度成長時代に突入した。皆貧乏ながら、働けば幸せになれるという資本主義特有の努力信仰を、資本家に押し付けられて働きに働いた。当時は週休1日制が普通だったな。だから、狭い世界ながら競争の原理を追い求めて大会を熱望する生徒も増えてきた。喧嘩に強くなりたいという男として単純な要求より、有名人になりたいという輩が増えてきたのだ。昔は大山館長も単純に強さを求めていたし、弟子は強い弟子一人居れば良いと思っていたのに、弟子は金に成ると考え始めたんだな。梶原、真樹の影響だろうな。極真は徐々に変っていった。それは大山館長が変っていったという事だ。
 本部に移る前後は、俺は極真の為にデパートの屋上や路上でデモンストレーションを年中やらされた。映画にもエキストラとして何回も出させられた。ポスター貼ったり、券を売ったり・・・・・・最強の喧嘩士に成りたい俺には辛い仕打ちだった。
 当時の極真の若人の憧れの人は誰だと思う? 大山倍達、矢沢永吉の二人だ。とにかく強くて強くて仕方ない日本人だ。永ちゃんみたいに成功してみたい、マス大山みたいに拳一つで世界を震撼させてみたい。そう思っていた。
 俺が館長の組手を見たのはわずか一回。頭をガッと掴んで一瞬で叩き落すような組手だった。タイソンが掴みながら殴りつけたのを想像してくれたらいいだろう。韓国の武道には、あの動きに非常に近い技がある。俺の喧嘩は未だにあの動きを中心にしている。。
 だが、大山倍達は40代の頃には殆ど人に組手を見せなくなった。ご存知の通り、両膝が破壊されていたし歳も老いた。にもかかわらず、梶原の手によって酷い人寄せパンダとして君臨させられたため、実力以上に評価されてしまった。満身創痍の老人が一番恐れたのは、その辺のチンピラに負けてしまうことだった。その時点で超人伝説は御終い。極真は御終いだった。今思えば非常に辛かったと思う。世界一強い男だった人には厳しい老後だっただろうな。しかし、当時の俺には企業として成功する極真なんて関係無かった。金に価値観を置く連中を軽蔑していたから。だからマス大山が負けて世捨て人になるのもまた良しと思っていた。勝負師の世界は厳しいものだと思っていたからな。
 マス大山が震えていた件。残念だけど、事実だよ。1回2回じゃない、何回もそういう場面に接していたよ。挑戦される場所は路上に沢山あるんだ、心中はかなり厳しいものだったはずだ。だが、若い俺には理解できなかったんだ。俺も心の中では大山総裁はいつまでもマス大山だったからな。
497真樹 日佐夫:2001/07/18(水) 18:51
 極真は、会員が金に成ると考える人間が増えてきた。道着も入門料も道場使用料、昇級試験料も高い。本部じゃ、内弟子が募金箱をぶら下げて、これでもかと金を出させる。映画も出す。本の数は数知れず。施設も増える、ロイヤリティも入る。我々には、酒、タバコをするな、女を作るな、金についてとやかく言うなと声高らかに指導する。ルールは一般大衆が、安全に審査しやすい競技へと変更されていく。
 何故、そこまでしてビッグビジネスに挑戦していくのだ?
 俺には理解できなくなってきた。強い弟子が一人居れば良いと言って神々しい流派のはずの極真は、ある宗教のビジネス戦略に非常に似た発展を遂げた。
 極真は分裂を起こし始めた。ビジネスとして捉えた弟子の中で成功したのが、正道の石井だろう。そして、中傷合戦が起こった。始めから分っていたよ、こうなる事は。俺らの時代は思想や宗教が乱立した時代だ。国民が何らかの形で渦中に居た。マルキストで無いとインテリではないと言われた時もある。分裂を繰り返して、元の仲間を中傷し、殺しあう。その集合体の連合赤軍は哀れな結末を迎えた。その遺伝子を受け継いだ者達は未だ中傷しあっている。宗教も同じだ、一つだったものが分裂を繰り返し、その後は何年か中傷し合う。元の仲間同士の中傷合戦は、パターンとして形成されていた。
 今の極真の連中見ても、その悪い遺伝子を受け継いでしまっている。会員を金として捉える考え方、自分の企業を良しとして他を排する思想基盤はなかなか拭えないようだ。布団を売りつける、看板を取り合う等など、その渦中で泳いでいるお前等の書き込み発言が、哀れに思うのは俺だけか?
 オウム信者は俺の代で消えて無くなるべきじゃないか? 大いなる教訓としてのモデルだと思っていた。まさか、まだ同じ連中を作っているとはね。それも俺の代の連中が作り手だ。

 それにも増して悔しいのは、今の極真を名乗るお前等の弱さだ。なんだ、K-1での無様な姿は。特に日本人だ。ガチャガチャした戦い方して、蛙のように伸ばされて、谷川あたりに『日本武道の威信にかけて』とか『悔しいですね』とか言われて恥ずかしいくねえか? 奴は極真の蛭みたいなもんだ。お前らの負け話をネタに生活してるんだ。なんだ長島一茂ってやつは?『野地〜おまえよ〜ゲラゲラ…』野地もニタニタゲタゲタ笑って応対してよ。富平金髪やら野地アフロやら、お前ら何なんだよ。渋谷辺りのチンピラと変らんじゃねえか。テレビ出ます女にモテます、極真魂で勝ちます・・・・
 親父に言われたよ。『お前のやってたの極真だったよな、・・・・弱いな』

 大沢さん知ってるか。本名は藤平さんって言うんだ。大沢昇って昔のキックボクサーだよ。極真に居たのは3、4年ぐらいの人だったけど、目白によく来ていた。目白では指導にしても、型に嵌めたものではなく個人個人に合った練習や、喧嘩に使える技なども練習していた。もちろん練習はきついと言うより、怖かった。
 最近、松井が極真がバーリツードに出るとか、順応性に優れているとか言ってるよな。何言ってんだ。アンディが勝てるようになったのは、完全に極真の動きから離れてからじゃねえか。大沢さんは、始めからボクシングで20連勝ぐらいしていたし、キックボクシングでも緒戦から勝っていたし、ダウンなんか一度も無いんだ。それぐらい順応性と世界最高峰の強さを誇っていたんだ。それはな、昇級昇段試験の為や大会で目立ちたいと思ってやるのではなく、ただひたすら『強くなりたい』と思ってやってきたからだ。あらゆる事柄に勝ちたいと思ったからだ。
 今の極真がチャラチャラした格好で、目立つ場所で無様に負けるのはどこかか間違っているからだ。親父に言ったよ、あれは別の流派の人達なんだって。極真はもう無いんだって言ったよ。

 俺がもし路上でマークコールマン、ジェロムバンナ、ボブチャンチンと喧嘩したら勝つ自信があるよ。・・・・妄想だと思うか? 安田先生や黒崎先生なら勝てたよ。路上世界最強だったんだよ、極真は。お前らと一緒にするな。

長文すまん、気分を害したらすまん、性格なものでな。
状況から言って、半年はパソコンに向かえない。じゃあな。
真樹日佐夫こと真夜中の空手修行家より。