日垣隆 氏について。

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180日垣 隆
初めて、2チャンエルでの私に関するあれこれを読みました。
誤解や言いがかりとしか思えないものもありましたが、文章を書いて飯を食うということは、そのような誤解も日々覚悟しないとやっていてはいけないと、改めて思いました。
でも基本的には、短い文章の中に、きっちり書物などにあたって記述される方が多く、賛否を超えて、おもしろいなと思いました。
ところで、一つだけ本人として表明しておきたいことがあります。
それは私が「文藝春秋」6月号に書いた田中康夫論についてです。私は彼の選挙運動に関わっていません。また、彼に私が密着取材の許可をもらった、という事実もありません。
まあしかしそんなことは有りうぶき誤解の範囲内なのでどうでもいい。私もジャーナリズムに関わる人間として、たとえば彼(や石原さんや小泉さんや田中真紀子さんなども)をどう見るか、私なりに一年間(つまり前副知事の独り勝ちが当然視されていたころから)これは本当に深い迷いがありました。
あそこには書きませんでしたが、ちょいとした歴史のスパンにさえ耐えられぬ評論にならないためにも、欧米各国の地方自治も見てきましたし、歴代の各都道府県知事の仕事もできるかぎり概括してみました。そのうえで、田中康夫論を書きました。
むろん、私の筆が「甘い」というふうに見えた場合には読者からの失望も覚悟しなければなりません。
しかし、それを上回る覚悟として、私はライターになってから一貫して長野(別に長野でなくても構いません。ここでは地方という意味です)を離れませんでした。「地方」に深い興味があったからです。田中さんは、いずれ長野を離れてゆく方だと思います。
だから私としては、田中的な県政にあのような評価を与えることは、けっして何ものか(田中知事を含めて)への迎合ではないつもりです。
生まれて初めてのサイト投稿なので、少し長くなってしまいました。
一連の議論を拝見して、それなりに理解をしてくださるのではと思え、投稿してみました。それにしても、この書き込み欄、横にどんどん流れていって、なんだか書きにくいね。
日垣 隆