一般読者でなく書評家相手だと、「あんたは私の本を読まんでいい」と逆ギレ。
「不快で茫然」とした後は、「私を知らない人に何を言われても私が傷つく
必要なんてない」と、作品を一般公開するのが間違いな妄言を吐き、なぜか
「批評家の愚痴」ということにする。
http://www.chikumashobo.co.jp/web/taguchi/t001216.html >12月16日(木) * 斎藤美奈子さん/あんたは私の本を/読まんでいい
> ロッキング・オン社から出ている「SIGHT」という雑誌に、斉藤美奈子さんが
>「アンテナ」の書評を書いていた。この人の書評を読むと私は具合が悪くなっ
>てしまう。しばらく不快で茫然としていた。
>〈略〉
> なんとなく嬉しくなって、斉藤美奈子さんの悪評のこともどうでもよくなっ
>てきた。私を知らない人に何を言われても私が傷つく必要なんてないもんな、
>という、気分に立ち返って来る。ましてや批評家の愚痴など、気にするだけ
>無駄というものだ。
知っている人間が送ってきた書評については
http://www.chikumashobo.co.jp/web/taguchi/t001102.html > ボーリング大会の賞品として、発売前の『アンテナ』を持って行った。
>それを貰って帰った男の子から、ゆうべ「感想」というメールが来ていた。
>彼は私の知る限り、7、8年前からネット上に小説を書いている。いろんな
>新人賞にも応募しているようだ。
> その感想は、感想というよりも「批評」だった。文体も敬語を排したである
>調で、私の小説を分析し時には批判している。なんでこんなもの送ってくる
>のかな、と思った。これは「批評」である。ということは作者個人に送っても
>全く意味がない。私に読ませるものではなく、どこかに存在する不特定多数
>の読者に向かって公表すべきものだ。
> すでに作品を書いてしまった私に、こんなものを送りつけても何の意味も
>ない。ようするに、彼は私に「自分はこんな頭の良い男です」と自意識を押し
>付けて来ただけなのである。私と個人的にコンタクトしたいならふつうに
>「感想」をフレンドリーに書いてくれればいいのに。でもきっと、彼には
>そんな自覚はこれっぽっちもないから、こういう恥ずかしいことをしてしまう
>んだなあ……。そう思ってメールを削除した。
“「自分はこんな頭の良い男です」と自意識を押し付けて”というパターンは
http://www.hotwired.co.jp/opendiary/randy/19991009.html の「自分の自己満足と優越感と自意識のためだけに」や
http://www.hotwired.co.jp/opendiary/randy/19991005.html の「自称専門家は知識をひけらかして」と同様で、ランディが文章を書くに
あたって、どんなにか自分(ランディ)を頭の良い人間と見てもらいたいと
望んでいるか、逆に浮き彫りにして興味深いですね。学歴コンプレックスも
すごい人ですし。
「こういう恥ずかしいこと」のくだりも、「恥ずかしいのはお前だ!」とか
「どの口で他人様を批判するか」などのツッコミを誘発し、とてもランディ的。