かわぐちかいじ ジパング 軍事板版

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457時の旅人
辻政信の登場でなんか騒然となってきましたね。
「ジパング」の連載に合わせて、初めて前大戦のことを知った人も前からそれなりに詳しかった人も日本史最大の悲劇である太平洋戦争敗戦のキーマン登
場でざわめいてしまうのは当然かも知れませんが…。(まぁ、彼一人のせいで戦争に負けた訳ではないでしょうが…)

「沈黙」で軍産複合体まで登場させて、現代の人間社会システムの裏表まで照射したかいじ先生だから、「ジパング」で日露戦争勝利後の明治、大正、昭
和、そして今の平成日本へと生き続ける近代日本の暗部を素通りするつもりはさらさら無かったのでしょう。
自分たちの組織防衛のため、常に仮想敵が必要だった官僚化した軍部。帝国主義や軍備拡張路線を煽り、その陰で莫大な権益を占めた者たち。
学校で近代日本史を「習った」とはいえない僕らにとって聞き慣れない話ですが、現実に一部の人間たちのエゴイズムの為に「何も知らなかった」庶民が
死地に追いやられ、またかけがえのない人たちを失ったのです。
なぜ当時の日本がアメリカを中心とする連合国にどうひねっても勝ち目のない全面戦争に突入する愚を犯したのか?
戦争責任が一体誰にあるのかは、一朝一夕には断じられないでしょうが、これもまた、その断面でしょう。
辻政信のような個人を断罪することも、もちろん必要ですが、なぜ彼のような人物が重責に就き、また居続けられたのか。なぜ彼のような人間が生まれて
きたのか。その背景を明らかにしなければならないと思います。
でなければ、過去だけでなく「みらい」でも私たち日本人は容を変えて同じ過ちを繰り返すでしょう。数百万の大切な同胞の命を犠牲にしても、誤りを正
せない愚かな民族にはなりたくないですね。
何か熱くなってしまってゴメンナサイ(^^;)

とにかくこの「ジパング」、本当に楽しみになってきました(^^)!
458ざぼん :2001/06/25(月) 10:21
みなさん聞いてください。今日ものすごいウレシイことがありました。
なななんと、あの「みらい」の識別帽が当ったんです。
最近は懸賞も全然当っていなかったので、ほんとうにうれしいです。
さっそく友達に自慢しちゃいました。
皆さんのもとにも、一刻も早く識別帽が届くことをお祈りしています。
459MARIL:2001/06/25(月) 10:21
識別帽、当たったんですね・・いいなあ〜。>ざぼんさん

と言いつつ・・実は私、単行本1,2巻同時発売の記念プレゼントで識別マフラー当てていたりして・・(おい)
モーニングの告知を見た頃、何となく「ああ・・新しいマフラー欲しいなあ〜」と考えていまして、そのマフラーを見た時にとっさに何かを感じてしま
い、応募したわけです。(ちなみに第二希望はテレカでした)でもまさか本当に当たるとは思わなくて、講談社からの封筒を見た時になんか「え〜!!マ
ジ〜〜!!!」と絶叫してしまいましたよ。
もう暖かくなる時期だったのでマフラーの出番はまだまだ先ですが・・識別帽も当ててセットで決めてみたいな〜・・という野望を持ってます。4巻でも
プレゼントしてくれないかな〜?
460チョーさん  :2001/06/25(月) 10:23
陸軍と海軍の間には、第二段作戦における方針に決定的な違いがありました。

陸軍は、開戦当初の予定通りラバウル以南には侵攻せず、占領地の確保を第一として、持久戦に持ち込もうと主張しました。
ラバウル以南まで戦線を拡大すれば、ただでさえ少ない戦力を分散することになるからです。
なにより、陸軍は資源さえ確保できればあくまで大陸で戦うつもりであり、アメリカとの戦いは洋上の艦隊決戦になるから、海軍にまかせておけばいいと
思ったようです。
だから陸軍は、ガダルカナル等に兵を回せという海軍の要求を拒みました。

一方海軍は、持久戦になれば物量で劣る日本に勝ち目はないとして早期決戦を主張し、当初の予定にはないミッドウェー等の作戦を実行し、ガダルカナル
等に兵を回すよう陸軍に要求しました。

どちらの言い分ももっともなようですが、実際は落ち度だらけです。
陸軍の主張する持久戦では日本が勝てないのは明らかですし、アメリカとの決戦は各地の小島での上陸戦になったわけですから、海軍まかせのつもりでい
たのはのんきとしか言いようがありません。
海軍の作戦は、陸軍の指摘した通り戦力の分散につながります。当時陸軍は日中戦争以来の蒋介石の問題を抱えていたし、また一方では、いつ参戦しても
おかしくないソ連に対する警戒もしなくてはならなかったのです。そんな時にさらに兵力を分散するのは明らかに失策でしょう。

まあ結論はというと、日本はアメリカに宣戦布告したことがすでに最大の失策だった、ということなんですがね(ありきたりだなー)

とにかく、そんなこんなで陸軍と海軍は対立していたわけです。
ほかにも派閥の問題など、対立の要因はいろいろあったようですが、私はそのへん詳しくないので、知っている方、フォローして下さい。