SM2-MRの命中が55発。(90%)ほぼ全て水平方向からの命中。
但し、この命中率は近接信管による対空目標に対する破壊成功率。対艦モード詳細不明。
戦闘初期には艦橋頂部付近に攻撃が集中。また、外れるものもこの時期に集中と推定。
直撃・有効弾が出るまで攻撃を実施しなければ、大和に遠距離照準の可能性を残す。
ピンポイント誘導にこだわれば着発信管である以上、命中率を損ない消耗する。
従って対空目標に対し「面」で捕捉しようとする命中率80%は、水上目標の一部分を「点」として捕捉
しようとする命中率に置き換えて準用する事は出来ない。
依然として対艦モードの詳細が必要である。
以後、漸次下部へ移行するもレーダー反射面積増、及び艦橋形状その他上部構造物形状の複雑
さゆえに正確なピンポイント誘導が不可能となる。
トップ方位盤照準装置及び15m測距儀は約30mm(?)の防御鋼鈑の覆塔で保護。
以下艦橋部外壁のうち主要部は20-30mm前後の防御厚と推定。(弾片、13-20mm機銃弾防御)
さらに外板は全面にわたって主砲発砲時の爆風対策が施され現用艦艇に比し厚い。
SM2-MRは弾体質量・速度大だが、弾頭部構造は本来の対空用として113kgのスチール・ロッドが
収められており、軟構造である。榴弾構造でもなく着発信管であれば全て外壁で爆発する。運動
エネルギーは爆圧によって弾体が四散、分散してしまうので砲弾並と考える事は出来ない。従って
先に述べた防御概略と併せ、直撃部の破口・被害範囲はほとんど炸薬による限定されたものになり、
対現用艦艇における実験値・スペックとは異なった状況を示す事が考えられる。
スチール・ロッドの放出、四散した弾体部品による弾片効果は榴弾に比し小さい。
残燃料(ケロシン)についても爆発の段階で霧状とまでは言わぬまでも、空気中に広範囲に飛び散る
為短時間で燃焼してしまい、液状のまま外壁を濡らし燃焼し続けるという状況は極めて考えにくい。
また、一部が上部艦橋外壁に付着して燃焼し続けたとしても、残燃料を着火剤として船体構造物そ
のものの火災に至らしめるには単位面積あたりの量が不足過ぎる。前スレ
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