えひめ丸事件。Part2

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545増田俊男の時事直言!より
http://www.luvnet.com/~sunraworld2/jiji-chokugen/jiji_121.htm
この事件を通してわかったことはプロとアマチュア政治家の違いだ。ラジオ放送でもリスナーのご質問にお答えしたが、もし日本の自衛隊の潜水艦がアメリカの高校生の練習船を沈没させたらどうなっただろうかということである。まだ私がアメリカにいた頃の事件であるが、シンガポールに観光旅行に来ていたアメリカの高校生(17歳)がスーパーマーケットの駐車場で止まっている複数の車に釘で傷をつけているところを現行犯で捕まり、裁判の結果有罪となり、同国の刑法によりお尻を(確かではないが)60回叩かれることになった。これを知ったクリントン大統領はシンガポールの当時の首相リー・カンユ−にアメリカ人の人権を盾に厳重に抗議し、結果イタズラボーイの刑は軽減された。たった一人のイタズラ少年の為に大統領が立ち上がる国、アメリカ。アメリカ国民はこの事件を知ってどんなに安心しただろうか。我々の大統領は何処の国へ行っても我々を助けてくれると。それに引きかえ日本は?
546増田俊男の時事直言!より:2001/03/02(金) 22:47
ブッシュ大統領は「えひめ丸」事件を知るや、間髪入れずホワイトハウスへヘリコプターで飛んだ。あの緊張に満ちた顔、そしてあわただしい大統領の行動はマスコミを通じて全世界に流れた。最重要同盟国日本への大統領の思いをまざまざと見せつけたのである。
 実は先手を打ったのである。こうする事によって日本がアメリカに日本独自の検査官による直接捜査や、国連に調査団派遣を要請するのを未然に防いだのである(実は日本にはそんな発想などまるで無かったのだが)。ブッシュ自身アメリカ側にどんな過失が潜んでいるかわからなかったからだ。もし逆だったらどうだろう。駐留米軍の調査官が自衛隊の潜水艦の立ち入り検査を半ば強制的に要求し、拒否でもしようものなら全世界にアピールし、結果的には必ずアメリカ主導で調査するだろう。そこで民間人が舵を握っていただの、計器が故障していたこと等がわかったら、日本の自衛隊を殺人者扱いにし、全世界の耳目をかき立て日本の杜撰な防衛機能を叩くことになるだろう。そして日本の内閣は総辞職。
547増田俊男の時事直言!より:2001/03/02(金) 22:48
その後日本は最新型潜水艦を数隻アメリカから買わされることになるだろう。フォーリー駐日大使は、記者会見で謝罪の後「事件の起きた真珠湾には今尚(日本の真珠湾奇襲によって殺された)アメリカ人が沈んでいる」と捨て台詞を吐いて帰った。もっとも、逆でなくてもわが国内閣の総辞職は起る。日本にプロの政治家を期待するのは100年早い。
 その前に災いを一瞬にして福に変える能力を養うことが先決である。