マジンガーZ

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ダイナミックロボット大戦
第3話 激闘! マジンガー対ミケーネ軍団

□タイトルバック
    マジンガーZの横顔に被るサブタイトル。
    「激闘! マジンガー対ミケーネ軍団」

□工場街・上空
    夜の帳に閉ざされた工場街の上空…
    雲間に浮かぶ、美しい満月。
 ナレーション「夜空にかがやく美しい月、
        あなたはその月が…黒く見えることがあることをごぞんじか!?」
    月の前を雲が横切ると、眼球のような黒い月が現れる…
 ナレーション「黒い月、それは…地獄界の入り口!」
    カメラ、黒い月の中に入っていくと…
507489:01/09/29 18:34 ID:BZJ2HnGQ
□地獄界
    眼下に広がる地獄界の風景…

□夜空・臨月
    その前を静かに、そして優雅に横切る異形のシルエット。
    頭部から巨大な翼が生えたそのシルエットは、まるで女性の裸体を思わせる。

□工場街・煙突の上
    高い煙突の上から、そのシルエットを見つめている、えん魔くん、雪子姫、カパエルの妖怪パトロール隊。
 雪子姫「なんてきれいな妖怪なのかしら……」
 カパエル「いや、えん魔くんの妖怪アンテナが反応しないところを見ると違うみたいですよ」
    と、えん魔くんの長く伸びた眉毛を指す。
    頭の上の古ぼけた帽子を見るえん魔くん。
 えん魔くん「おいシャポー、あいつ何者なんだ?」
 シャポー爺「ヘックシ! あれはデーモン族の妖獣シレーヌジャジャ。」
 カパエル「デーモン族って?」
 シャポー爺「氷河期以前に地上を支配しておった種族ジャて、しかし妙ジャぞ……
       シレーヌは、確かデビルマンに倒されて地獄界に堕ちたはずなのジャが……」
 雪子姫「デビルマン?」
 シャポー爺「かつてはデーモン族一の勇者だった男ジャジャ。人間の愛と優しさを知ってしまい、
       今では一族を裏切って、デーモン族から人間を守るために戦っておる。」
 雪子姫「へーえ、カッコイイじゃない! ただの暴れん坊の誰かさんとは大違いね。」
 えん魔くん「ちぇっ……そりゃあないぜ雪ちゃん!」
 雪子姫「私は雪子姫!」
 シャポー爺「ジャが、あやつが生き返ったとなると……やはり地獄界で何か大変なことが起っておるようジャジャ。」
 カパエル「でも、次の満月の夜、地獄門が開くまで地獄界とは連絡とれませんよ!」
 えん魔くん「へん! デーモンだかなんだか知らねえが、閻魔大王の甥っ子、このえん魔さまがガツンとやっつけてやるぜ!」
    と、1人シレーヌの後を追って飛び立つ。
 雪子姫「あ、待ってよ、えん魔くん!」
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□科学要塞研究所・格納庫
    傷ついたグレートマジンガーの修理が急ピッチで進められている。
    その隣には、やはり全身に無数の裂傷があり、胴体から真っ二つに切断されたビューナスA。
    包帯姿も痛々しい鉄也が、苦渋の表情でその様子を見つめている。
 鉄也(M)「ジュン……待っていろ! 必ず助け出してやる!」
     その決意に満ちた表情!

□同・全景
    キラキラと光る波の照り返しを受けている、その威容。
    遥か上空には、どこか妖し気な臨月が輝いている。


□宇宙科学基地・外観
    臨月の下にそびえる宇宙科学基地。
    その観測ドームの横に立つマジンガーZ。