とっとこハム太郎5なのだ!

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「真っ赤なマフラ〜、ま〜いて♪うーん、何度歌ってもいい歌よね〜、
 あたしのソロ曲、『マフラーがいっぱい』は!」
「うきゅ、うきゅきゅ〜!」
「ふふふ…これで、ハムちゃんずのヒロインの座は、あたしの
 ものね、うふ、ふふふ…」
「うきゅ、うきゅ〜?」
「え?ヒロインはリボンちゃんだって?ふふふ…いずれ分るわよ、
いずれ、ね…。で、ちび丸ちゃん、さっきから一体何の用なの?」
「うきゅ、うきゅう、うきゅきゅ〜!」
「ちび丸ちゃんもソロデビューしたいって?無理よ、無理。いくらなんでも
 『うきゅ〜』だけの歌詞ってのは無理だと思うわよ?」
「賽銭箱にぃ〜百円玉入れたらぁ〜♪」
「ちょ、ちょっとなんで長淵なのよぉ!それにそのおっさん臭い声は
 禁止って言ってるでしょ!人前で出しちゃダメよ!」
「なんでこんなに可愛いのかよ〜孫という名の宝物〜♪」
「その歳でそんな歌、チョイスしないでよ〜!」
「赤いマフラ〜、なび〜かせて〜♪」
「…だからあなた、一体何歳なのよ、ちび丸ちゃん…。初代サイボーグ
 戦士009の主題歌じゃない…。テレビがまだカラーに変わって間もない
 頃のアニメよ、それ…。わかった、わかったわ。普通に歌うのは百歩
 譲って認めるわ。だから、ちゃんと女の子の声で歌ってちょうだい…
 お願い、ちび丸ちゃん…」
「…うらみーますー…」
「ひいっ!な、中島みゆき!」
551どんぐり隊Bチーム:2001/06/04(月) 04:48
「これは問題ですよ、かぶるくん、パンダくん、ねてるくん!僕達には
 未だ自分の歌がないんです!どんどんどんぐりどんぐりどん♪
 …なんてバックコーラスで歌ってるだけで満足してはいけません!」
「そのとおりだぞぉ!ボクも自分の歌、欲しいぞぉ!」
「ぼくの歌はやっぱり大工さんの歌がいいナ〜」
「…大工の歌、ということはやっぱりベートーベンに作曲してもらう
 んですか?パンダくん?」
「…ん?どういうこと?意味がわかんないヨ」
「ムニャムニャ…のっぽくんは大工と第9をかけたんだね…
 ムニャムニャ…」
「うぅ…ギャグの説明をされてしまいました…」
「慣れない事するからだぞぉ、のっぽくん。あははははは…」
「そうだヨ〜、だじゃれはまいどくんにまかせておけばいいんだヨ。
 あっはははは〜」
「…そのとおりですね、失敗、失敗。ふふふふ…」
「お、なんかみんな楽しそうだな。俺も仲間に入れてくれよ!」
「うん、いいヨ、トラハムくん!今ね、ぼく達出番が少ないハム同士で
 自分達の歌を作るために話し合ってるんだぁ〜」
「おや〜確かトラハムくん…君は『なかよしくるるん』という立派な持ち歌
 をお持ちじゃないですか…僕達と違って恵まれた環境でお育ちの方は
 それ相応の方達とお付き合いなさった方がよろしいのでは?」
552どんぐり隊Bチーム:2001/06/04(月) 04:48
「な、なんだよ!そんな言い方はないだろ、のっぽくん!確かに俺には
 持ち歌あるけどさ、妹と歌っててソロじゃないし…出番が少ない者同士、
 仲良くやろうぜ!」
「そうだぞぉ!トラハムくんも仲間だぞ。仲間はずれなんてかわいそうだぞぉ!」
「ほ〜…出番が少ない、ですか…じゃあ、>>537の『とっとこ仲良し!
 トラハム兄妹!』てのは何ですか、トラハムくん…」
「あ、そ、それは…いいじゃないか!俺にも主役回があったって!」
「みんなはどう思いますか?」
「…ごめん、トラハムくん…やっぱりキミとは仲良くできそうにないヨ…」
「歌もあって…出番もある…トラハムくんはやっぱりボク達とは違うぞ…」
「という訳です。さよーならー」
「そんな…俺だけ…仲間はずれかよ…今まで、友達だと思ってたのに…」
「ムニャムニャ、のっぽくん…あんたほんとに鬼だよ…ムニャムニャ…」

「…なまじ、持ち歌なんかがあったばっかりに…しかもソロじゃないのに
 …友達まで無くしちまった…あんな歌…あんな歌なんか、無かったら
 良かったのに…」
「くる、くる、くる、くる、手をつないで〜くる、くる〜♪…あ、お兄ちゃん!」
「…なんだよ…」
「…あのね、わたし、お兄ちゃんに謝らなきゃいけない事があるの…」
「どうしたんだ…?いきなり…」
「あのね、あのね…わたしね、マフラーちゃんの歌を聞いて凄く羨まし
 かったの…。なんでわたしにはソロの歌がないんだって…。でもね、
 わたしにはお兄ちゃんとの歌、『なかよしくるるん』があるんだよね…
 それに歌は、一人で歌うより好きな人と一緒に歌った方が絶対に
 楽しいよね!それなのにわたしったら…。ごめんね、お兄ちゃん…」
「……!」
「ねえ、お兄ちゃん、久しぶりに一緒に歌おうよぉ!…あれ?お兄ちゃん、
 なんで泣いてるの?ど、どうしたの?ねえ、お兄ちゃん、ねえ…」
なんか今日も殺伐としてますね〜地下ハウス…。ハムハムソング2が
 発売されたからでしょうかね〜」
「みたいだな。今回、こうしとマフラーちゃんのソロが追加されたからな。
 みんな焦ってるんだじぇ…新ハム募集の件以来、みんなナーバスに
 なってるしさ。…ところでお前の歌って早口のパートの所さ、別キャラ
 で歌ってねーか、あれ。こうしの声じゃねーぞ?」
「や、やだな〜ぼくはぼくですよ〜…」
「…そうか?ならいいんだけどよ。なんでもかんでも早口に頼るのは
 よくねーぞ。すぐに飽きられちまうからな。しかし、出るのは遅かったよ
 なぁ、俺たちの歌…。一応レギュラーだってのによ」
「ええ…ちゃんと僕のテーマ曲があったので別に心配はしてなかった
 んですけどね〜。タイショーさんの歌も自分のテーマ曲に詩が乗った
 やつでしたよね?」
「ああ…。ま、需要と供給ってヤツかな。出番が多くてストーリーを動かし
 てても…絶対に人気がついてくるって訳じゃねーからな〜。ロコちゃん
 の先生みたいな大人の人間キャラの弾けっぷリが俺らにもあればなぁ…」
「そうですね〜。でも、今さら後付け設定貰っても視聴者が混乱するだけ
 じゃないですか?やっぱり今のままで地道にコツコツやるのが一番ですよ〜」
「だよなぁ…今さら…ってこうし、てめえ!『じゃじゃハムちゃんという
 ガールフレンドがいる』って設定が何時の間にか追加されたじゃ
 ねーか!上手い事やりやがってよ〜!彼女持ちかよ、ちきしょーめ!」
「か、彼女だなんて…た、確かにそうなったらいいな、と思いますケド…
 えへ、えへへ…」
「惚気てんじゃねーぞ、こうし!がるるる…」
「あ、いや、そ、そういや歌と言えば家のカナちゃんが大変なんですよ〜!」
「…あ?カナちゃんがどうしたって?」
「ほ、ほらカナちゃんも歌無いでしょ?だから怒っちゃってて…。毎晩毎晩、
 自分で作詞作曲した歌を僕に聞かせるんですよぉ〜…」
「別にいーじゃねーか。まさかすっごいオンチとか?」
「…いや、歌は上手いんですが…どれも凄く暗いんですよぉ!
 ロコちゃんへの想いとか、木村君へのうらみとか…モロ中島みゆき
 のパクリで歌うんです〜…」
「中島みゆきといや、今ちょうどちび丸が歌ってる歌か?」
「はい、そうですケド…それ以前にちび丸ちゃんが普通に歌ってる事に
 疑問を持ちませんかぁ?普通…」
「確かにあんな歌を毎晩聞かされりゃ、気も滅入るだろうな…」
「…もうノート3冊目いきました…ぼくの気力も限界です…」
「飼いハムも大変なんだな」
「…うちが特別なのかも知れませんケド…あは、あはははは…は…」
554勝者は最後に笑う:2001/06/04(月) 05:04
「なんだか、今日も地下ハウスが騒がしいでちゅわ…」
「なんかソロの歌がない連中が焦ってるらしいのだ。相変わらず、
 哀れな連中なのだ」
「………」
「ぼくなんかオープニングもソロで歌っちゃったのだ。たまには休ませて
 欲しいのだ、あはははは」
「………」
「…あれ?リボンちゃん、どうしたのだ?」
「…ハム太郎くんの…ハム太郎くんの…バカァ!(バキッ!)」
「ぐはっ?!い、いきなりなにするのだ…リボンちゃん…」
「どーせ、わたちにはソロがありまちぇんわよ!わたちのテーマ曲を
 曲に使った『いつもハム&ちーず』もマフラーちゃんやちび丸ちゃん、
 トラハムちゃん達、ちーずで歌いまちたわよ!ソロの歌を持たない
 わたちなんか、ハムちゃんずのヒロインの資格なんかありまちぇんわよぉ!」
「そーいえばリボンちゃん!」
「うわ!何時の間にそこに居たのだ、マフラーちゃん…」
「『いつもハム&ちーず』だけど、私達ちーずだけじゃなくてハム太郎くん
 も一緒に歌ってたわよねぇ?」
「マ、マフラーちゃん!余計な事を…!」
「…ハム太郎くんの…ハム太郎くんの…でしゃばり!おたんこなす〜!
 (ドガッ!ボコッ!)もう、もうハムちゃんずなんか辞めてやるでちゅわ〜
 うわ〜ん!!」
「てなわけで、ハムちゃんずの新ヒロインはちゃーんとソロの歌を
 持ってるあたし、マフラーちゃんに決定〜!」
「マ、マフラーちゃん…あんた、鬼なのだ…ガクッ…」
「いえい!ぶいっ!」

                   おしまい