フィーネたん、ぱつん！

ばかものっ士郎！！
おまえがいうフィーネたんは、こんなものかっ！
おまえは食文化の何たるかをわかっておらん！！

なにつっ！？

山岡さん！

おまえのフィーネたんは、麺とツユが、ばらばらに自己主張している！！
そんなものを、日本の食文化にあげようなど、究極のフォーネたんとは
笑止！！

だ、だったら、おまえのいう美食倶楽部のフィーネたんを見せてみろ！
どうせ、おまえのいうことなど言いがかりだ！

ふっ。大原社主も、よくこんなチンピラを雇っておりますな。
よろしい！　見せてやりましょう！
最高の冷やしフィーネたんを！！

こ、これは！！？
このフィーネたんは！？？

お、美味しいわ！
海原雄山のフィーネたんは、麺がつゆと絡まり、口の中で渾然一体とした
音楽を奏でる・・・

それにくらべ、士郎のフィーネたんは、雄山に勝とう勝とうという意思が
丸見えで、自己主張ばかり強く、味がばらばらだ！

思い出した。栗田ゆう子だっけか？

山岡さんには悪いが、海原先生のフィーネたんは、われわれ中国人が食べても上手い。

・・・しかし、この隠し味は？

（くやしそうに）潮入りコーヒーです・・

そうか！　麺料理に、フィーネたんの潮入りコーヒーを使うなんて、
中国人も日本人も思いもつかぬ発想だわ！！

むかし、六本木の飲尿クラブでヒントを得手な・・・。

さあ、審査員のみなさん！　これで究極のフィーネたん、どちらの勝ちか
わかったでしょう！！
ぬははははははｈ

ネタに努力の跡を感じるなあ。

このまま美食倶楽部の横暴に負けてしまうのか！？
雄山に拉致されたフィーネたんの運命やいかに！？

待て次号
（つづく）