機動戦士ガンダム0801 ブリーフの中の妄想

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123昆布
再掲です。

ネオジオンへ
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狭いコクピットの中では、モニター音より2人の息遣いのほうが大きく感じられる。
補助シートもあったが、カミーユが私から離れなかった。
(痩せたな・・・)カミーユの海水に濡れた身体を時折抱きしめながらそう思う。
余りに唐突な自分の申し出を、躊躇することなく受け入れたカミーユ。
浜辺から波打ち際のMSの手へ駆け寄り、一度転んだ。その時だけだった、ファが声を掛けたのは。
「カミーユ!・・・大丈夫?」そして、私と目が合った、彼女のうるんだ瞳には、あきらめと、
満足感の入り混じった安堵の色が浮かんでいた。

それまで無言だったカミーユが、突然つぶやいた。
「大尉・・・すみません。大尉まで濡れてしまって・・・」
「構わんよ、そのうち乾くさ。それより、その・・・強引に連れて来てしまった様だが・・・」
「大丈夫だと思います。俺、意識が戻ってからファとよく話していたんです。クワトロ大尉の事。行方不明だっていうから絶対死んでない、そのうち迎えに来るんじゃないかって」
カミーユが振り向き、真顔で見つめる。
「冗談話じゃないんです・・・。ファはそんな時、『そうね、そんな時はカミーユ、行って力になってあげて』って言ってました」
そう言って、カミーユは言葉を切った。無理もない。残されたファの気持ちは推し量りようもない。
124昆布:01/09/01 02:35 ID:yng0btS.
思わず、カミーユを抱く手に力が入った。
「あ・・・?」ビクッと身体を震わせ、緊張するカミーユ・・・肌に張り付いた薄いシャツを通して、
体温が伝わって来る。そして鼓動も。この子は生きている・・・大事にしたい。そう思う。
「大尉・・・ちょっと痛い・・です」遠慮がちなカミーユの声がした。
「あ・・・すまない。」
咄嗟に手を緩めると、また、カミーユが振り返った。そして、私の首筋に唇を当て、囁いた。
「大尉・・・って、今も呼んでいいんですか?」
「構わんさ。カミーユにとって、一番呼びやすい名で呼んでくれれば」
「判らないんです。自分でもどうしたらいいのか。唯、アーガマにいた頃から、ずっと・・・」
こうしたかった、と言いたかったのであろう。カミーユの言葉を遮るように、そっと唇を塞ぐ。
ぎこちない動作で、カミーユの舌が応える。細い肩が僅かに震えた。
125昆布:01/09/01 02:43 ID:yng0btS.
柔らかい口腔の中をそっとなぞると、また、ビクンと反応する。
呼吸の合間に、カミーユが切れ切れにつぶやく。
「はぁ・・・大尉・・・もう、どこにも行かないで・・・」
すでにカミーユの腕は私の背中に回され、身体はぴったりと密着していた。
カミーユの唇から首筋へと、ゆっくりと唇を巡らす。背中から服の下へ手を入れると、
木目の細かい肌が触れた。そのままそっと前面へ手を回し、親指で胸の突起を回す様に愛撫すると、
カミーユに明らかな変化が見られた。
「あ・・・ぁ・・・大尉・・・熱い・・・」
おもむろに、カミーユが私の手を彼の中心へと導いた。
それは彼のウェア越しにも、既に熱く屹立しているのが感じられた。
「大尉・・・触って・・・お願い・で・・す」
請われるままに、そっと下からなぞると「く・・・ふぅ」とカミーユが反応する。


突然、アラームが鳴った。―――目的地へ、あと約5分です―――
「カミーユ、本当に、いいのか?私は・・・」
言葉を遮るようにして、腕の中のカミーユがはっきりと言う。
「貴方を信じるって言ったの、忘れたんですか?」

END