■米軍勤務時 北情報流した韓国系米国人 英雄扱いに「?」国への忠誠は…
ttp://www.sankei.co.jp/databox/n_korea/nkorea_60_1.htm 「在日」の参政権に影響も
【ソウル=黒田勝弘】米海軍勤務中に入手した北朝鮮関連の機密情報をひそかに
駐米韓国大使館の武官に提供しスパイ罪で逮捕、服役した韓国系米国人がこのほど
仮釈放され、韓国で大きな話題になっている。韓国世論(マスコミ)は「祖国(韓国)の
ために貢献した」として“英雄”扱いしている。しかしこの事件は外国居住の移民たちの
“国家的忠誠心”のあり方に問題を投げかけるものとして注目される。
韓国マスコミは市民権を得ている居住先の米国に対する背信行為については触れず、
母国である韓国への忠誠心だけをもてはやしている。この問題は日本における在日韓国人
に対する参政権付与をめぐる議論にも微妙に関係するものとみられるが、韓国マスコミは
在外同胞に対する一方的な見方だけが目立つ。
問題の人物は韓国系米国人のロバート・キム氏(六四)。一九六〇年代に米国の大学に
留学しそのまま米国籍になった移民一世。一九七四年から米海軍情報局に勤務していた
が一九九六年、駐米韓国大使館武官に機密情報を流したとしてスパイ罪で逮捕され、
懲役九年の刑で服役していた。