日垣隆・総合スレ★23

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376無名草子さん
日垣隆(本人)のこの日垣スレへの過去の投稿

180 :日垣 隆:2001/06/22(金) 13:17
初めて、2チャンエルでの私に関するあれこれを読みました。
誤解や言いがかりとしか思えないものもありましたが、文章を書いて飯を食うということは、
そのような誤解も日々覚悟しないとやっていてはいけないと、改めて思いました。
でも基本的には、短い文章の中に、きっちり書物などにあたって記述される方が多く、
賛否を超えて、おもしろいなと思いました。
ところで、一つだけ本人として表明しておきたいことがあります。
それは私が「文藝春秋」6月号に書いた田中康夫論についてです。私は彼の選挙運動に
関わっていません。また、彼に私が密着取材の許可をもらった、という事実もありません。
まあしかしそんなことは有りうぶき誤解の範囲内なのでどうでもいい。私もジャーナリズムに
関わる人間として、たとえば彼(や石原さんや小泉さんや田中真紀子さんなども)をどう見るか、
私なりに一年間(つまり前副知事の独り勝ちが当然視されていたころから)これは本当に深い迷い
がありました。
あそこには書きませんでしたが、ちょいとした歴史のスパンにさえ耐えられぬ評論にならない
ためにも、欧米各国の地方自治も見てきましたし、歴代の各都道府県知事の仕事もできるかぎり
概括してみました。そのうえで、田中康夫論を書きました。
むろん、私の筆が「甘い」というふうに見えた場合には読者からの失望も覚悟しなければなりません。
しかし、それを上回る覚悟として、私はライターになってから一貫して長野(別に長野でなくても構いません。
ここでは地方という意味です)を離れませんでした。「地方」に深い興味があったからです。田中さんは、
いずれ長野を離れてゆく方だと思います。
だから私としては、田中的な県政にあのような評価を与えることは、けっして何ものか(田中知事を含めて)
への迎合ではないつもりです。
生まれて初めてのサイト投稿なので、少し長くなってしまいました。
一連の議論を拝見して、それなりに理解をしてくださるのではと思え、投稿してみました。それにしても、
この書き込み欄、横にどんどん流れていって、なんだか書きにくいね。
日垣 隆
377無名草子さん:2010/10/11(月) 20:51:23
185 :日垣 隆:2001/06/23(土) 02:37
ご質問(など)にお答えしておきます。なお、>>180で「2チャンエル」は「2ちゃんねる」、
「有りうぶき」は「有りうべき」の誤りでした。校正する前に、送信してしまいました。
訂正させてください。
>>165  YESです。
>>170  すいません。
>>171  不快な思いをさせてごめんね。
>>92   「ガッキィファイター」は学生たちがつけてくれたものです。自称したことはありません。
もちろん「公式」サイトですから、恥ずかしがる義務≠ヘ私にあります。
>>23   コケていません。10月から3周年目に入ります。意外に地味で、寛大な面(↑)もある
ことはあるのですよ。
>>45   討論番組は、見ることは多々ありますが、愉しませてもらっているので(多少の皮肉)
出たいとは思わず、断ってしまいます。やるなら司会かな(冗談)。
>>183  2ちゃんねるは、掲示板のメニューが多いでしょ。限定されているにせよ、世の中の
人たちがどんなことに関心があるのか、などが見渡せて、メニューリストを見ているだけで参考に
なります。ただ、自分がこういうところで餌食≠ノされるのは、やっぱりストレスにはなりますよ。
出版界は徹底的に著者を(使えるうちは)甘やかすので、批判や雑音に弱い人が圧倒的に多く、ここは
打たれ強くなるには良い場かも。
>>184  佐高さんからは特に今回はありません。過日、「噂の眞相」編集長と同じパーティ会場に
居合わせ、僭越ながら壇上からの挨拶スピーチで、「連載をされている佐高さんによろしくお伝えください
(もっと面白いの書けって)」と申し上げました。
    日垣 隆
378無名草子さん:2010/10/11(月) 20:53:04
225 :日垣 隆:2001/06/29(金) 21:08
>>224
224様へ。私(日垣)は、刑法を変えなければ、少年法をいくら小手先でいじっても、ほとんど何も
変わらない、と一貫して言ってきたつもりです。そのことと、犯罪被害者を切り捨ててきた「少年法擁護派」
を批判することは、矛盾しないと思います。
少年法は、刑法41条に基づく特別立法です。この41条および39条(心神喪失)の廃止を、私は誰よりも
一貫して強く主張してきました。40条(聾唖者の犯罪は罰しない)は、1995年にすでに廃止されました。
また、224さんの考え方は、ゼロか百か、という議論の立て方に見えます。山崎パンを私はあまり買わない
ようにしている、ということと、防腐剤が食中毒を防いでいる事実(食中毒のリスク=命に関わる=より
防腐剤のリスクのほうが比較にならないレベルで格段に低い)とも、やはり何ら矛盾しないのではないで
しょうか。少しでも防腐剤が入っているのなら食べない、という人は、とんでもない大金持ちでもない限り、
この現代社会では生きていけません。
防腐剤がなければ、およそクリームパンを駄菓子屋が扱うことなどありえませんし、後進国の子たちは
今の何倍もの速度で食中毒死していくでしょう。日本でも、ばたばた死者が出るのは避けられません
(冷蔵庫に入れているものも、みな24時間も持たずに腐ってゆきます)。私が注意を喚起したいのは、
発光剤や発色剤のような、まったく消費者の五感を騙す、その必要性が皆無の添加物の追放です。発色剤や
発光剤などと、防腐剤をどうしていっしょくたに論じることが出来るでしょう。
379無名草子さん:2010/10/11(月) 20:54:30
なお、日本にとって最大級の緊急課題であるはずの刑法改正については、7月10日発売の「文藝春秋」
8月号に「異常と正常のあいだ」という文章を書きました。明晰な頭脳をお持ちとお見受けする
224さんも、是非お読みいただきたいと思います。私の文章をほとんどお読みにならないで
仰っているのだと思いますが、少年法の「改革派」には、刑法を根本的に近代化しなければ、
いくら小手先で少年法をいじっても、少年の更生も被害者の救済も、そして再犯についても、
断じて実効ある改善は望めない、という論陣を私ははってきました。
2ちゃんねるの質をより高めるためにも、事実でない印象や思い込みによる全否定を安易にして
しまうのは、新しいメディアを育てていこうとしておられる方々に、失礼なように思われました。

日垣 隆