■■今週のコメント■■
★「西松建設―小沢一郎」事件は国策捜査なのか?★━━━━━━━━━━★
権力の座から脇道に逸れた人々が、最近「国策捜査」という言葉を使うよう
になりました。民主党幹事長の鳩山由紀夫氏も、このたびの「小沢一郎公設第
一秘書逮捕」に際して、即座にそう断じています。
しばらく前には、自民党政府および外務省で絶大な権力を振り回していた鈴
木宗男氏とその忠実なるシモベ佐藤優(まさる)氏も「国策捜査だ!」と言い
募っていました。
これは一種の保身術と言っていいものです。忘れてならないことは、我々平
民は税金ドロボーがバレたとき決して「国策捜査」などとは口にしない(しよ
うなどとは普通思いつかない)という点でしょう。「国策捜査だ!」と煽りた
てる人々は例外なく、かつて権力のど真ん中にいて、税金使い放題の甘い蜜を
吸い続けてきた人たちです。
マスコミを通じて「国策捜査」という言葉が一人歩きしてしまい、大きな誤
解が生じているので、ここでしっかり正しておきたいと思います。確認すべき
は、以下の3点です。
(1)検察官が行なう捜査はもともと、すべて国策捜査たらざるをえない。
(2)したがって、鈴木宗男、佐藤優、堀江貴文、小沢一郎秘書らに対する捜
査も、もちろん国策捜査の一つである。
(3)これらが国策捜査であるかどうかをめぐって批判がなされるのは滑稽な
ことであり、証拠が充分かどうかで検察批判はなされるべき。
以上です。