日垣隆・総合スレ★6【メルマガ詐欺】

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576無名草子さん
>>558 >>570

『お言葉ですが…(4)猿も休暇の巻』(高島俊男、文藝春秋)

 英語は禁じられていないし、また禁じ得るわけがない。「ガソリンの一滴は血の
一滴」「パーマネントはやめましょう」などの標語があったし、「エンヂンの音
轟々と」「七つボタンは桜に錨」などの歌は大いに歌われていた。われわれ子ども
は冬になると拍子木をたたいて「マッチ一本火事のもと」と夜回りをしていた。
 かりに英語はまかりならぬと命じたとしても、日常だれもが口にする、
ガラス、コップ、タオル、歯ブラシ、バケツ、メリヤス、(略)等々々の、どれが
英語やらポルトガル語やらなにやら、ふつうの日本人にわかるものか。警官だって
わからない。
 なんなら昭和十九年の春に出た太宰治の『津輕』でもちょいとのぞいてみるとよい。
いくらでもカタカナ語が出てくる。そのほとんどが英語である。