本誌の読者のみなさんには、あまりなじみが無い
かもしれないが、今なら私は断然「吉野屋」を推す。
先日、某駅前の同店に立ち寄ったところ、
多数の人であふれかえっていて、なかなか入ることができなかった。
この事実一つとっても、私が一押しする理由はおわかりいただけると思う。
そして、店内の垂れ幕には「150円引き」と書かれていた。
もうね、アホかと。馬鹿かと。(失敬)
お前らな、150円引き如きで普段来てない吉野屋に来てんじゃねーよ、
こー丸ついてんのか、この野郎(笑)。
よく見ると、親子連れもいる。一家4人で吉野屋とは、おめでたい、というほか無いし、
「よーしパパ、特盛り頼んじゃうぞ」と大の大人が言ったりするのは、見ていられる
様ではない。
しかし、こうしたささやかな家庭の幸福を奪う殺人犯が、心神耗弱で免罪となるのは許せない。
間違っているのは刑法39条ではないか。もう改正すべき時期に来ているはずだ。
「お前らな、150円やるからその席あけろと」なんてことは、気の小さい私に言えるはずも無くーー。
個人的な体験にもとづく意見だが(って、自分について語り過ぎっておしかりを受けるかもしれないが)
吉野屋といのは、もっと殺伐としてるべきだと思います。
U字テーブルの向かい同士が、いつ喧嘩を始めてもおかしくない。
刺すか刺されるか、そんな雰囲気がよいのであって、
女子供は、すっこんでろ。いや、もとい、
女性やお子さんは危険だから、立ち寄らないようにしましょう。
で、やっと席に座れた途端、隣に座った男が、「大盛、つゆだくで」と注文を出す。
ところで、となりの、男は本当に「つゆだく」が食べたいのであうか?
といえば、そんなはずはあるまい。成年男子が「大盛り、つゆだく」を頼む割合は
わずか5パーセント。たまたま立ち寄った吉野屋の隣の人物が、その5パーセントに
当てはまる蓋然性はゼロに近い。
単にこの人物は「つゆだく」と言ってみたいだけなのだろう。
私のメルマガ読者だったら、ガッキィパンチをお見舞いした上で、
小一時間問いつめるところだが、何もせずに納めることにした。
ところで、店員がオーダーを聞くので、すかさず私が「大盛ネギだく」と答えると
店員は少し戸惑ったようだが、なにやらメモを取っているようだった。
このように、「大盛りネギだく」は、私の個人情報を蓄積される危険は大いにあるのだが、
だからといって、個人情報保護法が、マスコミ弾圧につながるという狼少年的な
議論に組みするわけではない。
いずれにせよ、一般の人にはあまりおすすめできない。
諸刃の剣であることは、間違いないからだ。
まぁ、素人は「焼き鮭定職」でも頼みなさいということだ。
お帰りは、あちらだよ。