日垣隆総合スレッド 3

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398無名草子さん
>>397の続き
 X軸(横軸)はGDP、Y軸(縦軸)は物価を表します。これも、付記してください。
 さて、何故このような線が引けるのでしょうか。(正確な数理的論証は、
マクロ経済学のテキストで確認してください。)
 まず、総供給曲線Sですが、長針の部分(X軸(横軸)に対して
垂直な部分)は、何を表すのでしょうか。これは、完全雇用水準における
供給の状態を表します。
 完全雇用水準では、雇うべき失業者がいないため、これ以上GDPが拡大せず、
物価ばかりが上がります。従って、総供給曲線の垂直部分は、完全雇用水準における
供給の状態を表すのです。
 総供給曲線Sの短針の部分は、不完全雇用における供給の状態です。
 総需要曲線Dは、なぜ右下がりかというと、物価が高いと需要が小さく、
物価が低いと需要が大きい、という常識的にわかることを示しています。
 総需要曲線Dと総供給曲線Sの交点が、その経済の現在状況であることは、
いうまでもないでしょう。
 さて、皆さんの手元には、総供給曲線Sの長針と短針の交点に交わるように、
総需要曲線Dが引かれていますね。これが、非自発的失業も無くインフレも無い理想的な
状況です。
(次レスへ続く)