ホームストリンガー【2張り目】

このエントリーをはてなブックマークに追加
86名無しさん@エースをねらえ!
>>用品スレの526
フレームはメインを張ると天地がつぶれる方向に
変形します。それをクロスを張る事によって、元に戻します。
つまりメインだけ張り終わったときより、クロスを張り終わったときの方が
天地方向にメインの糸が引っ張られていることになります。
またクロスの糸がメインの糸の間に入り込むことによって
まっすぐに張られていた糸がジグザグになり、さらに引っ張られる結果になります。
以上のことから、メインだけ張り終わったときより、クロスも張りおえたときの方が
メインの糸は高テンションになります。

逆にクロスの糸は横に広がったフレームを張りながら縮めていくので
張り進むにつれテンションは落ちていきます。
但しスロート部はその構造上変形は少なくなります
またメインの糸が抵抗となりクロスの糸は所定のテンションをかける事が
困難です。

さらに先に張った糸から緩んでくるという事実もありますし
フレームの特性で横に膨らみやすい(HAED)ものや縦に伸びやすい(YONEX)
等が有ります。さらに張るパターンによっても変わってきます。

以上のことが複雑に絡み合い現状のテンションが決められているのだと思います。

実際の所、メイン・クロスを50・50で張ると、張りあがりのテンションは
それぞれ45・40の様に少しクロスの方がローテンションになります。

但しそんなことより重要なのは、フレームの変形をなくすということです。
その為、メインよりクロスのテンションをHEADなら上げ、YONEXなら下げる
操作が必要になります。この辺はパターンによっても変わってきますが。

丈夫なフレームを持つラケットならテンション操作の自由度は大きいです。

つまり一概にクロスを何%落とすなんてことはとても言うことは出来ないです。
フレームにもよるし、テンションにもよる、またストリングスににもよるし、
張りパターンにもよります。当然ストリンガーの腕によってその自由度は
大きくなるでしょう。

HEADとYONEXを出しましたがそのメーカーの全てのラケットが
そうだというわけではありません。