パチスロプログラム

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K察庁や保通凶は、一応、アンチ攻略法、という立場をとっている、はず、です。理由
は、パチプロだけに儲けさすのは公平ではないからです。パチプロ イコール ダメ人間
というスタンスもあるのでしょう。

ですから、

> 梁山泊が、光の点滅具合でタイミングとったりしてますけど
> 実際には技術的にその方法を防ぐ方法がいくらでも
> あるはずなのになぜしないんだろうと、疑問に感じてましたが
> 建築法並みの、監査があったんですね〜。

とゆうのはチョットちがいます。上の方で「連荘はダメ」ということを書きましたが、
春×番が攻略された原因は、じつはそのへんにあります。

だれがみても連荘するとわかるようなプログラムを書いていては、保通凶に持ち込んで
も絶対に合格させてもらえません。そこで、ひそかに連荘する機械をつくるには、たと
えば以下のようにかんがえます。

 1.実射試験は、まさか人手でやっているわけはないだろう(入賞口に機械で信号を入れ
  ているはずだ)。
 2.なら、大当りになったとき、大入賞口には10回しかパルスを入れていない可能性が
  ある。
 3.しかし、実際に打つときには、大入賞口が閉まる瞬間に11個目の玉が入賞してしま
  うだろう。

もし、この予測が正しければ「大入賞口が閉まる瞬間に11個目の玉が入賞する」という
条件を連荘のトリガにすれば、「検査ではばれないが、お店では連荘しまくる」という
ふしぎな機械をつくることができます。

実際に連荘させる部分は、たとえば、

 テンカウントが10を超えて分岐した先では、ひそかにPUSHとPOPをずらしておく。スタ
 ックをぎりぎりで確保しておき、溢れたときにこっそり乱数に悪戯書きをする。

とかやっておけば、机上デバッグでは、ばれんでも済むでしょう。

そして、春×番のコードをみたことはないけれど、おそらく、乱数に、ランプ点滅用カ
ウンタかサウンドデータのポインタを書き込んでいたのでしょう。だから、ああゆう結
果になったんだとおもいます。

その他にも、いろんなテクニ〜クがあります。

- 乱数のseedとしてS-RAMのゴミを使う。未初期化時に希望の値になりやすいメモリを選
 別し、出荷バージョンと試験バージョンで使いわける。
- インターバル・タイマをアナログで組み、処理が間に合うぎりぎりのレートで割り込
 みを入れるようにする。積分回路の抵抗を選別し、出荷バージョンでは乱数の更新処
 理が間に合わないようにする。

なお、現在は、一度合格した機械でも、あとから認可を取り消すことが出来るようにな
っているので、このようなトリックをつかうことには意味がありません。

> 今の規制では、人間を騙す事の限界があり、攻略法というのが
> プログラム、製作レベルでどうしても生じてくるものなんでしょうか?

規制が攻略法の原因になることはほとんどありません。15年ぐらい前は、ほとんどのパ
チンコ・パチスロに攻略法があり、そうゆうことを知っていれば豪遊の日々だったそう
ですが、それは、現在と比べてプログラムの生産性も現場のスキルも低かったからでは
ないかと思います。DECのミニコンつかってクロス開発してたような時代ですから。

漫画にでてくるパチプロは自由で楽しそうですが、パチプロで儲かる時代が、再びやっ
てくることは、ないでしょう。