Win32API質問箱 Build103

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468デフォルトの名無しさん
過疎ってるようなので、ここで小咄を。

向かい側の席が空いていて、そちらの方が快適そうだったので速攻で移動。
となりに20代後半くらいの女の人が座っている。
本を読んでたみたいだが自分も眠たかったので、よく覚えてない。
彼女がうとうとしだすが、疲れているみたいで深い眠りに落ちてしまったみたい。
いろんな方向に体が傾くが、結局は自分の方に傾いてきた。

こちらもついつい彼女の方に身を寄せつつも、彼女の横顔をちらちらと見つめる。
髪の毛に隠れてはいるが薄化粧の白さが目立つ。
ほんのりと彼女本来の香りがする、朝シャワーを浴びずに来たのかも。
周囲の人たちは誰も気にしない、端から見てもカップルにしか見えないからか?
自分はケータイを取り出した、メアド教えてもらうか、話しかけるか…
469デフォルトの名無しさん:2012/02/05(日) 11:06:51.17
あと10分くらいで終点、少しあせる。
彼女の左手を見る、薬指には指輪はない。
彼女の横顔をちらちらと見つめる、分厚い唇が何とも言えないふんわり感を醸し出している。
あと3駅で終点、自分は次で降りるので意を決して話しかけてみる。
彼女のカラダをつんつんとつつく。

自分「すみません、あと2駅で終点ですよ。」
彼女「ありがとうございます。」
自分「何かすごい爆睡してましたけど、何かあったんですか?」
彼女が思わず照れ笑いを浮かべる…
自分「2日酔いですか?」
彼女「何かすごく疲れているみたい。」

彼女の照れ笑いが何ともかわいらしい…
もうすぐで到着、降りなければいけない。
自分「私は次の駅で降りるんで…」
席を立ち、電車を降りた。
470デフォルトの名無しさん:2012/02/05(日) 11:07:26.73
振り返り、窓越しに彼女を見つめる。
彼女、まだ寝ぼけているのか、キョトンとしてるみたい。
いや、既に席を立ち別の女性が座ったのかも?

次の週、同じ電車に乗ってみた。
もちろん彼女は居なかった。