10 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/08(木) 00:05:59
zipped はどうつかうの?
11 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/08(木) 00:58:10
ちょうどいい。そのうち書こうと思っていた。
もっとも単純な(?)使い方は、複数レンジを同時にfor eachすることだと思う。
#include <iostream>
#include <boost/foreach.hpp>
#include <pstade/oven/zipped.hpp>
int main() {
using namespace pstade::oven;
int const a[] = {1, 2, 3};
long const b[] = {2, 4, 6};
typedef boost::tuple<int, long> my_tupple_t;
BOOST_FOREACH(my_tupple_t const& e, boost::make_tuple(a, b) | zipped) {
std::cout << boost::get<0>(e) + boost::get<1>(e) << std::endl;
}
for (std::size_t i = 0; i < sizeof a / sizeof a[0]; ++i) {
std::cout << a[i] + b[i] << std::endl;
}
}
上のBOOST_FOREACHと下のforで同じことをやっている。
普通、同時に複数のレンジのfor eachはできないが、要素をtupleでまとめることでそれを実現している(eのこと)。
レンジを渡す側も、tupleで1つにまとめることで、複数のレンジを1つの | へ渡すことを可能にしている。
for eachだとあまり有難みは無いが、アルゴリズム関数で複数個のレンジまたはイテレータを渡せるようになるのが嬉しい。
例えば、STL <algorithm>のtransformは入力イテレータ1つのと2つのしかないが、
そんな用意がなくともzippedで束ねればいくつでも渡せるという具合。
12 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/08(木) 01:40:05
zippedされたレンジの要素はtupleになるが、tupleを作るところをカスタマイズできるというのがzipped_with。
この例では、cat関数にてtupleではなくstringを作ってもらうようにして、fizzbuzzを作ってみた。
#include <iostream>
#include <string>
#include <boost/foreach.hpp>
#include <boost/lexical_cast.hpp>
#include <pstade/oven/zipped_with.hpp>
#include <pstade/oven/counting.hpp>
#include <pstade/oven/cycled.hpp>
#include <pstade/oven/taken.hpp>
std::string cat(unsigned i, std::string const& f, std::string const& b) {
if (f.empty() && b.empty())
return boost::lexical_cast<std::string>(i);
else
return f + b;
}
int main() {
using namespace pstade::oven;
std::string const fizz[] = {"", "", "fizz"};
std::string const buzz[] = {"", "", "", "", "buzz"};
BOOST_FOREACH(std::string const& s,
boost::make_tuple(
counting(1u, max_count),
fizz | cycled, //"", "", "fizz", "", "", "fizz", ...のように無限に繰り返すレンジが作られる。
buzz | cycled)
| zipped_with(cat) | taken(20))
{
std::cout << s << std::endl;
}
}
このfizzbuzzは作者mb2さんのブログ記事を参考にして作った(なぜか全体のコードが見れなかったけど)。
http://d.hatena.ne.jp/mb2sync/20070514#p1
13 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/08(木) 11:07:32
>>11 配列をvectorにすると、コンパイルは通るけど、実行時にエラーになる。
14 :
11:2009/01/08(木) 20:12:01
>>13 試してみた。VC++ 2008 SP1で確かに落ちるね。ちなみに、g++ 4.3.1では平気だった。
vectorだとmake_tupleでaとbのコピーを作ることになるのだけど、
この一時オブジェクトの寿命がBOOST_FOREACHが終わるまで持たなかったのだと思う。
とりあえず、make_tupleの代わりに参照型で受け取るtieを使えば動いた。
15 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/09(金) 20:09:33
16 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/09(金) 23:38:57
作者不在で、ovenやeggの更新が止まってるのが残念
ちょwなんというマイナーライブラリスレ
18 :
1:2009/01/10(土) 10:28:38
誰か語って
Ovenは慣れれば便利だよな
変態だけど
Egg?シラネ
20 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/10(土) 15:16:38
21 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/11(日) 21:04:17
<pstade/oven/algorithm.hpp>と<pstade/oven/numeric.hpp>には、
それぞれ<algorithm>と<numeric>のRange版が収録されている。
(もちろん名前空間pstade::oven)
例えば、
>>4のv | copied_to(std::ostreambuf_iterator<char>(std::cout));は、
copy(v, td::ostreambuf_iterator<char>(std::cout));と書き換えることが可能。
もちろん、Boost.RangeExでもいいわけだけど。むしろRangeExのほうがコンパイル速いし。
22 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/11(日) 22:03:35
日本語版のドキュメントが欲しくね?
あと、もう少し詳しく書いて欲しくね?(俺だけか・・・)
慣れればどれも同じ様な使い方だからなんとか使えるけど。
あと、pstade::oven::regular ってどういう動作するの?
>>22 確かにHamigakiは日本語文書があるのがやや有難いとは思う。
ドキュメントを読んでわからないときは、libs\oven\example\を参考にすることが多い。
どういう動作かって?実装のことならソース嫁で頼む。
24 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/13(火) 01:31:33
#include <cmath>
#include <iostream>
#include <iterator>
#include <pstade/oven/counting.hpp>
#include <pstade/oven/filtered.hpp>
#include <pstade/oven/copied_to.hpp>
#include <pstade/oven/taken.hpp>
#include <pstade/oven/regular.hpp>
#include <boost/lambda/lambda.hpp>
#include <boost/lambda/bind.hpp>
unsigned long powul(unsigned long x, unsigned long y) {
return static_cast<unsigned long long>(std::pow(static_cast<double>(x), static_cast<double>(y)));
}
int main() { namespace bll = boost::lambda;
using namespace pstade::oven;
unsigned n;
std::cin >> n;
counting(1u, max_count)
| filtered(regular((bll::bind(powul, 30, bll::_1) % bll::_1) == 0))
| taken(n)
| copied_to(std::ostream_iterator<unsigned>(std::cout, "\n"));
}
25 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/13(火) 01:39:48
書きかけで送ってしまった。
>>24は
>>6をBoost.Lambda+regularに置き換えたもの。
このコードで、regularを外すとコンパイルエラーになる。
なぜかというと、公式のリファンレスに書いてある通り、
Boost.LambdaのファンクタがAssignableでないため。
それをどうにかするのがregularということだそうだ。
なお、
>>24のコードはunsigned longを使っているため、
unsigned longが32ビット以下の環境では正しい結果を返さないことに注意。
26 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/14(水) 16:27:05
たまには実用的(?)そうなものを。
stream_linesはstreamから1行読んで1要素とするレンジを作るもの。
#include <iostream>
#include <string>
#include <deque>
#include <iterator>
#include <algorithm>
#include <pstade/oven/stream_lines.hpp>
#include <pstade/oven/copied.hpp>
int main() {
using namespace pstade::oven;
std::deque<std::string> l = stream_lines(std::cin) | copied;
std::copy(l.begin(), l.end(), std::ostream_iterator<std::string>(std::cout, "\n"));
}
姉妹版として、std::istream_iteratorとstd::istreambuf_iteratorに対応する
stream_readとstreambuf_readがある。
また、ファイル相手ならfile_rangeも存在する。こっちはしかもランダムアクセス可とのこと。
27 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/17(土) 02:45:13
narrow_charsとwide_charsはnarrowとwidenで変換しているので、
マルチバイト文字の変換には無力。
わざとうまくいかない例を載せる。これでうまくいく環境があったらびっくりだ。
#include <iostream>
#include <locale>
#include <iterator>
#include <pstade/oven/narrow_chars.hpp>
#include <pstade/oven/algorithm.hpp>
#include <pstade/oven/as_literal.hpp>
int main() {
using namespace pstade::oven;
copy(
L"こんにちわ、世界"
| as_literal
| narrow_chars,
std::ostreambuf_iterator<char>(std::cout));
std::cout << std::endl;
}
28 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/19(月) 21:15:44
>>8のコードで、NUL出力のような出力イテレータがないかなと思っていたが、eaterがそれだった。
ついでにcopyもレンジ版にした。
#include <iostream>
#include <algorithm>
#include <boost/range.hpp>
#include <pstade/oven/transformed.hpp>
#include <pstade/oven/algorithm.hpp>
#include <pstade/oven/eater.hpp>
int f(int x) {
std::cout << x << std::endl;
return x;
}
template<typename Range>
void g(Range const& r) {
using namespace pstade::oven;
copy(r, eater());
copy(r, eater());
}
int main() {
const int a[] = {1, 2, 3};
g(a | pstade::oven::transformed(f));
}
29 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/22(木) 04:30:31
#include <iostream>
#include <string>
#include <boost/lexical_cast.hpp>
#include <pstade/oven/zipped_with.hpp>
#include <pstade/oven/counting.hpp>
#include <pstade/oven/cycled.hpp>
#include <pstade/oven/taken.hpp>
#include <pstade/oven/any_range.hpp>
#include <pstade/oven/algorithm.hpp>
std::string cat(unsigned i, std::string const& f, std::string const& b) {
if (f.empty() && b.empty())
return boost::lexical_cast<std::string>(i);
else
return f + b;
}
int main() {
using namespace pstade::oven;
std::string const fizz[] = {"", "", "fizz"};
std::string const buzz[] = {"", "", "", "", "buzz"};
any_range<std::string, boost::single_pass_traversal_tag> r = boost::make_tuple(
counting(1u, max_count),
fizz | cycled, //"", "", "fizz", "", "", "fizz", ...のように無限に繰り返すレンジが作られる。
buzz | cycled)
| zipped_with(cat);
unsigned n;
std::cout << "How many?" << std::endl;
std::cin >> n;
copy(r | taken(n), std::ostream_iterator<std::string>(std::cout, "\n"));
}
30 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/22(木) 04:31:29
改行制限に引っ掛かったので、1レスで済ますのを諦めた。
any_rangeは型消去(type erasure)でどんなレンジでも受け付けるという代物。
ようするにboost::functionのレンジ版とでも言える。
プログラムは、またもや以前のネタの使い回し。
>>12より。
そろそろ即死から逃れられる頃合いか?
32 :
デフォルトの名無しさん:2009/01/29(木) 17:06:39
保守age
保守
34 :
デフォルトの名無しさん:2009/02/05(木) 17:21:50
保守ついでにany_rangeから目次順に取り上げることを目標にする。
というわけでまずはany_indexed。
any_rangeのランダムアクセス特化版、らしい。
35 :
デフォルトの名無しさん:2009/02/10(火) 16:19:16
void print( pstade::oven::any_indexed<int> r)
{
std::copy(r.begin(), r.end(), std::ostream_iterator<int>(std::cout, "\n"));
}
std::vector<int> v(boost::counting_iterator<int>(0),boost::counting_iterator<int>(10));
pstade::oven::any_indexed<int > ai(v);
print(ai);
36 :
デフォルトの名無しさん:2009/02/11(水) 14:31:46
pstade::oven::identitiesってなにするもん?
single pass range conceptを満たすものからiterator_rangeを作って返すものっぽいな
io.hppのinspect機構はiterator_rangeに対して働くものだから
single(ryを満たすコンテナのままでは動作しないわけだ
さらに引数を指定することによって元のコンテナがsingle pass rangeでもrandom access rangeのように見せかけたりできると
マニュアルやソース、テストを見る限りそう読みとれた
STLスレからやってきたのか。
あのコードだと、(v|ov::identities)をov::make_range(v)にしても動くな。
どっちを使うかは好みの問題かな。
39 :
デフォルトの名無しさん:2009/02/12(木) 11:54:40
pstade::oven::parallel_for_each の第一引数はなに?
.net 4 のparallel for と同じ様な動作?
真・スレッドリスターター。。。( ̄ー ̄)ニヤリッ
>>39 分割数じゃないかなあ?使ったことないけど。
42 :
デフォルトの名無しさん:2009/02/27(金) 14:33:36
adapted_toとto_baseについて解説よろしく
43 :
42:2009/02/27(金) 15:01:39
わかったから、もういいや
44 :
デフォルトの名無しさん:2009/02/27(金) 16:42:29
pstade::oven::expression はBoost.Typeofを使ってoverheadを無くすでいいのかな?
>>25 >>24 のソースregularなくてもコンパイル通るけど・・・
taken(n) があると「左辺値がconstです」という旨のエラーになる。
「Boost.LambdaのファンクタがAssignableでない」ってどんなの?
いろいろ試したけど、regular付けなくてもコンパイル通ってしまう。
WinXP, VC++2008EE, boost 1.37(boostpro)
46 :
デフォルトの名無しさん:2009/03/02(月) 20:43:29
>>45 Assignableは(publicな)代入演算子を持っているということ。
takenが無ければコンパイルが通るということは、たまたま代入演算子を使わなかったということ。
保守
sage
保守
今規制されていないから、ネタの1つでも投下したい……。
51 :
デフォルトの名無しさん:2010/04/27(火) 23:14:58
age
そろそろboostにrangeExが入るそうで、Ovenとの相互運用性が気になるところ。
Boost.Range 2.0のRange Adaptorsは数が少ないから、まだまだOven現役続行で決まりだ。
ほしゅ
ほしゅ
二度と話かけんなよ
56 :
1:2011/08/12(金) 07:37:01.19
今日これの存在を知ったけど便利すぎる
保守
59 :
56: