【MTG】くだらねぇ質問はここに書け!part161
●オールタイムでよくある質問●
Q1-1:〜が再録されましたけど、昔の〜(ディセンションの《神聖なる泉》など)は使えますか?
また、プロモカードは公式大会で使えますか?
A1-1:どちらも問題なく使えます。
Q1-2:マジック・プレイヤー報奨プログラム(Magic Player Rewards)が終わったというのは本当ですか?
A1-2:本当です。
Q1-3:今から始めるとしたら何を買えばいいですか?
A1-3:ビギナーさんなら基本セット2014のいずれかのエントリーセットを。
一度やったことがある人は(ルールがわかるのであれば)基本セット2014のイベントデッキを推奨。
デッキ内容は以下の通り。
http://mtg-jp.com/publicity/023097/ Q1-4:今現在スタンダードで使えるカードにはなにがありますか?
また、次にスタンダードで使えなくなるカードセットはなんでしょう?
A1-4:以下のとおりです。
2013年8月21日現在 スタンダード使用可能カードセット
イニストラード/Innistrad
闇の隆盛/Dark Ascension
アヴァシンの帰還/Avacyn Restored
基本セット2013/Magic 2013
ラヴニカへの回帰/Return to Ravnica
ギルド門侵犯/Gatecrash
ドラゴンの迷路/Dragon's Maze
基本セット2014/Magic 2014
2013年9月27日の大型エキスパンション(テーロス)発売と同時に、イニストラード・闇の隆盛・アヴァシンの帰還・基本セット2013がスタンダードで使えなくなる予定。
●優先権について●
「優先権」というのは、プレイヤーが呪文や能力などを使える権利のことです。
また、呪文や能力がいつ解決されるのか、フェイズやステップやターンがどう進行するのかにも関わる非常に重要なルールです。
1.フェイズやステップが始まると、ターンを行っているプレイヤーがまず優先権を得ます。
2.優先権を持っているプレイヤーは、呪文や能力を1つ使うか(→3.)、あるいは優先権を対戦相手にパスするか(→4.)、を選びます。
3.呪文や能力を使ったら、その呪文あるいは能力がスタックに置かれ、先ほどのプレイヤーが再び優先権を得ます(→2.)。
4.パスされると、相手が優先権を得ます。対戦相手もまた2.〜3.と同様に呪文や能力を使ったり優先権をパスしたりを選びます。
5.すべてのプレイヤーが連続して優先権をパスした場合、
スタックに呪文や能力が置かれていれば、スタックの一番上にある呪文や能力を解決します(→6.)。
スタックが空であれば、進行中のフェイズ/ステップが終了し、次のフェイズ/ステップに進みます(→1.)。
「すべてのプレイヤーが連続して優先権をパスした」とは、以下のような場合です。
例A
・あなたのターンのメインフェイズに、あなたは《殺害》を唱え、スタックに置いた。
・唱え終わるとあなたは再び優先権を得るが、それ以上特になにもしないので優先権をパスした。
・対戦相手が優先権を得るが、特になにもせず優先権をパスした。
=あなたの優先権パスと対戦相手の優先権パスが連続した(その間に、だれかの呪文や能力プレイなどが入らなかった)
→スタックのいちばん上の《殺害》が解決され、クリーチャーが破壊される。
例B
・あなたのターンのメインフェイズに、あなたは《殺害》を唱え、スタックに置いた。
・唱え終わるとあなたは再び優先権を得るが、それ以上特になにもしないので優先権をパスした。
・対戦相手は優先権を得て、《殺害》を対象にして《否認》を唱えた。
・唱え終わると対戦相手は再び優先権を得るが、それ以上特になにもしないので優先権をパスした。
・あなたが優先権を得るが、特になにもせず優先権をパスした。
=対戦相手の優先権パスとあなたの優先権パスが連続した(その間に、だれかの呪文や能力プレイなどが入らなかった)
→スタックのいちばん上の《否認》が解決され《殺害》が打ち消される。
6.呪文や能力が1つ解決され終わると、ターンを行っていたプレイヤーが再び優先権を得ます(→1.)。
○注意点
・だれかが呪文を唱えたり能力を起動したりしている間(対象を選んだり、コストを支払ったりしている間)には、
だれも優先権を持っていないので、基本的にはだれも呪文や能力を使えません。
・スタックの呪文や能力を解決している間も、だれも優先権を持っていないので、基本的にはだれも呪文や能力を使えません。
・スタックに呪文や能力が置かれても、それが解決される前に、必ずすべてのプレイヤーに優先権が回ってきます。
・同様に、フェイズ/ステップが始まったら、それが終わる前に、必ずすべてのプレイヤーに優先権が回ってきます。
●呪文や能力とスタックに関する質問●
Q2-1:起動型能力は相手ターンでも起動できますか?また1ターンに何度でも起動できますか?
A2-1:はい。特に個別の能力で指定されていない限り、優先権があればインスタント・タイミングで起動できます。
また、コストを支払うことができるなら、1ターンに何度でも起動できます。
Q2-2:《ロッテスのトロール》を2体コントロールしています。クリーチャー・カードを1枚捨てれば両方に+1/+1カウンターが置かれますか?
A2-2:いいえ。それではどちら片方の《ロッテスのトロール》の能力しか起動できません。
自動販売機が2台並んでいても、120円では缶ジュース1本しか買えないのと同じです。
Q2-3:《剛胆な勇士》の能力が使われるのに対応して《灼熱の槍》で殺したら、能力は消えるの?
A2-3:パーマネントの起動型/誘発型能力がスタックに乗った後、その発生源のパーマネントが戦場から離れたとしても、スタック上の能力はそのまま残ります。
スタック上の能力自体を打ち消したりするには、それ専用の呪文や能力(《もみ消し》など)を使う必要があります。
質問の状況では、《剛胆な勇士》の能力でクリーチャーは破壊されてしまいます。
スナイパーと同時に撃ち合いになったとき、スナイパーを狙撃して殺したとしても、鉄砲の弾は飛んでくるのと同じです。
Q2-4:《剛胆な勇士》の能力が使われるのに対応して《土砂降り》でタップして妨害することはできる?
A2-4:基本的に、プレイヤーは優先権を持っていなければ、呪文を唱えることも能力を起動することもできません。
呪文を唱えることや、能力を起動することが宣言された後、コストを支払うまでの間にプレイヤーが優先権を得ることはないので、質問のようなことはできません。
Q2-5:複数の誘発型能力が同時にスタックに乗る場合はどうしたらいいの?
A2-5:まず、アクティブ・プレイヤー(現在のターンのプレイヤー)のコントロールしている能力をそのプレイヤーが好きな順番でスタックにすべて置きます。
そのあとに、そのプレイヤーの対戦相手が同じように能力をスタックに置きます。つまり、アクティブ・プレイヤーの能力が最後に解決されることになります。
●戦闘フェイズの流れ●
戦闘フェイズはより細かいステップに分かれています。(【】内がステップの名称)
各ステップの開始時、プレイヤーはまず定められた行動を行います。(▽のタイミング)
その後、プレイヤーは優先権を得て、呪文や能力を使えるようになります。(「↓」のタイミング)
戦闘フェイズ中に呪文や能力を使う際には、タイミングに気をつける必要があります。
戦闘フェイズ中に使われることが多い呪文や能力と、それを使うべきタイミングを、以下に例を挙げて説明します。
【戦闘開始ステップ】
│
│例:クリーチャーに攻撃されないように《土砂降り》でタップする
│
│
↓
【攻撃クリーチャー指定ステップ】
▽攻撃するクリーチャーを指定する
│
│例:クリーチャーで攻撃されたので、ブロックするために《修復の天使》を唱えて戦場に出す
│例:クリーチャーで攻撃したら《修復の天使》を出されたので、ブロックされないように《殺害》で破壊する
│
↓
【ブロック・クリーチャー指定ステップ】
▽ブロック・クリーチャーを指定する
▽1体の攻撃クリーチャーを複数のクリーチャーでブロックした場合、攻撃プレイヤーはダメージ割り振り順を宣言する
│
│例:3/3のクリーチャーで攻撃したら3/3のクリーチャーでブロックされたので、一方的に倒せるように《巨大化》で+3/+3の修整を与える
│例:3/3のクリーチャーでで攻撃したら2/2のクリーチャー2体でブロックされたので、一方的に倒せるように《殺害》で2/2の片方を破壊する
│例:《ウルフィーの報復者》で攻撃したら3/3のクリーチャーでブロックされたので、こちらだけ破壊を免れるように再生の盾を作る
↓
【戦闘ダメージ・ステップ(先制攻撃用)】 (先制攻撃か二段攻撃を持つクリーチャーが戦闘に参加している場合のみ行われる)
▽先制攻撃か二段攻撃を持つクリーチャーが戦闘ダメージを割り振る
▽スタックを使用せずただちにダメージが与えられる
│
│例:2/2先制攻撃で攻撃したら5/5バニラでブロックされたので、《灼熱の槍》で3点のダメージを与え、先制攻撃のダメージと併せて一方的に倒す
│
│
↓
【戦闘ダメージ・ステップ】
▽通常のクリーチャーと二段攻撃を持つクリーチャーが戦闘ダメージを割り振る
▽スタックを使用せずただちにダメージが与えられる
│
│
│
│
↓
【戦闘終了ステップ】
クリーチャーが複数のクリーチャーにブロックされたとき、攻撃プレイヤーはただちにどの防御クリーチャーから順に攻撃ダメージを割り振るか決めます。
攻撃クリーチャーはブロックされているクリーチャーごとに致死ダメージを割り振らなければ、次のクリーチャーに攻撃ダメージを割り振ることができません。
攻撃クリーチャーが接死を持っている場合は、1点以上割り振れば「致死ダメージ」と見なされます。
●戦闘に関する質問●
Q3-1:ダメージを軽減して0にしてもダメージを与えたことにはなるんですか?
A3-1:0点以下のダメージはダメージとはなりません。《流城の貴族》などによる、ダメージを与えたとき〜といった誘発型能力は誘発しません。
Q3-2:絆魂を持つ《アジャニの陽光弾手》で攻撃したら、タフネス1のクリーチャーにブロックされました。得られるライフは何点ですか?
A3-2:2点です。タフネス以上のダメージも、切り捨てられることなくクリーチャーに与えられます。
Q3-3:《銀毛のライオン》で攻撃したら、《東屋のエルフ》でブロックされました。
そこで《灼熱の槍》で《東屋のエルフ》を焼いたんですが、《銀毛のライオン》のダメージはプレイヤーに通りますか?
A3-3:戦闘ダメージをプレイヤーに割り振れるのは、「ブロックされなかった攻撃クリーチャー」だけです。
いったんブロックされたクリーチャーは、トランプルを持っていない限り、たとえ戦闘ダメージ・ステップの前にブロック・クリーチャーが戦場を離れても、
防御プレイヤーにダメージを与えることはできません。
Q3-4:トランプルを持つ《とげのベイロス》で攻撃したら、《濃霧の層》でブロックされました。プレイヤーにダメージは通らないのでしょうか?
A3-4:「致死ダメージ」を算出する際、実際に与えられるダメージの点数まで考慮する必要はありません。
《とげのベイロス》では《濃霧の層》に戦闘ダメージを与えることができませんが、タフネス分の2点のダメージを割り振ればそれで致死ダメージとみなされ、
残りの2点を防御プレイヤーに割り振ることができます。
Q3-5:《銀毛のライオン》で攻撃されたので、《夜明け歩きの大鹿》でブロックしました。
《銀毛のライオン》と相打ちしつつ、《夜明け歩きの大鹿》を生け贄に捧げて基本土地を探すことはできますか?
A3-5:できません。ブロックした後、戦闘ダメージを与え合い、致死ダメージを負ったクリーチャーが破壊された後でないと、優先権は発生しません。
《夜明け歩きの大鹿》を生け贄に捧げたい場合、ブロックした後、戦闘ダメージを与え合う前に生け贄に捧げなければなりません。
そうした場合でも、Q3-3の通り《銀毛のライオン》のダメージはプレイヤーには通りませんので、ブロックしたことに意味はあります。
(尚、昔のルールでは、相打ちを取りつつ生け贄に捧げるプレイングが可能でした。昔のルールを知っている人は混乱しないように注意してください。)
Q3-6:《アゾリウスの魔鍵》って攻撃できるんですか?自分のターンにクリーチャーにしたら必ず召喚酔いしていると思うんですが。
A3-6:召喚酔いしているかどうかは、あなたがそのパーマネントをいつからコントロールしているかによって決まり、いつクリーチャーにしたかは関係ありません。
《アゾリウスの魔鍵》を出したターンにすぐクリーチャー化したら、それは召喚酔いです。
出してから次にまたあなたのターンになり、その開始時からずっとコントロールしているならば、クリーチャー化して攻撃できます。
●用語に関する質問●
Q4-1:「死亡」ってどういう意味ですか?
A4-1:「死亡」とは、「クリーチャーが戦場から墓地に移動する」という意味です。移動させる手段は問いません。
《殺害》による破壊でも、致死ダメージを負ったことによる破壊でも、《投げ飛ばし》による生け贄でも、レジェンド・ルールによる対消滅でも何でも構いません。
クリーチャー・トークンが上記のようになった場合も、同様に死亡したことになります。(その後、状況起因処理によって墓地から消滅します。)
《血統の切断》などでクリーチャーが追放される場合、それは死亡ではありません。
また、戦場に《安らかなる眠り》がある状態では、カードやトークンが墓地に移動する代わりに追放されるようになりますので、
破壊されたり生け贄に捧げられたりしても、やはり死亡したことにはなりません。
Q4-2:「ターン終了時まで」と「次のターンまで」ってどう違うの?
A4-2:これらはどちらも継続的効果の持続する期間を表した表現です。
「ターン終了時まで」と書かれている場合、ターンの最終フェイズのクリンナップ・ステップ中にその効果が終わります。
このタイミングはクリーチャーが負っているダメージが消えるのと同時です。例えば、ターン終了時まで+2/+2の修整を受けて、
なおかつ3点のダメージを受けている2/2のクリーチャーは、ターン終了時までの効果が切れても、破壊されることなく2/2のクリーチャーへと戻ります。
「次のターンまで」と書かれている場合、次のターンの開始時にその効果が終わります。
クリーチャーを留置した場合、対戦相手のターンいっぱいまで留置された状態が継続し、あなたの次のターンの開始時に通常の状態に戻ります。
Q4-3:「点数で見たマナ・コスト」とは何ですか?
A4-3:点数で見たマナ・コストとは、カードの右肩に書かれた「マナ・コスト」を数値化したものです。
色マナ(白)や(青)などは1点で、混成マナ(○の中に2つの色マナ・シンボル)も1点で、不特定マナ(5)などは○の中の数字で数えます。
その合計がそのカードの点数で見たマナ・コストになります。
呪文を唱える際に追加コスト・代替コストなどで「唱えるためのコスト」が変化しても、「点数で見たマナ・コスト」は変化しません。
マナ・コストにXを含む場合、スタック以外ではXは0として扱いますが、スタック上では選ばれたXの値に応じて点数で見たマナ・コストも変化します。
例
マナ・コストが(5)(緑)(白)の《イマーラ・タンドリス》の点数で見たマナ・コストは7。
マナ・コストが(黒/赤)(黒/赤)の《ラクドスの切り刻み教徒》の点数で見たマナ・コストは2。
マナ・コストが(X)(白)(青)(青)の《スフィンクスの啓示》の点数で見たマナ・コストは、スタック上では(X+3)で、それ以外では3。
マナ・コストが(1)(赤)の《ミジウムの迫撃砲》は、それが超過で唱えられていたとしても、点数で見たマナ・コストは2。
●キーワード能力・キーワード処理に関する質問●
Q5-1:再生ってよくわからないんですけど。
A5-1:再生とは破壊を1回だけ「なかったことにする」効果です。墓地に置かれたカードを戦場や手札に戻す効果ではありません。
再生を持つ能力や呪文が解決されると、パーマネントには1枚だけ「再生の盾」が作られます。
そのターン中、次にそのパーマネントが破壊される場合、再生の盾を1枚消費して、その破壊を無効にし、与えられたダメージを全て取り除き、
戦闘に参加していた場合は戦闘から取り除き、そのパーマネントをタップします。
再生の盾は何枚でも重複して作っておくことが可能です。(ターンが終わると未使用の盾はすべて消えます。)
再生でパーマネントがタップするのは効果の一部であってコストではありません。タップ状態のパーマネントも再生できます。
Q5-2:被覆とか呪禁ってどんなことを防げるの?
A5-2:被覆や呪禁は、呪文や能力の「対象」になることを防ぐ能力です。「対象」は、MTGにおいては非常に重要で厳密なルール用語です。
まず、対象を取る呪文や能力には以下の3種類があり、これ以外の呪文や能力は一切対象を取りません。
(1) 「対象とする」と書かれている呪文や能力(例:《殺害》)
(2) オーラ呪文(例:《拘引》)
(3) ルールで「対象を取る」と定義されているキーワード能力(例:装備、活用)
例えばあなたが《殺害》を唱えて対戦相手のクリーチャーを破壊しようとする場合、それを唱える段階で適正な対象を指定する必要があります。
ですので、被覆や呪禁を持つクリーチャーに対しては、そもそも《殺害》を唱えることすらできません。
また、対象として適正かどうかのチェックは呪文や能力の解決時にも行います。
例えばあなたが《セラの天使》に対して《殺害》を唱え、対戦相手がそれに対応して《防護の言葉》で《セラの天使》に呪禁を与えたとします。
《殺害》が解決する段階では、《セラの天使》は呪禁を持ち、《殺害》の対象として適正ではなくなっていますので、《殺害》はルールによって打ち消され、
《セラの天使》は破壊されません。
上記の例はオーラ呪文の場合にもあてはまります。《殺害》を《拘引》に読み替えてください。
では、すでに《拘引》がつけられた状態になっているクリーチャーが後から被覆や呪禁を得た場合はどうなるかというと、その場合は《拘引》は外れません。
オーラが対象を取るのは呪文として唱えられている間だけで、一旦ついてしまった後は対象を取らないからです。
尚、《溶岩震》などの「すべての」や「各」、《ぬいぐるみ人形》の「選ぶ」は対象を表す言葉ではありませんので、これらは被覆や呪禁の影響を受けません。
Q5-3:プロテクションってどんなことを防げるの?
A5-3:プロテクション(△)には、以下の5つの機能があります。
(1) △の呪文や発生源が△である能力の対象にならない。
(2) △のオーラにエンチャントされない。
(3) △の装備品を装備できず、△の城砦に城砦化されない。
(4) △の発生源からのダメージを全て軽減する。
(5) △のクリーチャーにブロックされない。
プロテクションには、「呪文や能力の対象にならない」という被覆と同様の機能が含まれています。Q5-2も併せて読んでおいてください。
被覆と異なる点には、例えば次のようなものがあります。
《溶岩震》は対象を取らない呪文ですので、被覆では防ぐことができません。
しかしプロテクション(赤)のクリーチャーならば、赤の呪文から受けるダメージを全て軽減できますので、《溶岩震》からはダメージを受けません。
ただし《至高の評決》のような対象を取らない「破壊する」効果や、《もぎとり》のような対象を取らない-X/-X修整の効果は、
プロテクションを以ってしてもやはり防ぐことはできません。
また、《拘引》がつけられているクリーチャーに被覆を与えても《拘引》は外れませんが、プロテクション(白)を与えた場合は《拘引》は外れます。
プロテクションには「オーラにエンチャントされない」という機能があるからです。
●コピーに関する質問●
Q6-1:《クローン》を《エルフの幻想家》のコピーとして戦場に出したら、カードを引くことはできますか?
A6-1:「〜として戦場に出してもよい」という選択は、それが戦場に出る直前に行われます。戦場に出てからではありません。
質問の状況では、《クローン》は《エルフの幻想家》のコピーになった状態で戦場に出ます。よって、戦場に出たときにカードを引く誘発型能力が誘発します。
Q6-2:《クローン》を《エルフの幻想家》のコピーとして戦場に出そうとしたら、それに対応して対戦相手に《エルフの幻想家》を除去されてしまいました。
この場合《クローン》は何のコピーにもなれないんですか?
A6-2:「〜として戦場に出してもよい」という選択は、それが戦場に出る直前に、スタックを用いずに行われます。
よって、《クローン》が戦場に出る際、対戦相手が呪文や能力を使えるタイミングは、以下のどちらかしかありません。
・《クローン》がどのクリーチャーのコピーになるかをあなたが決める前
・《クローン》が《エルフの幻想家》のコピーとして戦場に出た後
質問の状況では、《クローン》は《エルフの幻想家》以外のクリーチャーのコピーとして戦場に出ることができます。
Q6-3:《クローン》をクリーチャー化した《アゾリウスの魔鍵》のコピーとして戦場に出したらどうなりますか?
A6-3:《クローン》が何かのコピーになるとき、基本的にカードに印刷された特性値そのものををコピーします。
すなわち、カード名、マナ・コスト、色指標、カード・タイプ、サブタイプ、特殊タイプ、エキスパンション・シンボル、ルール文章、パワー、タフネス、忠誠度です。
現在どのようなタイプであるかや、現在どのような能力を持っているかは関係ありません。
質問の状況では、《クローン》は、クリーチャーになっておらず、飛行も持たず、青でも白でもない、単なるアーティファクトとして戦場に出ます。
(《アゾリウスの魔鍵》が元々持っているマナ能力とクリーチャー化能力は備わっています。)
Q6-4:《投げ飛ばし》を唱えて《炎の精霊》を生け贄に捧げました。
この《投げ飛ばし》を《余韻》でコピーする場合、更に他のクリーチャーを生け贄に捧げなければなりませんか?
生け贄に捧げなくても良い場合、コピーの《投げ飛ばし》で与えられるダメージは何点でしょうか?
A6-4:別のクリーチャーを生け贄に捧げる必要はありません。「呪文をコピーする」とは、「呪文のコピーを唱えることなくスタックに置く」という意味です。
唱えるためのマナ・コストや追加コストの支払いは不要です。
また、呪文をコピーする場合は、それを唱えた時に行なわれた選択も含めてコピーします。コピーの《投げ飛ばし》も、オリジナルと同じく5点のダメージを与えます。
●土地に関する質問●
Q7-1:《平地》は白のカードなんでしょうか?
A7-1:いいえ、通常は無色です。カードの色はマナ・コストに含まれるマナ・シンボルによって決まりますが、土地にはマナ・コストがないので色もありません。
ただし、何らかの効果によって色を持つことは有り得ます。
Q7-2:「基本土地」や「基本土地タイプ」ってなに?ショックランドは基本土地じゃないの?
A7-2:カードのタイプ行(カードの絵と文章欄の間の部分)に注目してください。
例えば、《沼》のタイプ行には、[基本土地 ― 沼]と書かれています。
この場合、「基本」が特殊タイプ、「土地」がカード・タイプ、「沼」がサブタイプ(基本土地タイプ)を表します。
《血の墓所》のタイプ行には、[土地 ― 沼・山]と書かれています。
この場合、「土地」がカード・タイプ、「沼」と「山」がサブタイプ(基本土地タイプ)を表し、特殊タイプは存在しません。
「基本土地」とは、特殊タイプ「基本」を持つ土地のことです。おなじみの《平地》《島》《沼》《山》《森》の5種類がこれに該当します。
(古いカードでは、《冠雪の沼》などの基本氷雪土地というものも存在します。)
「基本土地タイプ」とは、土地が持つサブタイプの一種であり、「平地」「島」「沼」「山」「森」の5種類があります。
紛らわしいですが、基本土地タイプを持っているからといって必ず基本土地であるとは限りません。
例えば前述の《血の墓所》は、基本土地タイプ「沼」と「山」を持っていますが、特殊タイプ「基本」を持っていないため基本土地ではありません。
他のカードとの相互作用を、例を挙げて具体的に説明します。
《進化する未開地》は「基本土地カードを探す」という能力を持っています。
これは《沼》や《山》を探すことができますが、《血の墓所》は探すことができません。
《リリアナの影》は「沼カードを探す」という能力を持っています。この場合、「沼」というのはカード名ではなく基本土地タイプを指します。
つまり、《沼》だけでなく《血の墓所》や《草むした墓》も探すことができます。
●プレインズウォーカーに関する質問●
プレインズウォーカー(以下PW)は、クリーチャーやエンチャントとは全く別の種類のパーマネントです。
多くの独自ルールが使われていますので、まずは以下のページで概要を確認してください。
http://www.wizards.com/Magic/TCG/Article.aspx?x=magic/rules/planeswalkers Q8-1:PWを出したターンから、PWの能力を起動できますか?
A8-1:できます。PW能力の起動については、いわゆる召喚酔いの影響はありません。
Q8-2:PWを同じプレイヤーが複数コントロールしていてもいいんですか?
A8-2:コントロールできるPWの数に制限はありません。ただし、「PWの唯一性ルール」というものがあります。
同一プレイヤーが同一のPW・タイプを持つPWをコントロールしているとき、そのうち1つを選び、その他すべてをオーナーの墓地に置く状況起因処理です。
レジェンド・ルールとよく似ていますが、異なるのは参照するのがパーマネントの名前でなく、サブタイプだという点です。
Q8-3:《灼熱の槍》で、対戦相手がコントロールするPWに3点のダメージを与えられますか?
A8-3:与えられます。このとき「PWを対象に《灼熱の槍》を唱える」わけではないことに注意してください。
相手プレイヤーを対象に《灼熱の槍》を唱え、その解決時にあなたがダメージを相手プレイヤーからPWへと移し変えることを選ぶことができます。
Q8-4:対戦相手が《ヴェールのリリアナ》を出し、忠誠度+1の能力を起動したので、対応して《灼熱の槍》で3点のダメージを与え、PWに移し替えました。
忠誠カウンターをゼロにして《ヴェールのリリアナ》を墓地に置くことはできますか?
A8-4:できません。PWの能力の忠誠カウンター増減は、その能力のコストです。
対戦相手が能力を起動した後、あなたが優先権を得た段階では、すでにカウンターは増えているので、質問の状況ではカウンターは1つ残ります。
Q8-5:では、対戦相手が《ヴェールのリリアナ》を出した後、能力を起動する前に《灼熱の槍》で3点のダメージを与えることはできますか?
Q8-5:できますが、きわめてまれな状況でしか起こりえないでしょう。呪文や能力が解決されると、次に優先権を得るのはターンプレイヤーです。
対戦相手が《ヴェールのリリアナ》を出した後に優先権を得るのは、やはり対戦相手ということになります。
そこで対戦相手がPWの能力を起動せずに他の呪文や能力を使ったり、あるいはなにもせずに優先権をパスすれば、
あなたは《ヴェールのリリアナ》の忠誠カウンターがまだ3つの状態で《灼熱の槍》を唱えるチャンスを得られます。
(ですから、そうされないように、PWは戦場に出したらすぐにその能力を起動するのが定石です。)
Q8-6:《忌むべき者のかがり火》を唱え、解決時に相手プレイヤーと相手がコントロールするPWの両方にダメージを与えることができますか?
A8-6:できません。PWはクリーチャーでもプレイヤーでもないので、《忌むべき者のかがり火》によって直接ダメージを受けることはありません。
上記Q8-3のように、相手プレイヤーへのダメージをPWに移し替えることはできますが、その場合はもちろんプレイヤーの方はダメージを受けません。
Q8-7:《炉の小悪魔》を戦場に出したときに自分が受けるダメージを、自分がコントロールするPWに移し変えることはできますか?
A8-7:できません。ダメージの移し変えは、ダメージを受けるプレイヤーがダメージの発生源のコントローラーの対戦相手であるときにしか起こりません。
Q8-8:自分がコントロールするPWに与えられるダメージを、《安全な道》で軽減することはできますか?
A8-8:上記Q8-3のような場合は、まずあなたにダメージが与えられようとするので、ダメージがPWへと移し変えられる前に《安全な道》で軽減することができます。
PWが相手クリーチャーに攻撃された場合、戦闘ダメージは直接PWに与えられるので、そのダメージを《安全な道》で軽減することはできません。
●その他のルールに関する質問●
Q9-1:墓地にある《ランタンの霊魂》を、(青)を支払って手札に戻すことはできますか?
A9-1:いいえ。パーマネント・カードの起動型能力は、通常それが戦場にある間にしか起動できません。
Q9-2:では、《火翼のフェニックス》の能力は、戦場と墓地にそれぞれ《火翼のフェニックス》があるときに起動しないと意味ないのでしょうか?
A9-2:いいえ。カードにそのカード自身の名前が書いてある場合、そのカード自身を指し、同じ名前の他のカードは指しません。
つまり、《火翼のフェニックス》の能力は、自分自身を墓地から手札に戻す、という能力です。
パーマネント・カードの起動型能力は、通常それが戦場にある間にしか起動できませんが、戦場以外でしか機能しないような能力は例外として扱われます。
Q9-3:《ゴルガリの死者の王、ジャラド》で、+1/+1カウンターが3つ置かれた《ロッテスのトロール》を生け贄に捧げました。
対戦相手が失うライフは2点ですか?それとも5点ですか?
A9-3:5点です。《ゴルガリの死者の王、ジャラド》が参照する「生け贄に捧げられたクリーチャーのパワー」とは、
戦場に存在した《ロッテスのトロール》の最後の情報を見ます。墓地に置かれた《ロッテスのトロール》のカードに書かれたパワーは関係ありません。
Q9-4:5点のダメージを負っている《希望の天使アヴァシン》(8/8 破壊されない)に、X=3の《死の風》で-3/-3の修整を与えました。
《希望の天使アヴァシン》のタフネスは0になりは墓地に置かれますか?
A9-4:いいえ。その《希望の天使アヴァシン》は「5点のダメージを負っている5/5のクリーチャー」であり、タフネスが0になったわけではないので墓地に置かれません。
タフネスは、「そのクリーチャーはダメージを何点まで破壊されずに蓄積できるか」という数値であり、ダメージはタフネスを減らしません。
Q9-5:《世界棘のワーム》のコピーになった《クローン》が死亡しました。2つの誘発型能力は誘発しますか?
A9-5:何らかのイベントが発生したとき、そのイベントの直後の状態を見て、誘発型能力がどのように誘発するかが決まります。
コピーになった《クローン》が死亡した直後の状態を見ると、《クローン》はすでに墓地に置かれていて《世界棘のワーム》のコピーではなくなっており、
「いずれかの領域からいずれかの墓地に置かれたとき、これをオーナーのライブラリーに加えて切り直す」という誘発型能力は失われています。
よってその誘発型能力は誘発せず、墓地に置かれたままになります。
ただし、「死亡したとき」のような、戦場から別の領域へ移動したことが誘発イベントである誘発型能力は、例外的にイベントの直前の状態を見ます。
(尚、「いずれかの領域から〜」の能力は、たとえ戦場から別の領域へ移動した場合であってもこの例外には含まれません。)
コピーになった《クローン》が死亡した直前の状態を見ると、《クローン》はまだ戦場にあって《世界棘のワーム》のコピーになっており、
「死亡したとき、トランプルを持つ緑の5/5のワーム・クリーチャー・トークンを3体戦場に出す」という誘発型能力を持っています。
よってその誘発型能力は誘発し、トークンが戦場に出ます。
●最近よくある質問●
★最近多い両面カードのルールに関してはまずこちらを御覧ください。
両面カードのルール:
http://www.wizards.com/magic/tcg/article.aspx?x=mtg/tcg/innistrad/dfcrules Q10-1:《銀刃の聖騎士》と《天使の監視者》をコントロールしている状態で《至高の評決》を唱えられました。《天使の監視者》は破壊されますか?
A10-1:破壊されません。《至高の評決》の解決でクリーチャーが破壊されるかどうかということは、全てのクリーチャーについて同時に判断が下るので、
その時点では《天使の監視者》はまだ「破壊されない」属性を持っています。
Q10-2:では、《銀刃の聖騎士》と《天使の監視者》をコントロールしている状態で《ミジウムの迫撃砲》を超過で唱えられました。《天使の監視者》は破壊されますか?
A10-2:こちらは破壊されます。直後の状況起因処理のチェック時には《天使の監視者》は破壊されませんが、《銀刃の聖騎士》は破壊されるので、《天使の監視者》の
「破壊されない」能力はなくなります。ダメージはクリンナップ・ステップまで残っていますので、次の状況起因処理で《天使の監視者》も結局破壊されます。
Q10-3:フラッシュバックした《戦慄の感覚》を《悪名の騎士》を対象に唱えることはできますか?
A10-3:できません。呪文の色は、カード右上のマナ・シンボルの色によって決まります。フラッシュバックにより支払ったコストとは関係ありません。
Q10-4:《瞬唱の魔道士》で、墓地にある《サイクロンの裂け目》にフラッシュバックを持たせました。この《サイクロンの裂け目》を超過で唱えることはできますか?
A10-4:できません。フラッシュバックも超過も呪文を代替コストで唱える能力ですが、代替コストは重複して適用できないというルールがあるため、
フラッシュバックで唱える場合は超過で唱えることはできません。
Q10-5:《聖トラフトの霊》の能力で出てきた天使・トークンに居住を行いました。このトークンはどのような状態ですか?
A10-5:アンタップ状態で、攻撃しておらず、戦闘終了時に追放されない、飛行を持つ白の4/4の天使・トークンが出ます。
「タップ状態で戦場に出る」「攻撃している状態で戦場に出る」「戦闘終了時に追放する」というのは《聖トラフトの霊》の誘発型能力によるものであり、
トークン自身が持っている特性ではありません。つまり、それらはコピー可能な値ではありません。
Q10-6:《瞬唱の魔道士》の能力で、墓地にある《最後の思考》をフラッシュバックで唱えました。
解決時に、《最後の思考》をクリーチャーに暗号化することはできますか?
A10-6:できます。フラッシュバックによって唱えられた呪文は他の領域に移動する代わりに追放されますが、
《最後の思考》は暗号能力によって元々スタックから追放されるため、フラッシュバックの置換効果とは関係なく、暗号が機能します。
Q10-7:私は2/2の《実験体》と《山》をコントロールしています。
《火打ち蹄の猪》を戦場に出したとき、《実験体》に進化で+1/+1カウンターを置くことはできますか?
A10-7:できます。《火打ち蹄の猪》は、戦場に出る瞬間から常在型能力による修整を受け、3/3の状態で戦場に出ます。
Q10-8:私は3/3の《実験体》と《高原の狩りの達人》をコントロールしています。
《高原の狩りの達人》が《高原の荒廃者》に変身したとき、《実験体》に進化で+1/+1カウンターを置くことはできますか?
A10-8:できません。変身したクリーチャーは新たに戦場に出たわけではありません。よって進化の誘発条件を満たしません。
Q10-9:プレイヤーがクリーチャーでない呪文を唱えたのに対応して、《オレリアの憤怒》でそのプレイヤーにダメージを与えれば、呪文が解決することを防げますか?
A10-9:できません。《オレリアの憤怒》は呪文を唱えることを禁止するものであり、既に唱えられてしまった呪文は防げません。
Q10-10:プレイヤーが《忌むべき者のかがり火》を引き、奇跡でそれを公開しました。
これに対応してそのプレイヤーに《オレリアの憤怒》でダメージを与えると、《忌むべき者のかがり火》を唱えることを防ぐことができますか?
A10-10:できます。奇跡は、カードを公開することで誘発する誘発型能力の解決時に、そのカードを唱えられます。
この誘発型能力が解決する前に《オレリアの憤怒》でダメージを与えると、奇跡の誘発型能力を解決しても《忌むべき者のかがり火》を唱えられなくなります。
●その他の注意点●
○自分の場、相手の場
MTGにおいては「戦場」(旧ルールでいう「場」)は1つだけです。
1つの「戦場」という領域に、コントローラーの違うパーマネントが存在しています。
「自分のコントロール下」「対戦相手がコントロールしている」と表現しないと誤解を招くことがあります。
○発動
MTGには「発動」というルール用語はありません。
また発動という言葉を使うと、呪文を唱えることなのか、起動型能力の起動なのか、誘発型能力の誘発なのか紛らわしくなりますので、
なるべく正しい用語を使って質問してください。
○テンプレ変更案について
何かテンプレについて意見がある方は
>>1と該当する番号にアンカーを張っておいてください。
次スレを立てる際にわかりやすいです。
●次スレを立てる人へお願い
>
>>2のプレミア・イベント招待ポリシーは、MJMJからのリンクがHTML版だけリンク切れになってたのでTXT版のリンクを貼ってます。
>次スレを立てる時に、これらが更新されていないかチェックしておいてください。
見忘れてました。次スレ立てる人お願いします。
M13~ISDブロックのスタン落ちに対応した、テンプレで使用するカードの入れ替え
●このスレでやりたいこと
M14におけるルール変更点のテンプレ作成
超頻出質問である《変化+点火/Turn+Burn》関係のテンプレ作成
以上テンプレ