自作TCGを制作するにあたって 第12章

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20[プロジェクト] プリスタ
昭和テイスト・バージョンのシナリオ [ アニメ版 第1話 ]
http://plaza.rakuten.co.jp/hiyokosenkan/diary/201007010003/

テロップと音声 「 プリズム・スターはじまりますよー。 部屋を明るくして、はなれて観てね 」

黒地に白文字のテロップとナレーション 「 今からそう遠くない未来の地球… 」

雷雲下の新宿高層ビル群が津波に呑み込まれ、(時間の早送り的な意味で)
辺り一面の果てまでが廃墟に変わっていった。  (早送り描写は行わないこと)

廃墟を歩く家族と思われる一団が、大型犬サイズのモンスターの群れに襲われている。

横から飛翔した火の玉で、モンスターが燃え上がった。

女性は、魔法陣から立て続けに火の玉を撃ち出してモンスターを追い払う。

「部落までもう一息です。私はナオ、一緒に行きましょう。」 彼女は一団に微笑むのだった。

外をモンスターが飛び交う廃ビルの診療部屋から、赤子の泣き声が聞こえてくる。

「ついに、6属性すべての御子が降誕されましたじゃ…。
この子を諏訪の城塞都市に届けて、無事に覚醒の儀まで育てにゃ」
産婆を兼ねている占い師の老婆は、ナオと村長に語る。

「この暗黒の時代を終わらせることができる最後の希望。 命を掛けて必ず…!」

黒地に白文字のテロップとナレーション 「 20年前 」

川原にホームレス達のテントが並んでおり、柵の中で鶏とダチョウが飼われている。
「お母さん! 今日は10個!」 卵の入った籠を抱えているヒロインAに続くB。
「ん。 B待望のダチョウ卵オムライスだ。待っときな」 30代とおぼしき女性が答える。
「やった!ついに、ついに!」 Bは目を輝かせ、Aも満面の笑みを浮かべる。
「食べたら、B送ってAはその後、お風呂だよ」 「はーぃ!」 ドラム缶風呂を見る。
他のホームレス達を客に料理や酒をだす女性。
オムライスを食べるAとB。
フォークギターで歌う女性。
「あれ? 子猫が鳴いてる」 Bを送って一緒に歩いていたAが駆けていき、Bも追う。
幹線道路沿いで走行音が酷く、とても聴こえる環境ではない。
Aは細い路地を曲がり、小さな公園に入った。 「居たぁー」 産まれ立ての捨て猫。
「このままじゃ明日の朝にはカラスに食べられちゃうよ…」 Bは呟く。
「お前ら運がいいなー。 あたしが育ててやるからなー」 Aはダンボール箱を抱える。