MTG Sideboard Online 日本語版: 9th Edition
とりあえずナシフとミハラを訳してみる。
三原はダイスロールで先手を決めることを提案。Nassifは彼のプロツアートップ8の回数と同じ7を出した。
NassifはPlayer of the Yearになったことはあるが、World Championの肩書きはまだ手に入れていない。
三原はエクステンデッドのCALデッキのデザイナーとして知られている。彼は金曜日にそれを、
スタンダードではドラゴンストームデッキをその使いやすさと爆発力によりプレイしている。確率的に1ターンキル
の可能性がわずかながらあり、その点では間違っていない。
Game 1
両者初手をキープ、Nassifは《ウルザの魔力炉/Urza's Power Plant》からスタート。
三原は1ターン目に《睡蓮の花/Lotus Bloom》を待機。Nassifは2ターン目に《ウルザの鉱山/Urza's Mine》をおき、
3ターン目には《砂の殉教者/Martyr of Sands》をプレイすることに成功。三原はターンエンドに《時間の把握/Telling Time》をプレイ、
自分のターンに《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》をプレイできたが、睡蓮を《差し戻し/Remand》されることにより妨害されてしまう。
《砂の殉教者/Martyr of Sands》がビートダウンを開始、三原の勝ちの可能性が薄くなる《詩神の器/Muse Vessel》をNassifはプレイ。
差し戻されたが、もう一度出てきて深刻な脅威になりそうだ。
Nassifはトロンのパーツを何枚か持っていたが《ウルザの塔/Urza's Tower》だけがないので、もう一度器を差し戻しされてもそのターンに再びプレイすることができない。
彼はそのことに無関心のようだが、睡蓮がまだ待機状態で、三原がコンボを開始できないからだろう。
続くターン、とうとう器がそれを使いやすくするための《ウルザの塔/Urza's Tower》と共に場に出てしまう。三原はNassifのエンドステップに
《煮えたぎる歌/Seething Song》で《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》を呼ぼうとするが、ついてないことに差し戻しされてしまう。
万が一のためにNassifは殉教者を生け贄に捧げてライフを獲得、彼のデッキの1マナクリーチャーを強力にする《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》と他何枚かを公開する。
三原のターン、睡蓮は《呪文の噴出/Spell Burst》されてしまうが、《炎の儀式/Rite of Flame》によりヘルカイトをプレイできる余裕が残っている。
Nassifは自分のターンに殉教者を場に戻して器の能力をプレイ、《狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragon》を取り除く。
ヘルカイトのアタック後、Nassifのターンになると彼は三原が削り取るよりも
多くのライフを獲得できるようになっている。
三原は最善を尽くしたが5ライフ減らすのみで、Nassifは単にライフを増やすだけで良かった。
毎ターン5点削られて16点増えていくので、総量は60点を超えた。
Nassifが《糾弾/Condemn》したときにライフは63対20になっており、バイバックの《呪文の噴出/Spell Burst》は
三原に投了を決意させるのには十分なものだった。
Nassif 1 - 0 Mihara
もし1ゲーム目が三原にとって辛いものであったならば、2ゲーム目はさらに辛くなるだろう。
サイドボードの《赤の防御円/Circle of Protection: Red》と《福音/Evangelize》により、ドラゴンストームデッキが
致死量のダメージをひねり出すのが難しくなるからだ。Nassifのデッキに対して、20から0までライフを順番に減らすことは
少々特別な過程を要求される(訳注:ほとんど無理って事)。準々決勝では、Nassifのライフは始まったときの15倍にまで達していた。
三原の勝利の鍵は第一ゲームでは見られなかった早いターンでの決着だろう。
Game 2
三原は睡蓮を待機で出してエンド、Nassifは1ターン目に殉教者を出してそれでビートダウン、
2ターン目には《赤の防御円/Circle of Protection: Red》が続く。
これは三原がコンボを始める前のターンに《万の眠り/Gigadrowse》を使うことを強制するものだ。
4ターン目、睡蓮が場に出て《炎の儀式/Rite of Flame》と3枚の《煮えたぎる歌/Seething Song》が続き、これでストームは5つ。
最初のヘルカイトはNassifのライフを14にして殉教者を墓地送り。次のヘルカイトは防御円で軽減され、3枚目はライフを9に、4枚目は軽減される。
2対の《狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragon》が場に出て片方は防御円で軽減される。Nassifは《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》により
ライフが3になっているが《ウルザの鉱山/Urza's Mine》を引けばトロンが揃うので、ドラゴンの攻撃をすべて軽減できるようになる。引けなかったので投了。
Mihara 1 - 1 Nassif
Game 3
両者は良い初手をキープ、Nassifは1ターン目に殉教者、三原は三度睡蓮。
2ターン目にNassifは《アゾリウスの印鑑/Azorius Signet》をプレイ、3ターン目に
《詩神の器/Muse Vessel》を置くためだ。続くターン、Nassifはウルザトロンを揃えて器を場に出し、
《ウルザの塔/Urza's Tower》をタップして能力をプレイ。三原のターン、睡蓮の待機が解除されたがこれを《呪文の噴出/Spell Burst》バイバックでカウンター。
三原は違うプラン、つまり《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》で殴るしかない。
毎ターン器によってカードが失われていく上に、山を取り除かれてしまったので、ヘルカイトをNassifにプレイされてしまう可能性まで出てきたからだ
テフェリーによる攻撃は何度か成功し、Nassifのライフを12まで削ったが殉教者が場に残っているので
彼はそんなに心配はしていない様だ。テフェリープランは行き詰まりかけのようだがさすがはレジェンド、いい仕事をする。
この間、《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》の上に着々とカウンターが載っていく。
《炎の儀式/Rite of Flame》と浅瀬のカウンターの手助けにより三原は(Nassifのターンエンドに)ヘルカイトを場に出すことができ、
Nassifの助けにならなかった殉教者を墓地に送り、自分のターンに黄色い帽子の憎い奴を殴り倒した。
Mihara 2 - 1 Nassif
Game 4
両者ともマリガンなし。Nassifは《アダーカー荒原/Adarkar Wastes》を置いてエンド。
三原は最初の2ターンにかわるがわる《手練/Sleight of Hand》を撃ち、その間Nassifは
《アゾリウスの印鑑/Azorius Signet》でマナ加速。
Nassifは《強迫的な研究/Compulsive Research》を撃ち、最初のトロンパーツであるところの塔を発見、荒原を捨てる。
三原は《時間の把握/Telling Time》でライブラリーを掘り進み、コンボを始めるターンのために場の構築を着々と進める。
Nassifは印鑑を3枚並べるが使えるランドがほとんどない(トロンが揃っていない上に色マナも少ない)。
《砂の殉教者/Martyr of Sands》をプレイする前に少し考える。三原はドローしただけでターンを返す。
Nassifは三原の《石灰の池/Calciform Pools》のカウンターを増やす能力を封じるために《信仰の足枷/Faith's Fetters》をプレイ。
ここぞとばかりに三原はNassifの唯一残っていた土地に《万の眠り/Gigadrowse》をプレイ。
Nassifは対応して殉教者を生け贄に捧げる−2枚の《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》と足枷を見せるーと、そこに《計略縛り/Trickbind》。
さぁ三原の時間だ。2枚の《炎の儀式/Rite of Flame》と土地から9マナを出し3枚のヘルカイトを場に出す。
これでNassifのライフは9になり、三原のライフは17でドラゴンを3匹も従えている。
3体のドラゴンがゲームを決定的なものにしたかに見えるが、三原がこのゲームを落とすことになるなんてどんな人でも想像できないだろうけれど、
審判を下すのはNassifがカードを引いたあとの表情を見てからにしてほしい。
《信仰の足枷/Faith's Fetters》がライフを13に引き上げ、怪物のうち1匹を黙らせたがまだまだ不十分だ。
それからNassifは《強迫的な研究/Compulsive Research》を撃ち、この状況に対処できる完璧なカードを引き当てた。
3マナ残っているところに4マナ目の土地と《神の怒り/Wrath of God》を引きこんだ!他の部屋で観戦している聴衆の歓声がここまで聞こえてきた。
Nassifは非難するようにコメンテーターブースのほうを見やった。みんなはNassifが世界チャンピオンになることを疑わなかったかい?
当面の脅威がいなくなったので、Nassifは《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》を予見で使い殉教者を場に戻す。
三原の勝利のチャンスはなくなったように見えたが、ターンエンドに《ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir》、
続けて《狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragon》をプレイ。Nassifのライフは心許ない3になったが、殉教者を生け贄に捧げてすぐに15に回復。
続くターンに《信仰の足枷/Faith's Fetters》をドラゴンにプレイして19に回復。ゲームが始まった頃近くまで戻し、殉教者2号をプレイ。
三原のほうはもうほとんどガス欠に陥った感じ。Nassifの《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》が回り始めたときに対戦相手が良くやるようにドロースペルを何度か撃ってみる。
Nassifはすでに《ウルザの工廠/Urza's Factory》があるが急いで使うこともない。ゆっくりとじっくりとライフを手の届かないところまで伸ばして、そのあとで勝つために使えばよい。
いまやNassifは殉教者を起動するたびに3枚の宣言を公開している。
ストーム1でプレイされた《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》で出てきた《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》と《狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragon》ももうたいした脅威にはならない。
11点のアタック後、Nassifのライフは19あり、ダメージで死ぬ危険はほとんど無い。
結局Nassifは殉教者と《狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragon》の騎士トークンでアタックし三原のライフを8にする。
Nassifは毎ターン対戦相手が彼に与え得るダメージよりも得るライフのほうが多く、対戦相手のクリ―チャ―が使い果たされていることを説明。
翻訳のために一時中断された後、三原は内容を了承。次のゲームに進んだ。
Mihara 2 - 2 Nassif
Game 5
三原はこのマッチで初めてマリガン。ダブルマリガンは無し。1ターン目に《睡蓮の花/Lotus Bloom》を待機。
まだまだゲームにはなりそうだ。Nassifは1ターン目に《雨ざらしの旅人/Weathered Wayfarer》。
三原が2枚目のランドとして《戦慄艦の浅瀬/Dreadship Reef》を置いたので、2ターン目に旅人を起動、
《神聖なる泉/Hallowed Fountain》をアンタップで置いて《砂の殉教者/Martyr of Sands》をプレイ。
続くターン、三原は土地をおくことができず浅瀬にカウンターを貯めることしかできずNassifはアタック。
三原のターン、睡蓮が待機解除になるがドローステップの前にNassifが《解呪/Disenchant》。
三原は対応して生け贄に捧げて3マナを浮かせておく。ドローしたカードでは何もできず、浅瀬のカウンターを貯めるのに留まる。
1/1の攻撃により三原のライフは14まで落ち込む。Nassifはクロックを増やすことができないが、少しづつ三原を追い込みもう12。
三原は土地にカウンターを積み続けワンチャンスに懸ける。
三原は次の攻撃でライフが10。Nassifは《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》、《神の怒り/Wrath of God》、もう一枚の殉教者を見せて9ライフを獲得した後に殉教者をプレイ。
三原はコンボ開始。6枚の手札から《炎の儀式/Rite of Flame》をプレイ。2枚目が続くがNassifは《呪文の噴出/Spell Burst》。
三原は自分の儀式を《差し戻し/Remand》。プレイが可能になったところでマナを立て直す。ストームは十分だ。
残念なことに《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》には届かないので、《ボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkite》をプレイするに留まる。
殉教者を焼いてNassifのライフを30にして終わり。Nassifは怒りで場をリセット。
続くターン、更なる《炎の儀式/Rite of Flame》から2枚目のヘルカイトがNassifのライフを25にするも、《再誕の宣言/Proclamation of Rebirth》が殉教者を場に戻す。
そのまま場に留まりそうにはない。
ヘルカイトのアタックでNassifは20、Nassifは自分のターンフルタップして宣言を予見し殉教者2号を場に戻す。
Nassifはタップアウトしており三原は自分のターンにNassifのライフを確認。20点ということを確認して、熱々の《煮えたぎる歌/Seething Song》×2、
《ドラゴンの嵐/Dragonstorm》をプレイ、2体のヘルカイトと《狩り立てられたドラゴン/Hunted Dragon》を呼び出す。
ヘルカイトから10点、アタックでの11点はNassifをやっつけるのには十分だ。三原の信じられないフィニッシュブローはゲームとマッチを終わらせた。
Mihara 3 - 2 Nassif