MTG Sideboard Online 日本語版: 9th Edition

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349名無しプレイヤー@手札いっぱい。
ttp://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/af127
さらば、「パワー・レベル」エラッタよ
Aaron Forsythe

Scott Johnsは先週土曜の記事において、
最新のオラクル更改が今までの「パワー・レベル」によるエラッタの撤回に関する重大な変化を反映することに言及した。
その通りで、これから何が起こったか、何故そうしたか、
そして君達がするだろう将来的な予想図なんかを調べてみることにする。

 入門。「オラクルって何よ?」

時とともに、マジックのルールは幾度も見直され、黎明期よりも遥かに正確になった。
古代のカードのテクストの多くは今のプレイにとってとても曖昧か、単純に正しい動きをしない。
更に、いくらかのカードは版を重ねるにつれて、軽微な機能上の変更を加えられた。
そして、以前の同名カード全ては最新版のカードに置き換えられる。※1
稀なケースではあるが、不正確なテクストで発行されたものもある。 ※2

※1 4thの「ゴブリンの王」でもクリーチャー・タイプはゴブリン・ロードだというようなこと
※2 日本語初版の「呪われた巻物」は起動コストが安かったね
350名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:38:11 ID:5JhbJ+9T0
トーナメントやそれ以外のゲームで出会った他人同士が、
全く同じテクストを用いて円滑に対戦ができるようにするために、オラクルは作成された。

公式オラクルのサイトから──
「オラクル・カード・リファレンスはルーリング、エラッタ、
 そして機能的変更を含んだ全てのマジック・ザ・ギャザリングのカードのテキストの一覧である。
 複数のセットに収録されているカードについては、
 以前のルーリング及びエラッタよりもここに記載されているものを優先する」

オラクルの情報を見るのに最良の場所は、私達の自家製カードデータベースであるGathererだろう。
magicthegathering.comのサイトトップにあるリンクからアクセスできる。
勿論、一番簡単なのはサイト上どこにでも現れるリンクされたカード名か画像をクリックすることだろう。
こんな風に──《Cyclone》、と。

カードのリンクをクリックしたなら、こんなウィンドウが出てきたと思う。(訳者曰く、「画像は原文のほうを見てね」)
左には《Cyclone》の画像……「そのまま」のテクストが書かれた完全なカード画像がある。右には「オラクル・テキスト」
──もし今これを印刷したらこうなるというテクスト、もしくは、これを使おうとするなら覚えておくべきテクスト──、
言い換えれば、これが《Cyclone》の「今現在の公式なテクスト」だということだ。
(《Cyclone》は適切な例じゃないんじゃないかって? こいつは最初にアラビアン・ナイトで世に出て、
その遥か後にアイス・エイジは印刷されたが、それでもこの能力は「累加アップキープ」の完全な模倣であると言える。
現在のテクストでは単純に累加アップキープを与え、チップの変わりに経年カウンターを用いることにした)

Gathererウィンドウの検索窓に好きなカード名を打ち込めばそのカードのオラクルテクストを参照できる。
351名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:40:08 ID:5JhbJ+9T0
 なんでこのオラクル更改をしたんか

数年の間、非常に多くのルール訂正とルール・マネージャーの変更を経験してきた──
新しいメカニズムとカード能力が各セットに解放された時に起きた意図的でない結果と同じ様に──
カードはそのひび割れを擦り抜けてきた。
現在オラクルの調整を担当する不運な天才であるルール・マネージャーであり、
元キレ系コラムニストだったMark Gottliebは、カードは可能な限り「印刷されたそのものの意図」にそぐう機能性を持つべきだと信じている。

そのため、MarkはコラムAsk Wizardsで説明したように、
《Time Vault》と《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》のコンボから《Time Vault》を取り上げるように機能を大きく変更した。

不幸にも、オラクルの変更というのはちっとも科学的ではない。
Gottliebの職務のほとんどは、毎年私達が作る数百枚の新しいカードが適切に動くようにルールとテクストを正確にすることであり、
ほとんど例外とも言える幾千の古いカードとのコンボを探す時間は少ない。
普通、エディター、開発者、ジャッジ、トーナメント主催者、ルールグルから、
古いカードにおける矛盾に関する問題をGottliebに提出する、ということが起こる。
そして彼はそれを「未解決オラクル」に追加する。
あらゆるセットのリリース前に、我々の多くがGottliebの集めた未解決問題について話し合う為に集まり、
それらをどのように解決すればいいかという論議を助ける。
その後で、カードはオラクルにアップデートされ、また新しいサイクルの始まりとなる。
352名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:41:35 ID:5JhbJ+9T0
《Time Vault》の大きな変化によって、R&Dに所属する我々の多くが
ジャッジやプレイヤーから問い始められている──この個別の変化を嘆く必要はない。
しかし、他のカードたちが印刷された意図にもはや沿っていないことに関して矛盾しているのは何故だと問うことは必要だ
(大勢に対して理性的な大声を発したネット上のコラムニストであり
 ヴィンテージプレイヤーの非凡なStephen MenendianとRich Shayに賞賛を)。
Gottliebや数人の同僚と話した後、今までに誰もいわなかった単純な答えに達した。
以前にエラッタの出たカードの全てはGottliebの「すべきリスト」に加えられている、と。
月曜の更新は我らのその後の仕事の成果を含んでいる。

前任者によって行われた元の「パワーレベル」によるエラッタは最も意図を汲み取ったものだと信じている。
しかし時代が変わり、カードは新しい規定と手段を必要とする。
これは難しいことで、そうすることによってコミュニティからの抗議を予期するが、
これは長期的に見て、ゲームの寿命を延ばすための正しい戦略だと信じている。
353名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:42:51 ID:5JhbJ+9T0
 ・何が変わったん?

《Goblin Shaman》
最重要なカード。実際には、彼のエラッタは非常に小さいものだ
──彼のブロック時の能力は「〜した場合」節からはじまる常在型能力から「〜したとき」節の誘発型能力に変更された。
彼はScottの記事のリスト中で笑いを取るために挙げられたことに随分怒ってるんじゃないかな?

 現在のカード・テキスト※

 〜がブロックしたとき、それが与える戦闘ダメージとそれに与えられる戦闘ダメージを0に軽減する。
(T):〜がブロックしているクリーチャー1体を対象とする。〜はそれに1点のダメージを与える。

※現在のカード・テキストは訳者による訳ですので、
 公式の日本語版オラクルとは違う点があるかもしれませんが、そんなことは知ったことではない

《天秤/Balance》
印刷されたバージョンと比べて、「バランス」の取れた順番に変更された。
解決の順番が「土地、手札、クリーチャー」の順番に復元されることになった。
不幸にも、これはジャッジ褒賞のプレミアム・プロモ・カードが間違いだったことを意味する。

 現在のカード・テキスト

コントロールする土地の数が最も少ないプレイヤーを除き、
各プレイヤーは自分のコントロールする土地が最も少ないプレイヤーと等しくなるまで土地を生け贄に捧げる。
同様にクリーチャーも生け贄に捧げ、同様にカードを捨てる。
354名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:44:52 ID:5JhbJ+9T0
《Basalt Monolith》

このカードは以前はテキスト欄に「パワー・レベル」エラッタを持っていた。
それは単に「お前はモノリスからのマナをモノリス起こす為には使えねーよ」ということだった。
この節が昔の文章の《Relic Bind / 束縛された秘宝》や、
《Power Artifact》とのコンボを止める為に書かれたかどうかはわからないが、そのどちらともにも悪い知らせだ。
この節は取り除かれ、《Power Artifact》のファンは大いに喜ぶことだろう!

 現在のカード・テキスト

〜はあなたのアンタップ・ステップの間にアンタップしない。
(3):〜をアンタップする。
(T):あなたのマナ・プールに(3)を加える。

《天界の曙光/Celestial Dawn》

いつだっけか、《天界の曙光/Celestial Dawn》は、
《暗黒の儀式/Dark Ritual》をプレイした時に(W)(W)(W)を得るように、
また《空色のダイアモンド/Sky Diamond》をタップした時に(W)を得るようにエラッタが出された。
これはカードに書かれた動きではないし、カードがどのように動くかということにも最早沿ってはいない。

 現在のカード・テキスト

あなたのコントロールする土地は平地である。
あなたがオーナーの、土地でなく、場にも出ていないカードと、
あなたのコントロールする呪文と、土地でないパーマネントはすべて白である。
あなたは白マナを他の色のマナであるかのように支払ってもよい。
あなたは他の色のマナを無色のマナであるかのようにのみ支払ってもよい。
355名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:46:25 ID:5JhbJ+9T0
《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》・《巨大鯨/Great Whale》・
《パリンクロン/Palinchron》・《流浪のドレイク/Peregrine Drake》・《不実/Treachery》

古典的な「パワー・レベル」エラッタだ。
これらのカードは印刷直後に、《魔の魅惑/Aluren》や《繰り返す悪夢/Recurring Nightmare》などの
「割引」で場に出す方法と組み合わせられるとスタンダードとエクステンデッドの両方で「ぶっ壊れ」認定された。
そこで、こいつらを禁止する代わりに、ルールチームは「あなたの手札からプレイした場合」というエラッタをこいつら全員に課した。
でもその文はもう無くなった。
もし、ヴィンテージやレガシーでこいつらが再び「ぶっ壊れ」るなら、こいつらは制限及び禁止されることになるだろう。

 現在のカード・テキスト(《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》)

飛行
フェアリーの大群が場に出たとき、土地を最大2つまでアンタップする。
サイクリング(2)((2),このカードを捨てる:カードを1枚引く)
356名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:49:30 ID:5JhbJ+9T0
《Drop of Honey》

Legendsが94年にリリースされた時、《Drop of Honey》は《The Abyss》にならうように、対象を指定するというエラッタを食らった。
この変更の理由は疑わしい。
10年以上、オラクルでは対象を取っていたが、現在の方針から考えると、印刷されたテキストに近付ける必要があると感じた。
現在、このカードは《トロールの苦行者/Troll Ascetic》や《義務の声/Voice of Duty》にとって良いカードだったということとは対照的に、
彼らに対する良い対抗策となる。

 現在のカード・テキスト

あなたのアップキープの開始時に、パワーが最も低いクリーチャーを破壊する。それは再生できない。
最も低いパワーを持つクリーチャーが2体以上いる場合、その中の1体を選ぶ。
場にクリーチャーが1体もいない場合、Drop of Honeyを生け贄に捧げる。

《Enduring Renewal》

《Enduring Renewal》の印刷されたカード上のテクストでは、場から墓地に落ちたクリーチャーが手札に戻ってくるという誘発型能力だった。
不可解にも、昔のオラクルではテキストを置換効果にしてしまっていた。
これは、《ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace》や《虚空の力線/Leyline of the Void》といった墓地対策カードは
《Enduring Renewal》に対して無意味だったということだ。
今回の更新で、このカードは以前の誘発型能力に戻されることになった。

 現在のカード・テキスト

あなたの手札を公開した状態でプレイする。
あなたがカードを1枚引く場合、代わりにそれを公開する。
それがクリーチャー・カードである場合、それをあなたの墓地に置く。そうでない場合、カードを1枚引く。
クリーチャーが場からあなたの墓地に置かれたとき、それをあなたの手札に戻す。
357名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:51:34 ID:5JhbJ+9T0
《アーテイの使い魔/Ertai's Familiar》

《アーテイの使い魔/Ertai's Familiar》は非常に扱いづらいカードの一群に入ってしまっていた
──ルールの変更によってその機能性が大幅に変わってしまうため。
カードがルール変更によって大幅に機能性を変更されてしまう場合、我々はカードのテクストを捻ることで、
なるべく「意図された機能」を維持するようにするつもりだ。(「実存」って言葉はここから来ている)
例えば、《アーテイの使い魔/Ertai's Familiar》は、
我々がフェイジングのルールを変更したことによってこれがフェイズ・アウトしたときに能力が誘発しなくなってしまった。
それがこのカードの目的を奪ってしまったので、元のカードの意図を汲んでテンプレートの変更を行った。

 現在のカード・テキスト

フェイジング
アーテイの使い魔が場を離れるか、フェイズ・アウトしたとき、あなたのライブラリーのカードを上から3枚、あなたの墓地に置く。
(U):あなたの次のアップキープまでアーテイの使い魔はフェイズ・アウトできない。

《直観/Intuition》

印刷された《直観/Intuition》は《けちな贈り物/Gifts Ungiven》のように対戦相手を対象に取っていた。
《Enduring Renewal》のように、過去のオラクルで不可解な変更を受けていた──対象は取り除かれ、単に選ぶことが支持されていた。
我々はこのカードも印刷された機能へと戻すことにした。
勿論、《天秤/Balance》のように現在プレミアム・プロモ・カードに時代遅れのテクストがあるということを意味する。※

※《直観/Intuition》もジャッジ褒賞のカードが存在し、そちらのバージョンは対象を取らないテキスト。

 現在のカード・テキスト

あなたのライブラリーからカードを3枚探し、それらを公開する。対象の対戦相手1人はその中から1枚選ぶ。
そのカードをあなたの手札に加え、残りをあなたの墓地に置く。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
358名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:54:23 ID:5JhbJ+9T0
《玉虫色のドレイク/Iridescent Drake》

このカードがスタンダードで最初に使用可能となった時、これと、
《誘拐/Abduction》と《狂気の祭壇/Altar of Dementia》による無限コンボが現れた。
これらのうちどれかを禁止する代わりに、
ドレイクにCIP能力は手札からプレイされた場合のみ誘発するという「パワー・レベル」エラッタが出された。
こんないらん制限は取り除いてしまえ。

 現在のカード・テキスト

飛行
玉虫色のドレイクが場に出たとき、いずれかの墓地にあるオーラ(Aura)・カード1枚を対象とし、
それを玉虫色のドレイクにつけた状態で場に出す。(あなたはそのオーラをコントロールする)

《霊体の先達/Karmic Guide》

《玉虫色のドレイク/Iridescent Drake》んとこ見てね。
先達を使ったコンボは《狂気の祭壇/Altar of Dementia》と《霊体の先達/Karmic Guide》2枚が必要だ。

 現在のカード・テキスト

飛行、プロテクション(黒)、
エコー(このパーマネントがあなたのコントロール下に入ったあなたの次のアップキープの開始時に、
     あなたがそのマナ・コストを支払わない限り、それを生け贄に捧げる)
霊体の先達が場に出たとき、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを場に戻す。
359名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:55:35 ID:5JhbJ+9T0
《ギックスの僧侶/Priest of Gix》

「手札からプレイ」エラッタを食らった他の奴、《ギックスの僧侶/Priest of Gix》は、
《黒玉の大メダル/Jet Medallion》や墓地利用カードと組み合わされると、
ビートダウンデッキにおいて「フリー」に近い、もしくはそれ以上の効果を産み出すというキ○ガイじみたことをしていた。
こいつも上2枚と同じ様に、「手札から」節を除去した。

 現在のカード・テキスト

ギックスの僧侶が場に出たとき、あなたのマナ・プールに(B)(B)(B)を加える。
360名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:58:16 ID:5JhbJ+9T0
《Time Vault》

こいつは大問題だ。
今のテクストは間違いなく印刷された意図通りに動くだろう。
印刷されたテキストは《Time Vault》がアンタップする時どう動くべきかという点について僅かながら曖昧だ。
私達が自問した重要な部分は、
「このカードが作られた時、欠点を回避するのはめっちゃ簡単だっただろうか?」ということで、それには「否」と言える。
このカードは弱く感じるだろうか? 「応」。
しかし、我々は初期の意図は捉えられていると感じる──人々がここ数年間これをどう使っているかにかかわらず──。
それは悪用するのが不可能だということだろうか? 「否」。
ラヴニカブロックでもあまり使われなかったが、
これと組み合わせるとキ○ガイじみたことになる《炎の一斉攻撃/Flame Fusillade》とのコンボはもはや使用出来ない。
将来、これについて多くの事を耳にすることになると思うけど……

ほとんど一緒の印刷されたテクストを持つアルファでの兄弟分である《魔力の櫃/Mana Vault》にはエラッタが出なかったのに、
何で《Time Vault》には出たんだろうか?
それは《魔力の櫃/Mana Vault》が違ったテクストで新しいバージョンでの印刷をされたからだ。
現在印刷されている《魔力の櫃/Mana Vault》の大部分は正しく動くようなテクストを持っている──アルファ版の意図を考えなければ──。
我々はその機能の恩恵に与っている。
そして、《魔力の櫃/Mana Vault》のオラクルテクストは現代的なテクストに相当するものだ。

現在のカード・テキスト

〜はタップ状態で場に出る。
〜がアンタップ状態になる場合、代わりに以下の2つから1つを選ぶ。
「〜をアンタップし、あなたの次のターンを飛ばす」
「〜をタップしたままにする」
(T):このターンに続いて追加の1ターンを行う。
361名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 03:59:04 ID:5JhbJ+9T0
これらのカードのどれかが太古のフォーマット(ヴィンテージとレガシー)においてぶっ壊れていると判明したら、
最初にすべきは禁止か制限だ。
そうしなければいけないだろうか? 正直なところ、それは分からない。
それはあなた方、プレイヤー次第だろう。

今回のオラクル更改で起こったその他の変化:
アイスエイジ・ブロックのカードを現在の「氷雪」タイプのテンプレートに当てはめること。
古いテクストを現在的なものに変更。
コールドスナップのテーマデッキに入るクリーチャー・タイプの変更。
また、《Ice Cauldron》と《瞬間群葉/Flash Foliage》におけるちょっとした変更。
362名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 04:02:00 ID:5JhbJ+9T0
 変わんなかったもの

他のカードは討議の結果、ほっとかれることになった。
当然だが、これはずっとこのまま放置ということではなく、
彼らに対する判決は先延ばしになっただけであり、現時点では妥当な決定に満足している。

《要撃/Waylay》・《Thawing Glaciers》

これらのカードはルール変更によって意図された機能が混乱させられてきた。
我々はカードを良くすることによって「意図を損なわない」ようにしたいのだが
(前述の《アーテイの使い魔/Ertai's Familiar》や《茨の鎧/Armor of Thorns》などの「実存」カード)、
そうできない場合、我々は「意図を損なわない」為にカードを悪くするということもしなくてはならない。
「終了フェイズ」はこれらが印刷された時存在しなかったということは知っているが。

《水蓮の谷間/Lotus Vale》・《モックス・ダイアモンド/Mox Diamond》・《ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought》

ルール変更によって多くのカードがその機能性を混乱させられてきた。
これらのカードの意図は常にこのカードをプレイする前にコストを支払う必要があり、それを維持したいということだ。

《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond》

これのルール変更は大惨事だ。
スペルか能力を宣言する前に必要な全てのマナをマナ・プールに持っていなければならなかった。
それはダイアモンドは呪文のプレイに使用できないことを意味していた。
一旦、コストが支払われるより先にスペルを宣言することが可能なようにルールが変更されると、
我々はダイアモンドの初期の機能を維持するのが重要であると感じた。
363名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 04:04:12 ID:5JhbJ+9T0
《阻止/Interdict》

このカードはインタラプトからインスタントに変更されたため、
どんなエラッタを出したとしても元々の意図を実現出来ないだろう。
次の更改で、印刷されたテクストに戻すべきなんじゃないか、とこのカードは言っている。

《黄道の龍/Zodiac Dragon》・《ルフ鳥の卵/Rukh Egg》

印刷された意図は「場から」のみ動くものだ。「場から」は単なる説明だ。
もしそう言われなければ、これらは書かれているままに「場から」動くだけではなかった。
これらのカードは「場から」無しでは(明らかに)ちょっと混乱させるので、テキストが足され、この節は現代的テンプレートでもある。

《パララクスの波/Parallax Wave》・《パララクスの潮流/Parallax Tide》

現在のルールでは、《オパール色の輝き/Opalescence》の環境下で、自身を自身の効果で取り除いた場合、場に戻って来ないだろう。
これは意図に沿っている。
プレイヤーの一般的共通見解がカードが一定の動きをすると解釈するときはいつでも、それはそのように動くべきだ。
パララクスカードは、印刷されたままだと、直感ではわからないような抜け道を有しているので、
我々はみんなが考えてるような動きをするように「ステルスエラッタ」を出した。
オラクルテクストは非常に醜く、我々の現在のカード哲学(確かにそんなきれいじゃないが)に納まるような決定がどのようなものかは不明だ。
将来またこれらについての十分な議論が行われ、その結果、多分これらは変更を受け、そして変わらないだろう。

《Relic Bind / 束縛された秘宝》

《Relic Bind / 束縛された秘宝》は、Legendsで発行されてから、
あなたのコントロールするアーティファクトにエンチャントできないように「パワー・レベル」エラッタが与えられた。
普通ならこれを撤廃するんだろうが、このカードは4版において「訂正された」テクストで再版されている。
現存するほとんどの《Relic Bind / 束縛された秘宝》の印刷されたものは新しいテクストで、
我々はこのカードの現在の「印刷された意図」の恩恵を受けている。
364名無しプレイヤー@手札いっぱい。:2006/07/17(月) 04:06:22 ID:5JhbJ+9T0
 それはそれ

私は皆にこれを「理解」し、「納得」してほしいと願う。
オラクルは、我々がマジックのルールを改良したり、追加し続ける限り何度でも変化する、生き、息をするドキュメントだ。
できれば、我々は明確なビジョンを我々の手で導きたい。

ああ、ウィンドウを閉じる前に、あなたがまだ10版の投票をしてないなら、
ウルザズ・サーガからの「Lightning Island」のイラストに投票してほしい。
これは私の歴代最好の土地で、10版に戻ってくるのを見たいんだ。

以下略

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訳者あとがき
文中で「テクスト」は原文のwordingに対応するもの、言葉の意味内容や選択を指示する語として、
「テキスト」はカードに書かれている文章そのものを指示する語として用いた。統一できてない訳じゃないのでよろしくです。

今回のエラッタは一般的なエラッタと違ってカードパワーを上げる方向なものが多くて、
ヴィンテージ・レガシー環境に多様性を導入したかったのかなーとも思えた。
まあ2chdでのウルザブロックの性能が更にアップというのは2chdやってる人には頭の痛いとこかもしれんがw