MTG Sideboard Online 日本語版: 9th Edition
162 :
ドラフトスレ682:
Drafting Outside the Box
俺は前のコラムの最後でキルドって言う枠外のドラフトの可能性について触れてたんだがおぼえてるかい?
そいつはせっかくのいいピックを台無しにしちまう危険性をはらんでいるんだが、
最近ちょっと試してみてるんだ。
結果はぼちぼちってとこ。掛けた時間分はペイできるぐらいの成果は挙がってる。
こういうことをやるときは大抵最終的にどっか一つのギルドに属する2,3枚のカードを
散らすようにしてる。
印鑑やキルドランドを追加すれば何の問題もないからな。
163 :
ドラフトスレ682:2005/11/04(金) 12:51:57 ID:nMQF8H88
Blue-White
先週やった例は白青だ。
この組み合わせは可能な状況で始めるなら全くもってアリな選択肢だと思う。
一般的な白青が欲しいコモンパーツが知りたいならこれ見るだけでOK。
Flyers:
《Snapping Drake / 噛みつきドレイク》
《Conclave Equenaut / 議事会の乗馬兵》
《Screeching Griffin / 金切り声のグリフィン》
《Tattered Drake / 破れ翼のドレイク》
Stall:
《Drift of Phantasms / 幻の漂い》
《Benevolent Ancestor / 尊い祖霊》
《Nightguard Patrol / 夜番の巡回兵》
Removal:
《Faith's Fetters / 信仰の足枷》
《Stasis Cell / 停滞の監房》
後はスロット埋めるの少々。
《Veteran Armorer / 古参兵の武具師》は壁の堅さを難攻不落ってレベルまで押し上げる。
《Tidewater Minion / 潮水の下僕》は《Bramble Elemental / 棘茨の精霊》やRotwurmsと1対1の交換可能。
ついでに《Benevolent Ancestor / 尊い祖霊》まで大暴れさせるおまけ付きと大盤振る舞いだ。
最近俺が作った白青では《Lightning Helix / 稲妻のらせん》と
《Skyknight Legionnaire / 空騎士の軍団兵》、
《Thundersong Trumpeter / 雷楽のラッパ吹き》をタッチしてた。
このデッキでの《Tidewater Minion / 潮水の下僕》様はヤバ杉。
Trumpeterと絡んで毎ターン2体アタックorブロックするなって何よ?
164 :
ドラフトスレ682:2005/11/04(金) 12:52:55 ID:nMQF8H88
《Vedalken Dismisser / ヴィダルケンの放逐者》や《Peel from Reality / 現実からの剥離》
なんかのカードは飛行持ちの為の時間稼ぎをしてくれるし、
《Centaur Safeguard / ケンタウルスの護衛兵》や
《Selesnya Guildmage / セレズニアのギルド魔道士》
みたいなハイブリッドカードはプレイできるマナや
起動できる能力が1通りだけでも十分すぎる活躍をしてくれる。
タッチする色は別に何でもかまわない。
Borosの土地と印鑑は赤のタッチを容易にするし、
Dimirの黒、Selesnyaの緑も同様だ。
それがタッチするのに適切なカードであるならマナベースに一切影響を与えずに
他三色のカードをタッチすることが出来る。
これはいいオプションだ。
もし明けたパックに《Glare of Subdual / 制圧の輝き》や
《Flame Fusillade / 炎の一斉攻撃》みたいな
化け物が鎮座していてもガクブルせずにおいしく頂けちまうんだからな。
165 :
ドラフトスレ682:2005/11/04(金) 12:55:02 ID:nMQF8H88
Red-Blue
これも過去数週に渡って人気を上げてきた色の組み合わせだ。
このアーキは全体的なシナジー云々と言うより
むしろ2組のコモンの組み合わせがデッキに強烈な強さを与えている。
まず最初は《Drake Familiar / ドレイクの使い魔》と
《Galvanic Arc / 感電の弧炎》のコンボだ。
Arcが2,3体ブチ殺せば勝つわな。それ以上何か説明いる?
多くの青赤デッキは《Ordruun Commando / オルドルーンの猛士》や
《Greater Forgeling / 大いなる溶鉄の精》、
《Indentured Oaf / 年季奉公の鈍愚》なんかのクリーチャーをフューチャーしている。
この環境のデッキの多くはかなり飛行に対して脆い。
んなわけで、こいつらは《Flight of Fancy / 空想の飛行》つけると突然大活躍。
つまり《Flight of Fancy / 空想の飛行》も大活躍って訳だ。
5ターン目に出てきた《Greater Forgeling / 大いなる溶鉄の精》が、
続く6ターン目に《Flight of Fancy / 空想の飛行》が付いて
空からパンプアタック仕掛けて来たら大抵の奴はションベンチビるってのよ。
つうか、飛行3/4を止められるブロッカーがいるなんてことはまず有り得ない。
そうそう忘れちゃいけない。《Flight of Fancy / 空想の飛行》も
《Drake Familiar / ドレイクの使い魔》の良い餌になってくれるぜ。
もう一つのこのアーキで最高にイカれてるカードは《Mark of Eviction / 立ち退きの印》だ。
これは安く《Drake Familiar / ドレイクの使い魔》を引っ込めることができるし、
同様に、《Galvanic Arc / 感電の弧炎》を相手のクリーチャーに付け、
付いてない奴を焼き、《Galvanic Arc / 感電の弧炎》をつけた奴ごと
手札に戻すという荒業が毎ターン可能になる。
武士の情けって奴があるならグダグダ続けずに2、3ターンでとっととケリ付けてやれ。
166 :
ドラフトスレ682:2005/11/04(金) 12:59:18 ID:nMQF8H88
もう一方のコンボの主役は《Viashino Fangtail / ヴィーアシーノの牙尾》と
《Tidewater Minion / 潮水の下僕》だ。
環境の大半のクリーチャーは2点飛ばしには耐えられない。
もしこの2枚がセットで動かせる状況になったならば
短期間でも劇的な効果が出ると約束しよう。
この色の組み合わせは《Drift of Phantasms / 幻の漂い》みたいなカードが
結構変成されるアーキの一つだ。
《Drake Familiar / ドレイクの使い魔》の点数稼ぎのために
《Galvanic Arc / 感電の弧炎》が引っ張り出されるわけだな。
Transmuteメカニックは他の所でも活躍する。
《Dizzy Spell / 目くらましの呪文》は入ってるなら
《Mark of Eviction / 立ち退きの印》に化けるし、
黒タッチのためにDimirやってるなら《Perplex / 当惑》も
《Galvanic Arc / 感電の弧炎》を持ってこれる。
このデッキはシンボルが薄い優秀な黒除去を求めてしばしば黒を散らす。
もし必要なら《Dimir House Guard / ディミーア家の護衛》の回避能力ももらえるし、
《Tattered Drake / 破れ翼のドレイク》の再生能力も悪くないオプションだ。
勿論黒の変わりに白を足すってのもアリだ。
そん時ゃ《Faith's Fetters / 信仰の足枷》がタッチできる。
《Drake Familiar / ドレイクの使い魔》も首を長くしてこいつを待っているはずだ。
もし採用できるならば明らかに《Auratouched Mage / オーラ掠りの魔道士》
はエクセレントな人材だろう。
もし《Mark of Eviction / 立ち退きの印》を最初に探してこれる暇があるならば、
次のターンには戻して《Galvanic Arc / 感電の弧炎》を探してコンボ完成。
後は好きにやってくれ。
167 :
ドラフトスレ682:2005/11/04(金) 13:02:15 ID:nMQF8H88
Other Possibilities
単にテストする時間がなかったってだけで、
ポテンシャル的には十分な仕事をしそうなデッキは他にも幾つかある。
まず黒の除去単。
大抵は更に赤の除去に手を出してアグロ赤黒って形を取るんじゃないかと思う。
このアーキが成功する鍵は低コストの優秀クリーチャーと相場は決まっているんだが、
今回はこの2色にいいのがいないんで俺はおそらくだめだと思っている。
だが、そいつを証明するのに十分なチェックをしたとはいえないな。
次に一般的なところだと赤緑か。
黒より緑の方が懐が広い分赤黒よりはマシだろうな。
《Galvanic Arc / 感電の弧炎》のエンチャント先として
《Bramble Elemental / 棘茨の精霊》 より優秀なところはいないわけだし、
このセットは時々は見るんじゃねえかと思う。
Golgariが《Galvanic Arc / 感電の弧炎》を散らすように
赤緑がGolgariのカードを2枚ぐらい散らす所は見ることがあるかもしれない。
緑の懐はとても広いからな。タッチ一色ぐらい余裕だろ。
つーか、ぶっちゃけここら辺のデッキは今まで紹介したギルドアーキと
明確に分類は出来るものじゃない。
白青や赤青のユニークさとは雲泥の差だ。
168 :
ドラフトスレ682:2005/11/04(金) 13:04:54 ID:nMQF8H88
他の組み合わせって言うと緑青と黒白があるが…
いや、さすがに負け組みだろ。
青緑は神河フルブロックでの環境では一般的なアーキだったし一部のプレイヤーは
あの栄光の日々を取り戻す為に目下努力中なんだろう。
《Flight of Fancy / 空想の飛行》付き
《Bramble Elemental / 棘茨の精霊》ってのは悪くないし、
《Drake Familiar / ドレイクの使い魔》での
《Fists of Ironwood / 鉄の樹の拳》使い回しってのもイケてはいる。
緑の4マナは実質《Greater Mossdog / 大いなる苔犬》1体だけなのでおそらく
《Snapping Drake / 噛みつきドレイク》がそのスロットを埋めるんだろう。
このアーキはDimirとGolgari両面から行ける分非常に黒がタッチしやすいってのは
確かだな。
これらのアーキが実際はどうなのよ?ってのは時間が教えてくれるだろう。
ただ俺はこれからの数ヶ月「結局の所スポットライトを浴びて華々しい活躍を
見せるのは4つのギルドをフィーチャーしたプレイヤーだけだった。」
なんてお寒いことはないと確信していいとおもうぜ。
なんにせよ、この環境がどういう形で落ち着くか、
特にギルドベースでないデッキとギルドに焦点を絞ったデッキの戦いは
いかなる形で決着がつくのか。
興味は尽きないな。
きっと面白れぇことになるぜ!
169 :
ドラフトスレ682:2005/11/04(金) 13:09:07 ID:nMQF8H88