2005/1 金融庁、足利銀行事件に関して中央青山監査法人を「戒告」処分
理由は「監査意見表明に当たっての審査は地区審議会で終了し、
本部審議会に付議されていない」とのこと。足利銀行の監査報告書には、
なぜか審議に付されていないはずの「本部」所属の代表社員H氏のサインがなされている。
(なお、フットワークエクスプレス(本社:加古川)が284億円の粉飾を3期にわたり
行ったことが2002年6月に露見したとき、金融庁は間髪入れず同年10月に
1年間の当時担当監査法人の業務停止を命令している。結果この監査法人は
監査業務の履行が困難となり自主解散した。翻って、社会全般に与えるダメージ
の程度からすれば、さきの処分が妥当なものかどうかは読者の常識的判断にゆだねる)
2005/4 金融庁が中央青山監査法人に対し特別調査実施
2005/4 特別調査委員によりカネボウの粉飾額が2000億に及ぶことが判明
じつに9年間にわたる債務超過状態が黙認されていた
純資産5億に対して繰延税金資産が400億円
産業再生機構主導の経営陣は「証取監査は中央青山、商法監査は
トーマツ」という前代未聞の跛行監査体制により難局の打開を図るが、
東証は上場廃止決定
2005/5 三洋電機異例の決算修正、繰延税金資産の取崩の修正
2005/5 ニチイ学館の連結決算修正(利益7億から4億に)、理由は土地売却に関しての
会計処理の「単純な計算ミス」これにより同銘柄、監理ポスト移行
2005/5 本間ゴルフに対し「返済期日が到来している多額の借入金に関して、
複数の金融機関と協議が継続中で、現時点では経営計画等が不確定」
との理由で意見不表明のアナウンス。株価ストップ安
http://www1.ocn.ne.jp/~tetsuro/20050201.html 中央青山問題に真剣に取り組む矢野先生にエールを!