それと対極なのが大学院修了者。これは医者と同じように大学院で2年〜4年
学び、税理士になる。20代で税理士なる者が多い。ミドルコンプにとってはこの若造という
感じで生意気な奴も多い。
国税4法が砂利道を手押し車で進むとしたら、院卒はETCで高速をすりぬけるようなものだ。
しかし以外に彼らは国税4法をオールラウンドに大学院で学ぶ。観念的ではあるが、例えば法人税
ならば水平的公平・垂直的公平が根本原理であることを学ぶ。公平にも2種類あるんだなという
ことを知っている。景気調整のビルトインスタビライザーなんて理論も知っている。
所得税ならジニ係数だ。そして譲渡所得税によって都心の地価下落を抑えるにはなんてことも
研究している。親父は実業家であったり、有名事務所の二世であったり、裕福な場合が多い。
中にはポルシェで通学したりする強者もいる。
院卒と言うのは儲けるためには少ない労力で高利益をあげるということを体現している。
功利的な連中ばかりだ。そういうところは事業者の利害と一致するので、若者の大胆な意見
と広い教養を欲する事業者も少なくない。