930 :
詠み人知らず:04/12/23 08:04:57
931 :
詠み人知らず:04/12/25 13:22:15
うら恋しさやかに恋とならぬ間に
別れて遠きさまざまの人
932 :
詠み人知らず:04/12/27 22:13:29
洗ひ髪冷えつつ十代果つる夜の碧空(あをぞら)色の
瓦斯の焔(ひ)を消す 大塚寅彦
933 :
詠み人知らず:04/12/28 00:45:09
あの夏の数限りなきそしてまたたつた一つの表情をせよ 小野茂樹
大好きな歌。無限に想像が膨らむ。
934 :
詠み人知らず:04/12/28 00:52:46
新しき 年の初めの初春の 今日降る雪の いや重よごと 大伴家持
すんません。つたなくて
ネットで拾った。ぜんぶ正岡豊という歌人の。
もうじっとしていられないミミズクはあれはさよならを言いにゆくのよ きみが首にかけてる赤いホイッスル 誰にもみえない戦争もある
草のかげで眠りたいのにどこもみな螢いてああもう、バスが出る
夢のすべてが南へかえりおえたころまばたきをする冬の翼よ
きみがこの世でなしとげられぬことのためやさしくもえさかる舟がある
ピアノの下ではじめてきみの唇が雨の匂いであるのに気付く
木からはみだすさみしさがもし花ならば 道化師の瞳の星形の紅
いずこへとゆくかしらねどゆうぐもはとびこす臓器バンクのビルを
さようなら群れて立ちたるきりん草群れざる色がたそがれとなる
ことのはにことのはよせてみずよせてわがやさしさの外側におく
へたなピアノがきこえてきたらもうぼくが夕焼けをあきらめたとおもえ
936 :
詠み人知らず:05/01/09 23:32:03
川柳ですけど・・・
サラ川第6回より
頑張れよ 無理をするなよ 休むなよ (作者:ビジネスマン)
あの夏の数限りない君になら 殺されたっていいと思った
(バトルロワイアルインサイダー)
海を知らぬ少女の前に麦わら帽の我は両手を広げていたり
後ろ手に墜ちし雲雀を握り締め君のピアノを窓より覗く
マッチ擦る束の間海に霧深し身捨つる程の祖国はありや
空には本それをめくらんためにのみ雲雀も苦き心を通る
君が歌うクロッカスの歌も新しき家具のひとつに数えんとする
(寺山修司)
新しき明日の来たるを信ずと云ふ自分の言葉に嘘は無けれど――― (石川啄木)
938 :
詠み人知らず:05/01/10 10:46:16
↑ へえただねええ
咲けば散る夜のまの花の夢のうちにやがてまぎれぬ峰の白雲 正徹
足立たば北インヂヤのヒマラヤのエヴエレストなる雪食はましを 子規
941 :
詠み人知らず:05/01/13 05:39:59
流るる血ながしつくして厨辺に死魚ひかるなり昼の静けさ
岡本かの子
942 :
やまもといそろく:05/01/13 20:01:54
言ってみて やって聞かせて 見せてみて 誉めてやらねば人は動かず
943 :
詠み人知らず:05/01/13 20:04:38
↑ そんなうそっぱち しんじているのか?
言ってみて やって聞かせて 見せてみりゃ おっさんこしが ぬけてるのかい
944 :
詠み人知らず:05/01/13 20:07:25
散るを厭ふ世にも人にも先駆けて散るこそ花と吹く小夜嵐
ますらをのたばさむ太刀の鞘鳴りに幾年耐へて今日の初霜
945 :
詠み人知らず:05/01/13 20:13:34
↑ そんな くそ歌 やめなはれ 奥さんの秘書にでもなりなはれ
てっかんの 惨殺女院 国の恥 やまとのぶしは こころでもつに
946 :
詠み人知らず:05/01/13 20:16:52
身は例へ武蔵の野辺に朽つるともとどめおかまし大和魂
947 :
詠み人知らず:05/01/13 20:23:06
かくすればかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂
948 :
詠み人知らず:05/01/13 20:24:07
↑ 未練がましい それでも 武士か
949 :
詠み人知らず:05/01/13 20:25:29
おほきみのためには何か惜しからん薩摩の瀬戸に身は沈むとも
950 :
詠み人知らず :05/01/13 20:26:59
かりたなら かえすものとは しりながら やむにやまれぬ金杯はしる
951 :
詠み人知らず:05/01/13 20:29:11
君のため命捨てきと古里の人には告げよ峰の松風
952 :
詠み人知らず:05/01/13 20:39:14
君のため命捨てきとあの女せめてみごとにゆれせ松風
953 :
詠み人知らず:05/01/13 20:43:29
国を憂ふ心のたけに比ぶれば浅しとぞ思ふ石狩の雪
954 :
詠み人知らず:05/01/13 20:51:17
もういいよ くだらん 志士のうたなんぞ 選挙にでもつかいな
955 :
詠み人知らず:05/01/14 10:56:32
夕闇が僕の体を押してくる光へ走る夕暮れの街
956 :
詠み人知らず:05/01/14 15:32:10
まったくくだらない歌ノオンパレードであきれる。
敷島の大和心を人問はば朝日に匂ふ山桜花
958 :
詠み人知らず:05/01/14 19:35:23
敷島のタバコをくれといったなら朝日かわりにとれと桜花
おほきみに命ささぐる誠こそわが敷島のもののふの道
960 :
さっちゃん:05/01/16 22:13:04
七へ八へへをこき井出の山吹のみのひとつだに出ぬぞきよけれ
蜀山人 放屁百首の中より
961 :
詠み人知らず:05/01/31 02:32:23
age
962 :
詠み人知らず:05/02/07 20:50:11
山鳩がわがまぢかくに啼くときに午餉を食はむ湯を乞ひにけり 茂吉『白き山』
み吉野の高嶺のさくら散にけり嵐もしろき春の明けぼの 後鳥羽院
曇りなき心の月を先立てて浮世の闇を照らしてぞ行く
あら楽や思いは晴るる身は捨つる浮世の闇にかかる雲なし
人は城人は石垣人は堀情けは味方仇は敵なり
思想のたま育てあぐねし地方都市のアナーキー我のくちびるに歌を
966 :
詠み人知らず:05/02/18 08:50:03
人の恋季節はいつと猫問はば面目もなし何と答へん
洗ひ髪冷えつつ十代果つる夜の碧空(あをぞら)色の
瓦斯の焔(ひ)を消す 大塚寅彦
流れを切ってしまってすみません。
「卒業」とか別れをテーマにした短歌で、
良いものがあれば紹介して頂きたいのですが・・・。
ここをまたわが住み憂くて漂泊(うか)れなば松はひとりとならむとすらむ 西行
生き行くは楽しと歌ひ去りながら幕下りたれば湧く涙かも 近藤芳美
970 :
詠み人知らず:05/02/20 20:08:44
桜の花散りぢりにしも別れゆく遠きひとりときみもなりなむ 釈超空
971 :
詠み人知らず:05/02/24 16:04:24
あ
972 :
詠み人知らず:05/03/03 00:21:58
>>968 遅レスですが、
行春(ゆくはる)をかなしみあへず若きらは黒き帽子を空に投げあぐ 木俣修
青春はたとへば流れ解散のごときわびしさ杯をかかげて 大辻隆弘
あたりでどうでございましょう。大辻氏には、
雑踏にまぎれ消えゆく君の背をわが早春の遠景として
というのもありますね。
天つ風 雲の通い路 吹き閉ぢよ 乙女の姿 しばしとどむ
974 :
詠み人知らず:05/03/03 22:13:34
おほらかに もろて の ゆび を ひらかせて おほき ほとけ は あまたらしたり
どうよ
↑いいね
おほてらのまろきはしらのつきかげをつちにふみつつものをこそおもへ
976 :
詠み人知らず:05/03/04 08:24:16
誰かゆずりはの短歌をご存じじゃありませんか? 下の句が
ゆずりし後にまた新しく
っていうやつです 思い出せないで困ってます よそでも質問したんですけどレスがなくて…
977 :
詠み人知らず:05/03/04 14:20:55
国歌大観ひけ、にっこくひけ
978 :
詠み人知らず :05/03/04 15:36:02
ダスティホフマンの卒業もいいね!
979 :
詠み人知らず:
行終えて休息ながき若き僧