947 :
詠み人知らず:04/11/26 04:39:04
かぜにたゆたう
芋売りのこえ
軒貸して
母屋とられる
猫アンカ
948 :
詠み人知らず:04/11/26 23:11:51
緑のみかん
ちゃぶだいの上
はや一年
再来年まで
年賀作成
949 :
zzz:04/11/27 00:56:02
えーとあいつは
結婚したっけ
旧姓と
困るものだね
急逝は
950 :
詠み人知らず:04/11/27 03:56:03
あわて喪服の
シワのばす
旋風はしり
夜をさらってゆく声に
951 :
詠み人知らず:04/11/27 16:07:53
重ねし
愛しき人の戯言
雲一つ
さながら鳥の
ように舞う
952 :
詠み人知らず:04/11/27 17:16:35
木枯らしぬける
いちょうの天辺
がさがさと
落ち葉とあそぶ
たのしさよ
953 :
詠み人知らず:04/11/27 23:55:16
ガム吐き捨てた
アフォがいるわい
結社誌が
年間回顧を
載せている
954 :
詠み人知らず:04/11/28 03:57:54
今を昔に
なすよしもがも
征き暮れて
カピパラの夢
くるまれど
目覚め思い出す
ここは戦場
明け方や
負けてゲームを
コンティニュー
956 :
詠み人知らず:04/11/30 21:23:20
鴉が鳴いたら
ゲームオーバー
冬の夜は
風呂に入って
寝るが吉
957 :
ねむたん(-д-):04/11/30 21:58:10
人肌恋し
布団冷たし
ささくれで
荒れる手指を
つい剥いて
958 :
防人:04/11/30 23:38:34
冬の寒さの
痛みに加えて
959 :
防人:04/11/30 23:39:38
急の道
木枯らし吹けど
まだ好む
この道おきて
他に道なくて
十二月
あっというまに
逃げてゆく
961 :
詠み人知らず:04/12/01 19:25:47
つかめぬ時を
流しさすらふ
流れゆく
雲見上げれば
涙色
962 :
紅いろ:04/12/01 22:47:13
寝台列車の
駆け抜ける夜
ゆたんぽで
ぬくぬくするも
また好しか
963 :
詠み人知らず:04/12/02 17:07:28
眠りの神よ
今誘わん
964 :
詠み人知らず:04/12/02 20:32:00
店先に
赤いりんごの
木箱かな
965 :
ねむたん(-д-):04/12/02 22:05:27
大人買いして
家族サービス
宅配便
りんご一箱
重い音
一人居の家に
響きわたらん
967 :
詠み人知らず:04/12/03 18:20:23
別腹は
菓子を目にして
言う言葉
968 :
ねむたん(-д-):04/12/03 19:42:59
減量の夢
明日へ持ち越し
席取りの
熾烈極まる
冬の朝
譲り合ったら
暖かいのに
現実は
そうも言えない
このご時世
970 :
詠み人知らず:04/12/03 23:58:06
下車客予想
癖になり
揺れるたび
痴漢じゃないと
ウェーヴし
971 :
紅色:04/12/04 17:12:57
髪のかほりか
くさい鼻息
曇りたる
まどのガラスを
指でふき
972 :
ねむたん(-д-):04/12/04 18:54:58
子どもに返る
へのへのもへじ
熱燗か
冷やかで迷う
鍋の前
973 :
詠み人知らず:04/12/04 21:53:37
人肌恋し
鍋底見つめ
このおでん
君は大根
役者かな
鍋のはんぶん
場所をとり
場所取りと
膝をめがけて
来る孫や
975 :
あかね ◆wSdkSdy/To :04/12/05 00:12:59
おれおれいわず
はいはいをして
ありがとう
さよならせずに
別れます
976 :
詠み人知らず:04/12/05 00:17:07
果てもいとしき
無二の御馳走
ふくわらい
到来物の
鍋囲む
977 :
詠み人知らず:04/12/05 02:29:39
残りを賭けて
皆閻魔顔
冬近し
手に息かけつつ
帰る子らの
978 :
詠み人知らず:04/12/05 04:30:12
明るき声に
ランドセル弾む
行き暮れて
あかく染まった
影法師
979 :
紅色:04/12/05 10:55:19
よるは静かに
みんなの上に
月の澄む
突き刺さる青
道白く
980 :
詠み人知らず:04/12/05 12:36:33
駆け抜ける風に
まかせさすらう
漆黒の
闇を切り裂く
つむじ風
981 :
ゆきの ◆qD55XXjuEU :04/12/05 14:38:45
羽織ったコートは
マントと化して
たんぽぽも
しろつめくさも
季節ボケ
982 :
詠み人知らず:04/12/05 18:52:55
あすは凍ばれて
雪衣
明け方の
風神去りて
光射す
983 :
天 ◆N.T.nuy0nw :04/12/06 12:04:02
蒼き美空に
虹の掛け橋
食虫草
くもの巣張られ
餌盗られ
984 :
ゆきの@携帯:04/12/06 14:18:09
それに似つかし
人の世は
我が名を
呼ぶその方
見てみれば
同じ名前か
稚児が行くらん
年の瀬に
人恋しくて
行く市に
同じ名前か
稚児が行くらん
年の瀬に
人恋しくて
行く市に
二重投稿はまことに申し訳ないm(__)m
988 :
詠み人知らず:04/12/06 17:05:34
コート羽織りて
そっと紅指す
ギアを変え
ペダル踏み込む
冬の朝
989 :
ゆきの@携帯から:04/12/06 17:45:06
スピード上げ過ぎ
全身凍結
風呂上がり
寒さのあまり
また入る
990 :
QRZ:04/12/06 18:15:55
出しな見返りうぬぼれ鏡
すはだ身にレザーコートでまたひと走り
991 :
あかね ◆wSdkSdy/To :04/12/06 19:08:37
呼び止められて
職質攻めに
年の背は
防犯週間
火の用心
992 :
詠み人知らず:04/12/06 19:09:21
gf
993 :
紅色:04/12/06 21:06:02
町寄り合いで
一杯呑むため
云わずとも
燗してくれる
屋台かな
994 :
詠み人知らず:04/12/06 21:08:09
はらわずとても
さりにくきかな
いつのまに
としもくれてや
またながれ
995 :
詠み人知らず:04/12/07 05:54:20
螺旋の道を
ゆるりと進む
冬かさね
日々平安の
幸を知る