一首or一句をまるまる頭に据えて詠める

いのち二つ中にいけたる桜かな
　ばせを
いまはたゞ 残る命も 散れよかし ふりしおもひを たれや知る 月に込めにし 涙さへ かれて久しく 憎めども いかにかはせむ 消なむずる 珠の命は　累世まで さまよふことの 苦しければ 来世を祈れ かばかりに 南無名号を　はしなくも　せめては後世と をろがむるかな

いまはたゞおもふ甲斐なし散りもせよ後世の命を祈るばかりぞ

サ　さりながら
ま　まことのみちの
り　輪郭は
じ　しみるインクに
ん　運命の
か　悲しき道の
ら　螺鈿塔
か　竿頭桑う
ん　雲中の
け　警醒こわし
い　今の夢
さ　去りたき身も
れ　煉獄の
な　中を走れる
い　異教徒