【 金美齢から皆様へ 】
アメリカ同時多発テロというショッキングなニュースから、1週間
以上が経過しました。
テロ発生の翌朝、TVのレギュラー番組で、私はいち早くこれを
「戦争だ」と表現しました。
ブッシュ大統領のその後の発言によって、私の直感は確かな
ものとなりました。
テロのレベルを越えた新しい戦争の形に、日本はテロ集団と
アメリカとの仲介役になるべきだという発言を耳にします。
しかし、戦後日本の平和や経済発展がアメリカの庇護のもとで
達成されてきたという事実を、日本人はどう受け止めているので
しょう。
そして、今まで日米安保の議論は多くが朝鮮半島、台湾海峡
などの東アジアにおける周辺有事と結び付けられてきました。
アメリカ本土が「戦場」になるような新しい局面を迎え、今こそ
日本人の一人一人が、アメリカとの関係をどう捉えるのか、
真剣に考えなければいけない時なのだと思います。
2001.9.20
金 美齢